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2014年12月13日 (土)

変化の過程で

ヴォイストレーニングを始めれば、全てが改善する方向に行くかといえば、必ずしもそうではありません。特に自分自身が楽器であり、目には見えない「声」というものを改善していくのは、一朝一夕では解決しない、自分との長い戦いになります。そのため、全部が全部よいものに変わっていくかというと、そう言いきれないのです。一時的にかけ離れた方向に行ってしまったように感じることもあるかもしれません。しかし、それほど大胆な変化にチャレンジしなくては、根本的な解決方法には至らないと私は思います。
例えば、「身体から(お腹から)発声するように心がければ、喉の負担が少なくてすむ」と一般的には言われており、当然、物理的にはそうなります。しかし、身体を使った発声に変えていく過程で、一時的に喉を酷使してしまったように感じることもあるかもしれません。それは、身体で支える筋肉はいきなりよい方向には作用してくれないからです。
また、お腹の意識だけではなく、ブレスの吸い方、口の開き方などいろいろなところが正しくリンクし合って、初めて「身体から声を出す」という感覚が生まれるのです。
例えて言うなら、薬の副作用や、蝶が卵→芋虫→蛹→蝶と変化していくように、過程としては上手くいかないことのほうが多いと思います。しかし、その先に進むためには、そのような、一見辛くてつまらないようなことに日々耐え抜くことが必要なのです。
それを受け入れるか逃げるかは本人次第です。(♭Я)

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