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2014年9月17日 (水)

ど真ん中 V367

 声の先生もまた、自分の型ではない型がみえるのが嫌なのです。あるいは、理解できないのです。そのまま自分に置き換えると不快だからです。歌手であれば尚更です。教えるには自分に置き換えて兆候をつかみます。ですから中途半端な型の上に乗せていくよりは、その型を否定して外すことから始めるのをよしとするものです。
 教え上手の先生のケースとしては、カラオケの上手い人のくせをはずして、下手にしておいてから伸ばしていくのと似ています。
 レッスンの場やトレーナーを変えた人の多くは、前のところでは身につかなかったから「まったくゼロからやり直したい」と言ってくることが多いのです。そのためにトレーナーと意見が一致して「最初からやり直しましょう」となりがちなのです。それを相性とかタイプで片付けてしまうのです。多くのケースでは「よい先生に会った」という根拠は、「やさしい、親切、わかりやすい、自分を認めてくれる、評価してくれる」という、トレーニングとはほとんど関係ない要因です。ただ、ホスピタリティ、サービス精神に通じていることも、教える人としては大切でしたが、何よりも大切になった時代だからです。
 

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