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2014年9月 9日 (火)

価値観と伝統 V359

 研究所としては、関わる人のどんな愚痴や批判でも、ポジティブな改革への提案として、くみ上げられるようにしています。何かが日々起こっていることは大変にありがたいものです。トレーナーが10人いると10倍、キャパシティがあるわけです。
 クレーム、要望を少しでも早く吸い上げ、改善するように、ここでは努めています。ですから、愚痴より批判、批判より提案がありがたいのですが、日々、何百もの改善は考えてもいるので、似たような提案よりは、新鮮な愚痴や思いがけない非難がありがたくもあります。
 私がいろんなところに行くと、ここもあそこも直せばよいのにと思うことだらけです。でも、そこにはいろんな事情もあるということもわかるのです。私も、研究所で変えたいことは山ほどあるのですが、自分の勝手と周りの迷惑との板挟みで保留せざるをえないことが少なくないのです。
 革新者とよき同志とはなかなか両立しません。それには時間がかかる、いや、時間をかけなくてはいけないのです。具体的に述べたいのですが、キリがないので、西郷隆盛と大久保利通、あるいは、信長と家康の処世法、そこを考えてみましょう。
 仕事や対象や目的の優先順などにもよるので、徹底すれば価値観になります。オリジナリティとなります。一貫せずに、つきつめられていない、深まっていないから価値にならないのです。トレーナーの方法や皆さんの方法にも同じように感じることがあります。
 自分が選んだつもりで、向こうに選ばれている、こちらが辞めたつもりで、辞めさせられている、ということもあります。長く続けるために変えるべきこともあれば、変えてはいけないところもあります。それはなかなか外には、他の人には、短い期間ではみえないものです。それを踏まえて、永らえてきたものを伝統ともいうのです。

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