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トレーナーの選び方

ヴォイトレレッスンの日々

2018年12月11日 (火)

Q.息でことばを読んでみるのはよいのですか。

A.これを「息よみのトレーニング」と呼んでいます。息読みのトレーニングは声帯を使わないので、のどを痛めません。初心者が、声を出そうとすると必ず、そこに無理な力が加わります。息でやると安全だからよいのです。

息読みで読むトレーニング

1.文章(ことばのトレーニング)を息で読んでみる

2.文章を息で読んでメリハリをつける

3.文章を息で読んだあと、声で読む

4.息を3回「ハッハッハッ」と吐いて、1回「ハイ」と大声でいいます(20回)

5.息で「(アオイ)」といって、声で「アオイ」といいます(20回)

深い息を出せるようになり、しかもそれが声と結びつくためのトレーニングです。無理して急に強く行なうと、のどによくありません。(♭б)

Q.息とことばからよい声にするにはどうすればよいのですか。

A.声のトレーニングのなかで伝わることを知るには、日頃、使っていることばの実感から学んでいくことが早いでしょう。短いことばをなるべく体から(お腹の底から)声をつかんで、ことばにします。簡単なことばで、しっかりと発してみることです。

最初は、口形などはあまり気にする必要はありません。正確な発音よりも、体からの発声を重視します。それとともに、日本語を少しでも深く捉えるようにしていきます。(♭б)

Q.呼吸について、肋骨の働きと横隔膜との関係を教えてください。

A.肋骨は12対で左右で24の骨です。その元は肋骨頭関節と肋横突関節の2点で脊椎と結ばれています。この二つの関節をまとめて肋椎関節と呼ぶこともあります。この2点の関節を結んだ線が動作の軸となるのです。

この関節は、上側は軸が左右方向に、下に行くほど前後向きに、並び方が上から下にかけて少しずつずれています。この角度のずれによって肋骨は、上側は前に、下側は横にと、広がります。先が胸骨に達していないので、下の2対は左右に開きます。横隔膜は、この肋骨の下端を広げるのです。

普段の呼吸であれば、横隔膜の動きだけで十分ですが、少し呼吸が深くなると横隔膜が平らになり、肋骨の下端が持ち上げられます。さらに呼吸が深くなれば肋骨中部が横に広がり、最終的に上部の肋骨が前に向かって持ち上がります。(♭б)

 

2018年12月 8日 (土)

Q.下からしゃくる癖があります。

.音をとらえるときに、下からずり上げて入ってくるパターンをお持ちなのかもしれません。そのパターンが功を奏して、いい表現がついたということを経験なさったのかもしれません。そのほうが声を出すのが楽だったという経験をお持ちなのかもしれません。しかし、ちょうどその音から入るという習慣を、自分のものにすると表現の幅が広がると思います。

曲によって、下からずり上げたほうがいいものもあると思います。歌う内容や役柄にもよります。年齢が若い役、かわいらしい役、純粋さを引き立てたい歌などは、音をジャストで狙ったほうが清潔感が出るかもしれませんね。

技術的にアプローチしていただきたいのは口蓋を上げるということです。なぜか、口蓋をあげながら、音を下からずり上げるというのは、人間の生理に合わないのか両立しにくいようで、大体の人が、口蓋を上げると、その音ジャストな音で歌い始めます。口蓋を上げ口の中の天井を高く保ったまま歌うと、ずり上げ防止になると思います。(♯β)

Q.声が伸びやかに出ないで、喉に落ちて止まっていると言われます。

.声を出そうとするときに、下あごや、喉のあたりを固めて出そうとする人がいます。喉で音を固めて出すことで、声を出すことに対して自覚が生まれやすいため、声をしっかり出しているなぁという充実感が得られるのかもしれません。しかし伸びやかな声を目指そうとしたときにこのやり方では通用しません。喉で押さえつけたり、喉に落としたような歌い方ではなく、ハミングで鼻や、頭蓋骨の上の部分に響いたような声を目指しましょう。喉から解放させて鼻や頭蓋骨の上の部分に響かせるようにして歌ったときに、声は響きを得て、もっと伸びやかに流れ出します。

