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2015年5月 4日 (月)

今日のメッセージ[ヴォイストレーナーの選び方]

○プロへのステップ  

参考に、次のような話をします。チベットにティンシャという直径7センチくらいの2つの皿のようなものをぶつけ、澄んだ音を出す鐘があります。その鐘を鳴らしてみてください。5回鳴らしたうちのもっともよいのを選んでください。それはあなたにもわかるし周りの人もわかるでしょう。次にその1回の音色を5回続けて出せますか。できるのには何日かかかるでしょう。次に同じようにできたら5回のなかでもっともよいのを選べますか。こうしているうちに、少しずつ耳と技量がステップアップしていくでしょう。いずれ、10回、20回と全く同じに出せるようになるはずです。50回、100回できるようになったとしたら、それが基礎力のようなものです。  例えていうと、トレーナーとして、本人が声を100回そろえていく力のなかで判断します。その100を覚えて、分類し、違いをトレーナーは言語化して説明、あるいは実演します。ほとんどの人は、どこかの段階で違いが分からなくなるか、できなくなります。ですから、何らかの手を打たなくてはならなくなります。そこに使うのが方法やメニュです。それをもっともよいタイミングで、もっとも適切なものとして与えるのが本当のトレーナーの仕事です。つまり、声でなく、声を引き出す手段を与える耳の仕事なのです。  たとえば、卓球台の両端に置いたピンポン玉を石川佳純選手は2回のスマッシュで2つとも落とします。土門拳氏はライカというカメラを買って、毎日1000回シャッターだけ切る練習をしたといいます。あらゆる仕事の本当の基礎力は、シンプルで明確です。  この判断というものは、最初から難しいのではありません。初心者が木刀を振るようなもので、10のうちのもっともよい1は誰もがわかる。それは、振るのに初心者レベルだからです。ほとんど自分のもつイメージよりも乱れているからです。判断の力が実力より上にあるのです。  しかし、上達すると周りはわからなくなり、本人のみわかるようになる。そのためのトレーニングをくり返ししていくからです。その逆ではだめです。その本人のわからないものもわかる。それこそがプロのトレーナーなのです。  もう一つの話は、これに関連して、歌を100回うち1回しか歌わないがアマチュア、100回聞いて1回歌うのがプロということです。これは復習方法の革新です。(この話も以前にしたので割合します)  

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