「福島日録」移行のお知らせ
これまで福島日録をご愛読いただき、ありがとうございました。
この日録の連載は、2007年8月1日より会報に移行いたします。
日録のバックナンバー(2001年~)は、HP上で読むことができます。
会報の購読をご希望の方は、info@bvt.co.jp までお申し込みください。(月刊A4サイズ38ページ、一冊2,400円、バックナンバーも多少あり。)
| 固定リンク
これまで福島日録をご愛読いただき、ありがとうございました。
この日録の連載は、2007年8月1日より会報に移行いたします。
日録のバックナンバー(2001年~)は、HP上で読むことができます。
会報の購読をご希望の方は、info@bvt.co.jp までお申し込みください。(月刊A4サイズ38ページ、一冊2,400円、バックナンバーも多少あり。)
| 固定リンク
現在人気のある画家たちには、「画風」と呼ぶべき一貫した空気がある。セザンヌはこれを「気質」と呼んだ。
≪自然から精神を引きだし、われわれに固有の気質に従って自分を表現することに努めましょう≫(前出セザンヌの手紙)
「固有の気質に従って自分を表現する」ことが成功したとき、初めて芸術作品は誕生する。近代絵画とは言い換えれば、「気質の表現」ともいえる。≪人を、その到達すべき目標にまで連れて行くことの出来るのは、ただ根本の力、即ち、気質だけである≫(アンリ・ぺリュショ『セザンヌ』)セザンヌは自分の気質を知り、「天職」を見つけた。
マンガの『ゴルゴ13』。著者は「さいとうたかを」となっているが、本人も明言している通り、「さいとう・プロダクション」というチームでの創作だ。本人はプロデューサーに徹し、ストーリー担当から武器描写専門まで分業体制を取っている。「マンガ家」というポジションから、「プロデューサー」というアイデンティティに自分をずらす。さいとうたかをさんは、「天職」を発見し、『ゴルゴ13』は単行本140巻を超える大シリーズになったのである。
「天職」は、自分がどうのという話ではない。自分はこの社会のどのポジションにはまるか、そう考えてみる。
自分の気質に合う仕事ではなく、あいそうなポジションに自分をはめる。
-画風、気質、ポジション、この3つを捉えましょう。(F)
| 固定リンク
今の日本社会は、物事をマイナス評価でみる「批判病」にかかっているようです。教育の質が落ちたと言われれば、その原因は教師の質低下のせいとされる。問題を指摘すればするほど、教師の負担は増え、子どもと接する時間は奪われ、ひいては教育の質が落ちるのです。文句を言えば現状が良くなるなんてことは、絶対にあり得ないのです。
私は、これからの教育者には「3つの目」が必要だと思います。1つ目は「子どもを見る目」。先生は指導に関する色々なハウツーは持っている。それを、いつどのようなタイミングで適用するか、子どもを分析する目です。2つ目は「社会を見る目」。社会がどのような人材を求めているか、伸びてきた子どもの力を将来に向けてどのように生かしてあげるか、ベクトルを持つこと。3つ目は「見つめられる目」。先生自身が周囲からどう見られるか意識し、アピールすること。土堂小でも、子どもの学力をトップにつけた先生たちが自分たちの実践を検証し、わかったことを本などにして書いて、どんどんアピールしています。周囲に見てもらうことで、自分にいかにプラスになるか気づいたからです。(談)
-クレームによって改良されるのには、商売の原理が働かなくては難しい。
本人をみて、周りをみて、自省をすること。この3つを共に成り立たせるのは、たいへんね。(F)
| 固定リンク
日本の教師の多くは、土日を削っても子どもたちのために頑張っているのに、不当に低く評価されています。何か問題が起きると、「心の教育」が問われ、学校が問題視される。いい先生ほど問題学級を持たされ、次々と難しい問題を抱えこみ、家庭を犠牲にしてしまう。いい先生ほど燃え尽きてしまうのです。
多くの先生は、「いい教師とは謙虚であること」だと思っていますが、今の時代、黙っていれば「ただのナマケモノ」と言われてしまうのが現状です。もっと多くの先生が自分たちの実践を正当に評価される「アピール力」を持ち、周囲からの信頼を得て、結果的に「教師を楽にする」。それがNPOを立ち上げた狙いです。
次世代の教員養成も大事な課題ですが、今の若い先生は現場で「失敗させてもらえない環境」にある。私は、「教育実習がしたい」と会社をやめて土堂小へやって来た教師志望者を試験的に1年間、教壇に立たせたことがあります。私にとってはある意味、大きな賭けでしたが、「こういう人にもチャンスをあげて教師に育てていくことも、日本の教育テーマではないか」と思ったのです。保護者やPTAからはもちろん不満が出ましたが、「どんな教師にも1年目はあったのです。どうか保護者の皆さんにも大人になってもらい、皆で彼を一緒に育ててくれませんか」とお願いしました。
