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2015年4月17日 (金)

今日のメッセージ[ヴォイストレーナーの選び方]

〇未成熟のままに  

日本人においては、完成されたものより、未成熟でのプロセスが人を惹きつけます。弱者の文化、弱者としての生存術が、日本の歌謡においても、特に大戦後は頑ななものとして続いています。その前に流行歌まで禁じられていたという状態からの反動もあったと思われますが。  アメリカによる徹底した破壊と敗戦から一転して、予想外の解放と自由が与えられたわけです。これが中国やソ連の統治下であったなら、日本の戦後は全く異なっていたでしょう。もう少し自立して、父権的、武士的なもの、和魂が残ったのでは、と思います。日本に侵略されたと訴えを大にしている2つの隣国と同じく、多くの日本人もまた、戦争の前の日本人、特に軍隊(上官)や軍国主義が嫌いだったのだと思うのです。  今、滅びていく芸は、そういった体質から抜けきれないものが少なくありません。スポーツもです。相撲、柔道、水泳、プロレス、格闘技…、創始者が奔放に創造してきたことを継承して、模範の型やルールに定まっていきます。けれど、その分、保守化してエネルギーが奪われてしまいます。すると、それを超えるものが、他に生まれ育ち、取って代わっていく。それが人類の歩みでもあったわけです。  とはいえ、結果として、何であれ、世界で、民主主義国家と資本主義をもっとも完全に近い形で実現しているのはまぎれもなく日本。そういうことで、そこを否定しているわけではありません。そのやさしさが、表現のパワーにならず、無関心、「表だって行動せず」のようになっているのを誰が責められましょうか。昭和天皇は「自分が正しいと思う人が一歩下がれば争いは起きない」と言い残されました。  

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