そのためには、ハミングから練習するとよいと思います。鼻から息を吸い、吸ったところと同じ場所に声を載せるような感じでハミングをしてみてください。充実感のある声と言うよりも何か頼りのない、響きだけの、とても軽い音に感じるかもしれません。

次に軽く前屈して頭を地面のほうに下げて声を出してみてください。下顎がブロックされて使えないため、響は鼻より上の頭蓋骨のほうに行くしかなくなり、頭蓋骨に声が響きだします。このような頭蓋骨だけに響いたような声を出すことで、喉で押し下げた声ではなく、もっと響や息の流れに乗った伸びやかな声が出てくるでしょう。(♯β)

2018年12月 6日 (木)

横隔膜のトレーニングメニュ

横隔膜を柔らかく動かせる状態にしておくことが非常に有用です。経験上、声が軽やかに出ているなあと思うとき、横隔膜と声がいい連携プレーになっていると感じます。

くしゃみをするとき、ものすごく大きな声が出る時がありすね。くしゃみで、肋骨を骨折することもあると聞きます。くしゃみの速さは、時速200300キロにも達するとも言われています。横隔膜と連携がとれて、喉に無駄な力が加わらないと、とても大きく通る声が出るのです。しかし、偶然では、舞台上や、ここぞという時にいい声を出すことはできません。横隔膜を柔らかく、フレクシブルに動かす訓練が常日頃から必要になるということです。

体を縦に揺さぶりながら、肋の下あたりに指を差し込んで、アーアーアーと発声してみてください。体を動かすことと連動させると上手く横隔膜にアプローチしやすくなります。犬が走った後のように、小刻みにハッハッという呼吸の練習も横隔膜を使います。さらに、肋に差し込んだ指を押し出すかのように息を吐いてみます。これらのやり方で、なんとか横隔膜を意識下において動かせるようになるといいと思います。(♯β)

2018年12月 5日 (水)

Q.スピーチで人を惹きつけられないのですが、どのようにしたらよいですか。

A.自分の前に立った人に対しては、誰しもが15秒くらいは興味をもつといいます。しかし、そこでもっとあなたに興味をもってもらうようにする工夫が必要です。それが、まさに話す力です。話については、自分の生々しい経験と伝えたいという強い意志があれば失敗はありえません。(Э)

2018年12月 4日 (火)

Q.胸式呼吸はいけないのですか。

A.何をもって胸式呼吸というか、どういう状況なのかで違ってきますが、トレーナーが注意するのは、それが目立って発声を妨げるか、その危険があるからです。また、トレーニングでは将来的な発展のためにあまり開発されていない腹式呼吸、というより横隔膜中心の呼吸にする方向に進めるためです。

誰でも胸式は使っていますし、いけないのではありません。胸式呼吸にもいろいろとあります。肩があがるのはよくなく、胸が前や上に動くのは、先にそのフォームにして固定し、動かさず、下の方の肋骨が広がるのは、横隔膜と連動するので、むしろ望ましいのです。(♭б)

 

Q.ため息のトレーニングのやり方を教えてください。

A.(ハアーーーー)と長く息を吐く

「(ハアーーーー)アー」後半を「ア」で実声とする

「ハアーーーーー」と声を伸ばす

3回、ため息で(ハアー)といって、4回目を実声「アー」とする

楽に声になるところ、一番、声の出やすいところで、声を出し、息で少しずつ、大きくしていき、そのあと小さくする。(♭б)

Q.息のトレーニングで注意することはどういうものでしょうか。

A.自分の体力、体調にあわせてやることです。慣れぬうちは、額や後頭部などが痛くなったり、気分が悪くなることもあります。こういうときは、すぐ休んでください。立ってやるときは、倒れたりすると危険なので、まわりに注意します。具合が悪くなったら、すわるなり、ひざをつくなり、早めに対応することです。(♭б)