確かに最初のうちは次々と失敗をやらかしました。けれど半年を過ぎたあたりから、周りの先輩教師のサポートもあって、彼の授業がふいに良くなったのです。彼はその後、採用試験をパスし、春から横浜で正式に採用されることになりました。いい教師を大量に養成するには、システムやカリキュラム、環境や条件、保護者の意識など、トータルにみていくことが必要です。
-アピールすると反感を買い、黙っていると好感をもたれるのが日本だから、ムズカシイ。(F)
| 固定リンク
このようなことを考えると日本人は自分たちの国が、世界で最も長い安穏平和な歴史を持っているという事実(ファクト)と、どこの国からも侵略されず滅ぼされそうになったこともないという事実(ファクト)の二つから生まれる、日本という国の永遠不滅性についての絶対的な安心感と無限の信頼を、心の奥深くにしっかりと持っているとしか考えられません。もし、自分の国が存在する根拠を、それを言い立てる言説(フィクション)だけに置かざるを得ないユダヤ人がこれを知ったら、さぞ羨ましがることでしょうね。私はほとんどの日本人が意識さえもしていない自国の絶対的安秦に対するこの固い信念を、「不沈戦艦幻想」とよぶことにしました。
―日本の亡国はすでに終わっているような気もするけど。(F)
| 固定リンク
日本に長くいる留学生たちが、自分たちの国とは違って、街中で喧嘩はおろか人々が口論しているのさえ、ほとんど見たことがないのは不思議だと、よく私に言いますが、このことは今述べたような二つの社会のあり方の根本的な違いをよく示しています。
ところが日本語で、「君、それは理屈だよ」と言えば、「それは確かに理屈ではそうだが事実を見たまえ、事実は理屈どおりではないのだよ」と相手の主張を退けることになるのです。世界にはこのように、理屈や論理が物事の是非を決める重要な要素とされる文化と、理屈よりも事実のほうが大切だとする文化があるのです。
―事実至上主義、事実は一面にすぎず、真実ではないのに。(F)
| 固定リンク
高知は漁業で生計を立てている人の多いところですから、人間のために死んでくれた魚の霊を慰め、魚をさばくのに役立った包丁の苦労をねぎらい、魚を食べるのに働いてくれたお箸に感謝をするという、これらの塚を建てた人々の気持ちはよくわかりました。これこそ食べ物に対して日本人の誰もが、少し前までは持っていた、「ありがたい」「もったいない」「おかげさまで」といった、自分たちが万物の互いのつながり、支えあいの中で生きている、いや生かされているという自覚の現われにほかなりません。
―もったいない気持ちがもったいない。(F)
| 固定リンク
これに比べて日本人の人物評価は、まさにこれとは正反対で、「人格丸ごと型」の判断が普通です。ある人が立派な仕事をしていても、それと直接関係ないことで大失態を演じた場合には、「百日の説法屁一つ」で社会的に葬られてしまいます。また逆に、オリンピックでメダルを取ったりすると、一気にその人のあらゆる点が優れているような話になったりするのです。大学などで、優れた研究者ではあるが事務能力のまったくない大先生を、しばしば学部長や学長に選んだりするのもまったく同じ理屈です。
つまり日本では、「よく一芸に秀でるものは諸芸に通ず」的な人間評価が普通なのです。しかも人格分割ができないどころか、日本ではある一人の個人を、その人の家族や所属する組織からも完全に分離独立したものと認めることが難しいようい思います。
―レッテル張りで一分野で秀でた人しか評価せず、一つの悪評で全てをだめにみてしまう日本人の人の見方、考え方。(F)
| 固定リンク
実は昔から、お笑い芸人はすごくモテたんですよ。その理由は、ズバリ気配りができるから。そもそも「笑い」とは、自分を一段落として、相手を立てるのが基本ですから、主役はいつもお客さんなんですよ。ベテラン芸人は笑わせるために、客の顔を見てネタを決めていたぐらいで、つまり、俺らの喋りを聞け、という姿勢ではなく相手を主体とした喋りをして笑わせていたわけです。それに加え、「笑い」とは「違う視点から見る」ということだから、聞くほうにすれば新鮮なんですね。極論を言えば「面白いことを言うのではなく、相手を楽しい気分にさせる」のが笑いの真髄。
―気配りっていうか、心配りが能力よね。(F)
| 固定リンク
どんなジャンルでも、強烈なコンプレックスは、『永遠の電池』になると思うんです。『永遠の電池』を手に入れた人とそうでない人では、その人の欲とか未知数が違ってきちゃう。だから僕はモテなくてよかった(笑)。モテてたら漫画がつまらなくなってしまうかもしれない。それは僕にとっては何より辛い。
―コンプレックスがコンプレッサー、なんてどう?(F)
| 固定リンク