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2015年4月 8日 (水)

テノール歌手

私はある日突然、日本人のテノール歌手の声が皆似ているということに違和感が出てきました。皆どこか「ミャー」「ニャー」といった鼻声のような音が多いのです。自分の録音を聞いてもどこか鼻の要素がありますしそれが響きの高い声という感覚がどこかにあったのも否めません。
しかしパヴァロッティ、ドミンゴ、カレーラス、モナコ、ベルゴンツィ、コレッリなど誰を聞いても自分の声で歌っています。だれがどの声か一声聞けばすぐにわかるぐらいそれぞれ個性的な声です。
私は当時パヴァロッティを好んで聞いていました。パヴァロッティの声は一見とても明るいですし高い音も素晴らしいので太陽のような声という印象を受けますが実際によく聞くとFの音周辺で音が暗くなります。少しこもったような音があるのです。その暗めの音色から高音へもっていくのですが、よく聞くとモナコ、ベルゴンツィ、コレッリなどにはこの音色が必ずあります。全てを明るく開放的に歌っているわけではなくある一定の音では閉じています。この音色が素晴らしいという思いを持ちつつも響きを高く明るい声で歌っていく時期が長く、自分には違うタイプの発声なんだと言い聞かせていました。しかしこの出し方では私の持っている楽器(声帯や筋肉等)では無理をさせていることが次第にわかってくるのです。(♭Σ)

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