 

2018年12月 1日 (土)

Q.イタリア語でカンツオーネを歌ってきたことを使って、日本語をうまく歌うコツはありますか。

.イタリア語でカンツオーネを歌っていると、母音をしっかり伸ばす習慣がついて、日本語歌唱をしているだけでは身につきにくい感覚が得られると思います。日本語だけの歌唱では、母音に動きを付けてのばすこと、子音の発音などは強化しづらいかもしれません。

日本語での歌唱ですが、日本語を明瞭に聞かせるには、アイウエオの母音を明瞭に発音できることが必要です。発音をしっかり聞かせようと、子音を頑張って発音なさろうとする人がいますが、子音を頑張っても、その後に続く母音がしっかり歌えていないと、その言葉は明瞭に聞こえません。ですので、アイウエオの五母音をしっかり伸ばせるように練習してみてください。舌の位置などにも気を付けて明瞭な発音を心がけてください。

さらに、日本語をうまく歌うコツは、最初の言葉を長めに丁寧に歌うことです。日本語は最初の単語を聞き逃すと、なんという言葉だったのか聞き損じてしまいやすいです。ですので、最初の言葉をはっきり、長めに歌うということがコツになります。長めに歌うことで、声の支えも作られ、フレーズの最初に助走がかかるので、そのあとに続くフレーズが流れやすくなります。(♯β)

Q.音の出だしがうまく歌えません。

.声を支えて出すためのポイントとして、1番初めの音にいかに息を流すかということが重要になります。最初の音を息の流れに乗せて、その流れに乗ったままフレーズを歌っていくことで声も安定しますし、フレーズ感をつけるということが可能になります。たいていの曲は4小節単位または8小節単位のまとまりで構成されています。その4小節もしくは8小節をぶつ切りにせず、大きなまとまりとして捉えて歌っていくためには、最初の音からきちんと息が流れているということが大切になります。

例えば、「うさぎおいしかのやま」でしたら、最初の「う」に、いかに息を流しているかということがポイントになるのです。少し大げさかと思うぐらい息を混ぜながら、その息を前に運びながらと歌ってみてください。少し息漏れがしても、最初は構わないと思います。ろうそくの灯を吹き消すかと言うくらい息を出しながら歌ってみてください。息の流れがつくようになったら、今度はその流れに乗りながら「うさぎおいしかのやま」のフレーズを歌ってみましょう。(♯β)

Q.音に段をつけないように言われます。

.ポップスを歌う人によく見られる傾向で、音をレガートにせず、一つ一つマルカートして区切って出される人がいます。まるで、音と音の間に階段が付いているかのような感じです。この出し方は、一つ一つの音を区切って出しているため美しいレガートにはなっていません。日本語に沿わせて発音しようとするとこのような歌い方になってしまうのかもしれません。

しかし、音楽として、この歌い方では、流れるような旋律線を作る事はできないのです。ですからポップスを歌われる人も音を階段のように一つ一つ区別して切り離さずに、むしろ音と音をつなげるようなイメージでレガートで歌っていくことを心がけてみてください。

例えばヴォカリーズでドレミレドと歌うとしたら、ドーレーミーレードや、ドーーーレーーーミーーーレーーードーーーのように母音を引き伸ばした歌い方です。決して、ドーッ、レーッ、ミーッのように音同士が切り離されないようにしてください。声帯でなめらかに音と音をつなげて歌えるようになるのが理想的です。(♯β)

 

2018年11月29日 (木)

息を走らせるメニュ

声を出すときに、アーと全く揺れも動きもせずに、ビームやブザーのように出す人がいらっしゃいます。

息で声を走らせる感覚があると、声が揺らいで、一本調子ではない柔らかい声が出せると思います。その響きは、ブザーのような音とは全く異なると思います。遠くまでよく通り、響きが豊かで、表現しようと思ったときにとても流動的に声の揺れを利用することができ、フレーズを美しくつなげていくことができると思います。

