« 今日のトレーナーのできごと | トップページ | 「しなければいけない」より「したい」 »

2015年5月26日 (火)

今日のメッセージ[ヴォイストレーナーの選び方]

○挫折すること  

ともかく、自分を疑い続けているトレーナーには自信を与えますが、疑ったことのないトレーナーには、挫折から学んでもらいたいものです。早く挫折して欲しいので、ベテランや難しい生徒をお願いしたりします。うまくいかないところにこそ、その人の個性やよさも出てくるからです。  挫折や失敗のないトレーナーでは、人を育てられません。自分が学んでいるということは、より高いレベルのことが求められるようになり、その分、失敗やうまくいかないことに必ずぶち当たるものです。誰でもよくする、すべてうまくできるというような人は、目標が低いか自己の把握もできていないということです。  多くのトレーナーは、発声を学ぶときの挫折を経験に乗り越えたと言います。それでは、ただのPRになりかねません。ここで問うているのは、トレーナーとしての挫折のことです。これは生徒も同じです。  私がプロデューサーでオーディション対策というのなら、その人のもっともよいものをまとめ、よくないところをすべて削って出すでしょう。ですが、レッスンなら、悪いものをとことん出してもらうことが大切です。そこから早くよいレッスンになっていくと言っています。  レッスンは、最初からスムーズにいくとは限りません。目的を高く大きく変えていくなら挑戦であり冒険だからです。すぐにうまくいくようなのは、さして変わりがないのをよしとしているからということも多いものです。順調で楽しかったレッスンが、あるとき、頭打ちになり、うまくいかなくなる。でも、その先からが本当の学びなのです。

« 今日のトレーナーのできごと | トップページ | 「しなければいけない」より「したい」 »

13)連載「ヴォイストレーナーの選び方」」カテゴリの記事