« 今日のトレーナーのできごと | トップページ | 今日のトレーナーのできごと »

2016年5月27日 (金)

声を支える

ヴォイトレの中で「支える」という言葉がよくでてきますが、支えるということは一体何なのでしょうか。目に見えない声を支えるというのも文字だけ見ると、とんちのようにも思えてきます。
支えるというと踏ん張ったり、どこかに力みがある状態のように思えてきますが私はそうは思いません。声楽の母国イタリアでは支えるという言葉はアッポッジャーレといいます。ただしアッポッジャーレには他に「よりそう」「もたれかかる」などの意味があり、日本語の支えるとは、ちょっと意味合いが違います。アッポッジャーレのトレーニングとして重要なのは、呼吸です。
一番よくないのは呼吸で胸が硬くなってしまうパターンです。これでは胸が邪魔して息が流れません。なるべく胸が動かず肋骨の下辺り、または背中にかけてが膨らむように吸いましょう。これがまずはとても重要なトレーニングです。これができてきたら息が止まらないように単純な音階の訓練を繰り返しましょう。まずは一つ一つの音に十分な響きのある声のまま以降していくことを意識してください。なるべくビブラートをかけましょう。つなぎ目でもビブラートはあったほうがいいです。難しい方は常にクレッシェンドしているほうがいいでしょう。
このトレーニングの際、体重を後ろに感じて姿勢も前寄りよりも後ろに少し傾いているくらいでいいです。息が流れない多くの方は前のめりの姿勢が多いです。
このトレーニングをしていくと息が流れはじめます。慣れてくると身体の力みではなく呼吸のバランスであることに気づくはずです。
つまり支えとは力ではなく、呼吸のバランスを整えることだと思ったほうがいいです。
声楽の世界でも丹田に力を入れて、お尻を閉めてなど色々言われてきましたが基本的にはどこかが力んだり閉まるという発想はしないほうがいいと思います。(♭Σ)

« 今日のトレーナーのできごと | トップページ | 今日のトレーナーのできごと »

08)トレーナーのアドバイス」カテゴリの記事