では、そのやり方です。まずは息をよく吐くことを練習してみてください。おなかの底から息を送り出すようなイメージで「ハー」と全部吐くような感じです。一回につき20回を5セットくらいやることをお勧めします。が、最初の頃ですと、5回も吐いたら、頭がクラクラする人もいると思いますので、自分で加減をして行ってください。

次に横隔膜を動かしながら「アーアーアー」おなかを突き上げるかのように息を吐いてみます。息をどんどん吐くことで、フレーズを追いかけていく、もしくは、息を増幅させることで音が走っていく感じに声を出してみてください。音階練習としては、すごく速いパッセージでやることをお勧めします。音をどんどん追いかけていくような感じで歌っていきます。(♯β)

 

2018年11月28日 (水)

Q.内容だけ集めても、うまく話せません。

A.話の材料を揃えるのはスタートラインにすぎません。そこから自分の意見、見解を述べるには、せっかく集めた材料を一度捨て、聞く人にわかるスピーチに組み立てなくてはならないでしょう。(Э)

Q.話の重要さとは、どういうことですか。

A.人との関係は、すべて会話でできています。自分の能力のアピールも、自分の価値のアピールも、自分の性格のアピールも、すべては話さなくては伝わりません。アピールしなくては、あなた自身がいくらよいものをもっていても認められません。認めてもらうには話すしかありません。何やかや言っても、話がすべてを決めています。(Э)

 

Q.話に自信がもてません。

A.話における自信の欠知は、トレーニング不足と自分の表現の力を知らないことからきます。ならば、経験を積み、練習を積めばよいだけです。私たち日本人にとって、スピーチは水に飛び込むようなものだが、飛び込まないと、いつまでも泳げません。ことあるごとに機会を得ようと試みることです。それで大半の問題は解決していくはずです。そのために、話の効用とメリットを強く意識しましょう。(Э)

2018年11月27日 (火)

Q.声や息のイメージをどう捉えていますか。

A.声も息も、一本の針金のように、細くともしっかりと芯があり、動きの線のみえるものです。そういうものだからこそ、言葉を自在にコントロールでき、遠くまではっきりと聞こえるのです(マイクにも効率よく入るのです)。

最初は、ため息をお腹一杯の空気を使って何回も吐いてみましょう。そして、充分に体が動いてきたら、少しずつ実声にしていくとよいでしょう。(♭б)

 

Q.本当に深い息というのは、どんなものですか。

A.最初は息を吐くだけでも相当な体力がいります。息もまた、体で完全にコントロールしていくのです。それは、すぐれた俳優やヴォーカリストのもつ息に耳を傾けてみるとわかるでしょう。

声を大きく出していないのに、観客席に隅々までしっかりと伝わる声、それは、深い息に支えられているからです。この深い息をコントロールするとき、お腹の側筋や背筋のところを中心に、全身に支え(最初は負担)がくるのです。負担がくるからこそ、そこが鍛えられ、強くなっていきます。そして、効率よく声になるから、他のところを脱力して、より通る芯のある声となるのです。

(♭б)

Q.深いため息から声にするのは、なぜですか。

A.息が声になることのわかりやすい例として、ため息(ハアー)をそのまま声にしていくのは、アプローチとして入りやすいといえます。息も声も少しずつ「太く強く大きくする」というイメージをもってやってください。ただし、のどに負担をかけないことです。息で強くアタックをするのは、避けてください。(♭б)

2018年11月25日 (日)

Q.腰とその動きを教えてください。☆☆

A.腰椎との関係で説明すると、腰椎1番か5番まで、それぞれ順に反る、側屈する、ねじる、開脚する、前屈するのを司るといえます。腰と肩甲骨は、うつ伏せからの上体起こし(エビぞり)、腰と仙骨は、ずりばい(ほふく前進のときの内股の形)で確かめるとよいでしょう。(♯)

