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2015年6月22日 (月)

今日のメッセージ[ヴォイストレーナーの選び方]

○声量のこと

 文明が発達すると声は小さくなるようです。子供が大人になり、プリミティブな社会だったのが先進国になると声は大きく出さなくなる、ただし、それと、大きく出せなくなるとは異なります。
 声の大きさは一つの要素で、必ずしも大きな声がよいのではありません。しかし、トレーニングでは大は小を兼ねる。大きくしか出せない声はよくないし未熟ですが、大きく出せて小さく使うのが、本当の芸に欠かせない技術です。
 それは、器と丁寧さとの関係です。いつも述べているように、大きく出せるという器で細かくメモライズして丁寧に使う。
 マックスは使わず、マックスが想像つかないという、底の見えないところ、それがバックグランドとしてあるから魅力となるわけです。
 ですから、その懐の深さをもって、今度はきめ細やかに声量の差、メリハリをつけ、さらにミニマム、ピアニッシモの声でもきちんと伝えられるように出す。声量は力でなく、力があるから、力を出さなくても声量となるのです。そのために呼吸、発声、共鳴ということを学んでいるのです。
 声量は、今の日本人のもっとも不得意とするところです。すぐにマイクでカバーしてしまうため、声質(音色)とともに忘れられつつあります。それゆえ声の魅力をもてず、世界レベルへ達しないのです。
 カラオケがハイトーンの競争に陥ったように、発音や高音(声域)というわかりやすい低レベルの基準で、あたふたヴォイトレをしているのです。
 先の2つに比べ、後の2つは大したことのない問題です。原曲キィで、本人のように歌おうとするから問題が生じるだけです。そればかりにこだわっては、本当の個声を追求できず、才能も磨かれずに終わりかねないのです。

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