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2014年9月12日 (金)

教える V362

他人に与えたいという欲求が、教えたいということで職になると教師です。しかし、大抵の場合、教師でなくても、人に働きかけたい気持ちは、人として誰もがもっているものでしょう。
 他人に教えたくないとしたら、そのことが自分のデメリットになる場合でしょうか。教えることが自分の地位や収入や生活を脅かすとき、人は隠します。相応の報酬(金銭に限らず)があれば引き換えに、ありえない相手に情報を渡すこともあります。自分の仲間や国の秘密を売るようなことさえ、人は条件次第で平気にするようになるのです。
 そのときの判断は、その人の生まれ、育ちとともに歴史の織りなす縦と横に軸がどのくらい通っているかで異なるようです。なかには、使い走りとして使われ、誰かのために行ったのに責任を取らされ、投獄されたり殺されたりした人もいます。そういう役割であったのに、死んでも気づかない人もいるのです。
 そういう形で、最初に、巻き込まれてしまうのは、若くて何もみえず、やむを得ないことが多いのですが、そこから抜けられないのは、全体の構造をみないから、みえないからということです。とはいえ、そんなものはみえないことが多いし、全体がみえることなど凡人には決してありえないでしょう。

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