Q.腰を反るのはよくないと思うのですが。☆☆☆

A.腰が反っていないと、胸郭の厚みが薄くなります。この、反るというのは、反り腰とは違います。反り腰はゴリラ体勢で膝で支えるので、人にはよくない姿勢です。

胸の厚み、お尻の厚みのない人は、浅い呼吸、呼吸器に問題があることが多いです。性的にも未熟なことが多いのです。腰の前に湾曲があるというのは、後ろにも動けることです。つまり、腰のセクシャルな動きもその一つです。(♯)

Q.頭の上に本を置いて歩くモデルのレッスンは、正しいですか。☆☆

A.重い荷物を女性が頭の上に乗せて運ぶのをTVでみたことはありませんか。ヒップアップしたモデルのように美しい立ち姿です。腰が前に湾曲して反って保っているのです。それにより、肺を包む胸郭(肋骨)を支えています。ただし、美しくみえる姿勢と、発声や歌唱に適している姿勢は、それぞれに違っています。(♯)

2018年11月24日 (土)

Q. あがらないためには、どうすればよいでしょうか。

.もっとも簡単な方法は、慣れることでしょう。たとえば歌うことなら、何度も繰り返しいろいろな曲を歌って、歌うことに慣れる。あるいは、何百回も同じ曲を歌って、その曲に慣れる。もちろん、歌うこと・歌う曲、両方に慣れる方がいいですが、さらに、人前で、歌うこと以外でも、何かをすることに慣れると、より効果的です。

「慣れる」とひとことで言いましたが、これは、実はいちばん時間や手間がかかる方法です。人前で何かをすることは、「慣れる」までは、いつまでも、あがり続けることになるかもしれません。しかし、これが、いちばん確実で、簡単な方法です。あがるのが嫌で、ついつい人前に出る機会を、先延ばしにしてしまいがちですが、その機会を、なるべくたくさん活用するように心がけることは、常に肝に銘じるべきでしょう。

歌うことや歌う曲に、意識を集中することがよいと、よく言われます。たしかに、一理はあるのですが、集中していないとあがってしまううちは、本当の意味で「あがらない」状態にはなっていません。「あがらない」状態で、歌うことや曲に集中することが、本来のパフォーマンスには、もっともよい結果を導き出してくれるので、あがらなくなるまで、何度でも繰り返して、慣れていきましょう。(♭Ξ)

 

.昔から「ステージフライト」と呼ばれ、古今東西様々な歌手がいろんな提言をしています。パヴァロッティがステージフライトを軽減するために、白いハンカチを持っているのは有名ですし、イタリアの言い伝えを模倣して曲がった釘を舞台の上に置いておいたという話も聞きます。

私も緊張するタイプなので昔はよく舞台上で震えていました。しかし今はそんなに舞台で緊張することは以前よりも少なくなってきました。それは舞台上が主であり、稽古やレッスンを主にしなくなったからです。それまでに稽古、レッスンが主だった時代を経て今は、舞台上のクオリティを上げるため、質を落とさずさらに向上させるための稽古やレッスンに変化したからでしょう。

イタリアのバリトン歌手カップッチッリは技術の安定こそが何よりもステージフライトを軽減できる方法といっています。パフォーマンスに不安があれば当然考えことが増え、「あがり」につながるということでしょう。その不安定さを軽減するものが稽古でありレッスンなので、特別な方法があるとは思えません。むしろ本番は日常の稽古、レッスンの先にしかないので稽古、レッスンの充実こそがあがり、ステージフライトを改善する道だと思います。(♭Σ)

 

