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2014年9月 2日 (火)

できない V347

「できない」とときおり、生徒がトレーナーに言うのを聞きます。「それで?」と思います。できるのであればトレーナーは不要です。少しずつできていく、それは、できていないということを少しずつわかっていくことでもあるのです。そこから、どこまでどうできていないのかという細部へ入っていくことがレッスンの進化なのです。どうすればできるのかが頭でなく、体でわかってくるのです。
 「これをやってください」と言うと「わかりました。できました。次は」という人もいますが、これは例えれば、蕎麦打ちのように思ってください。わかってできて打ったあなたは、その蕎麦を食べればよいかもしれませんが、他の人は食べたくないレベルの蕎麦でしょう。
 「終わりました」けど、「できていない」のです。「わかりました」けど「できていない」のです。そのなかに一本でもハイレベル、通じるものがあれば、あとは時間の問題です。その一本からスタートにつくというのが私の考えです。体を少しずつレベルアップしていくのでしぜんになるのです。そして、もう一つ、イメージの発露を邪魔するものもイメージです。のどでしゃべろうとするほどに、のどは固まるわけです。

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