.ジャンルはなんであっても、本番直前には実際の会場にて、他の出演者と共に全体のリハーサルを行うと思います。それまでに、自主的に本番に近い状態をつくり、段階を経ながら全体リハーサルのためのリハーサルを重ねてみてください。自宅の部屋、カラオケ、スタジオなどご自身の環境にあったところで、そこを会場に見立て、客席を意識して、入場して演奏(朗読、演技など)開始の場面から練習します。なぜなら、本番直前、登場する瞬間こそが緊張の高まるときだからです。予め「緊張する自分」を体感しておくのです。演奏も緊張感の中で通して行い、上手くできなかった弱い箇所があれば部分練習で補っていきます。ひとりでのリハーサルの次に、今度はどなたか身近な人に聴いてもらい観客付きのリハーサルを行い、その後で全体リハーサルに臨みます。このように緊張の場を段階的に踏んでいき、何度もシミュレーションすることで、本番の精神状態に必ずよい効果をもたらします。(♯α)

 

.「あがる」という現象は、現場の経験が少ないうちはどうしても起こりやすいものです。人前に立つことに慣れていない人は、人前に立つというだけで、精神的なプレッシャーになると思います。あがってしまう現象を改善していくためには、できる限り多くの本番を経験し、慣れていくことが重要だと思います。また、多くの人と関りを持つことでも改善につながりやすくなるかもしれません。

それ以外にも、あがってしまう原因はいろいろあると思いますので、該当することを考えてみましょう。「自分をよく見せようと、実力以上のことを自分に要求する」ということはないでしょうか。今できる最大限の力以上のことを本番でやろうと思っても、なかなかうまくいかないものです。自分自身にできる範囲で精度を上げるという考え方にシフトチェンジすることが望ましいと思います。これに付随することですが、「抜かりなく、日々の練習を行っているか」ということも重要になります。努力して、自分の不安材料を払拭するということができれば、少しでも精神的な余裕が生まれると思います。「あがり」を克服するためには、自分自身にできる最大限の努力と準備、そして、数多くの経験であると私は思います。

(♭Я)

 

.私自身とても上がりやすいと自覚しています。ひどいもので、ちょっと環境が変わるだけで、音の響き方がいつもと違うと思っただけで、視覚的に気になる会場だったり、お客様の中にジャッジメンタルな人がいると思っただけで(それすら自分の思い込みかもしれませんが)、息が深く吸えなかったり、体が硬くなったりフワフワしたり、いつも歌えていたはずの感覚がどこかに行ってしまい、うまく歌えなくなることがあります。

よく言われる改善方法にイメージトレーニングがあげられます。何事も準備をすることが最高のパフォーマンスを支えるのだと思います。私が、ある有名に歌手に、本番であがって上手く歌えないことを相談したら、「練習不足」で一蹴されたことがあります。本当にそうだと思いました。練習と準備にまさる解決法はないのだと実感しました。

本番を迎える時間帯にいいパフォーマンスができるよう、何ヶ月も前から調整します。

場所も前もって見学してもいいですね。その場にどんな人がいるのか、会場の響き、視覚的なこと、当日の動線など、前もって確認します。ある歌手は、コンサートが始まってから終わるまでを何度も何度もイメージして頭の中で想像するのだそうです。ときにお風呂に入りながらイメージしたりもするそうです。

できる限りの準備をしたうえで、あとお勧めなのは、声を出すということよりも、声を出すときの体の感覚の方を覚えることです。リラックスや自分の体に客観性のトレーニングのためには、ヨガ、気功、フェルデンクライス、アレクサンダーテクニックなどがお勧めです。

(♯β)

 

.舞台や本番と日常が同じになるくらい練習すればよいと思います。舞台に立って上がるのは、舞台が日常と離れているからです。日常ではないことを大勢の人がみている前で行うのは上がって当たり前です。日常と舞台の差を埋めていく、舞台で日常と同じようにできるようになる、それが練習の意味だと思います。

あとは、自分がやろうとしていることに必然性があるかどうかだと思います。どうしても伝えたいという気持ちがあるのかどうか、どのように伝えたいのかと細かく内面を掘り下げてみてください。(♯ё)

 

.ひたすら練習、準備を沢山して自信を持った状態で本番に臨むことです。というのは簡単ですが、そうもいかないときもありますね。

練習、リハーサルでは上手くいくのに、本番ではあがって(緊張して)しまったために力を発揮できなかった。という経験をされた人は多いと思います。

あがるという状態にあるときは、呼吸が浅く、重心が上がってしまうことが大半です。その状態を防ぎ、あがらなくするためには、足の裏(地面)から息を吸い、足の裏(地面)へ息を吐くということをゆっくり数回してみましょう。あるいは、足の裏を意識して何歩か歩行するのもよいかと思います。そうすると、重心が下りて落ちついて来て、あがらなくなると思います。(♭й)

 

.あがらないとよい演奏家になれません。舞台にあがることに心を動揺させられない人、怖いと思わない人、責任を感じない人に、人を感動させることができるでしょうか。だから一番大切なのは、あがってもよい、むしろあがる方がよいのだと自分を許すことです。

その上でのアドバイスですが、これ以上できないというほど努力することです。そうすれば、自分では失敗したと思っても、お客さんにはよい評価を得られたりもします。人事を尽くして天命を待て、でしょうか。

しかし、努力が足りてなくても、機会があれば、舞台に立って、失敗をしてください。出ないより出たほうがよい。たくさん失敗をして偉大なアーティストになっていってください。(♭∴)

 

.初めに「なぜ、あがってしまうのか」を考えてみてください。その原因がわかればそれを解消するのみです。例としては練習不足、実力不足、どう見られてしまうか気にしてしまう。評価を気にしてしまう。自信をもって舞台にあがれば緊張は少しは軽減します。

練習時に本番のイメージを持って練習してみてください。それでも緊張してしまう場合は自分なりもルーティンなどがあるのも手だと思います。昔から言われているのは手のひらに人の字を書いて飲み込みなさい、などです。しかし、ここで大切なのは少しの緊張は必要だということです。プロもみな、緊張はしています。緊張感をもって、自分の表現をしていますので、あまり気負いすぎず、みんな緊張するんだ、緊張していても大丈夫と思ってみませんか。(♭Ц)

 

.第一に、十分な練習です。「私はこれだけ準備した。だから大丈夫」という自信は、何よりも強い心の支えとなります。反対に、練習不足、暗譜があやふや、成功率の低い難所などの不安材料があると、あがらないほうが不思議です。

一万回練習しましたか。していない人はして下さい。一日10回だとしたら、3年かかりません。そんな時間が取れない人は、歌い始めのワンフレーズだけでも一日100回。3か月ちょっとで一万回です。このくらいやれば、緊張する間もなく体が勝手に動くようになります。

それでも緊張する人は、以下のいくつかを試してみて下さい。

・リハーサルでわざと緊張するように持っていくと、本番はリラックスできる

・ルーティンを決める。ライブの日の朝はこれを食べる、ステージ直前にこの体操をする、決まったアクセサリーをお守り代わりに身に着ける等

・観客の視線が気になる人は、どこを見ながらパフォーマンスするか先に決めておく

・本番前に、一度は誰か(トレーナーでもOK)に通して聴いてもらい、本番同様の緊張感でやってみる

・練習以上にうまくやろうと欲張らず、今できることだけをきちんとやる(♯∂)

2018年11月22日 (木)

歌っているとき緊張で上がらないためのメニュ

上がるという状態では、体が固まり、ゆったりとした呼吸ができなくなります。横隔膜が下がらず、胸式呼吸になりがちになると、どうしても体の上部のほうに意識が集まってしまいます。

それとは逆にゆったりとした呼吸はどのようなものでしょうか。寝ているとき、とてもリラックスできているときの呼吸は、体も柔らかく、横隔膜が下方向によく動いて腹式呼吸ができていているため、お腹の下のほうに意識を保つことができます。緊張しても、どのような環境でも、お腹から意識が上がってこないということが大切です。常にそこにいる、そこから動かないという感覚です。いわゆる丹田ともいえるのでしょう。普段の練習の時から下腹に意識をおいてここを膨らましたりへこましたりできるようにしないといけません。

普段から腹式呼吸を意識するという以外に、次のような練習もお勧めです。

息を吸って下腹にため込んでいくかのように、下腹を張り出します。吸うたびにお腹の底のほうに息を落としていくようなイメージです。そして張ったお腹を保ちながら、声を出します。お腹はへこまないようにします。このように練習していくと下腹の意識と、下腹の筋肉も強化することができます。(♯β)

 

2018年11月21日 (水)

Q.人前で話すと緊張するのですがどうしたらよいのでしょうか。

A.だからと嫌がるのではなく、緊張感があってこそ、よい人生であり、話す場は、それを与えてくれるチャンスと心得たいです。自分の話には自分の何が出てくるかということに着目し、楽しみにすればよいでしょう。そうであってこそ、話は自分をよりよく伸ばし、同時に律するものとなります。つまり、ちゃんと生きていなければ、人々を引きつける話などできないということです。

(Э)

Q.話や声はしぜんでよいのではないでしょうか。

A.話も、よりよく伝わる方がよいに決まっています。声もおしゃれすることが大切でしょう。

それが文化だとかポリシーだとか、わずらわしいことは言いたくありません。人間が生きるっていうことは、どこの場でも生き生きと生きることを目指すべきでしょう。話や声は、その人の生き方の表われです。これが沈んでいてよいわけがありません。(Э)

Q.話のうまさは、話さなくてもわかるのですか。

A.その人の顔を見たら半分、第一声を聞いたら残りの半分はおよそわかるといいます。本当の意味では、少しもその人のことをわかっていないのかもしれないが、かといってどれだけ話を聞いてもすべてがわかるわけではありません。多くの人間関係は顔と話とでつくりあげていくのだから、それで充分です。上司と部下も、師と弟子も、男と女も、皆そうでしょう。化粧してまで顔をきれいにみせるということは必要ない、と言っても、女性はすでにそうしていますし、男性もそれなりにおしゃれしています。(Э)

 

2018年11月20日 (火)

Q.腹式呼吸は、寝ころがって息をすれば、誰でもできるものではありませんか。

A.お腹から、息が出ればよいのではなく、それが声になって出なくてはいけないのです。そのためには、腹式呼吸のトレーニングとともに、息を声にしぜんと変えるトレーニングが必要です。

息がしぜんに声にかわるためには、コントロールできる体とリラックスした状態の体が必要です。

そういう体づくり、息づくりをめざしてブレスのトレーニングをするようにしてください。

それが声に応用でき、声を出したときにすべて腹式呼吸でコントロールするのですが、その表現も正しくなく、常に腹式と胸式は共存するのです。腹式呼吸が大切なのではなく、声を腹式呼吸でコントロールすることができているかどうかが大切です。(♭б)

Q.腹式呼吸の習得のためのトレーニングのやり方を教えてください。

A.ゆっくりと息を出し、出し切ったら、23秒止め、しぜんと息を入れる(10回)

このときに、硬口蓋(上歯とのどちんこの間の硬いところ)の上に息をあてるように、あるいは背中のまん中に息をあてるように入れてみるとよいでしょう

息を(ハッハッハッハッ)と犬が走り終えたときのように速く吐きつづける(2分間)

時計をみながら、5秒、なるべく速く吐き、5秒休む(1分間)

均等に意識して息を吐き出す(10回)

少ない息から、少しずつ吐く量を大きくしていく(10回)

脱力して、はねながら「ハアー」と息を出す

上半身を前倒させたところから、ゆっくりと上にあげながら息を吸い、「ハアー」といって、また倒す

上半身を中心に大きく体を動かしリラックスします

(♭б)

Q.息を吐くときには、あごがあがらないようにするのですか。

A.日本人の大半は、あごが前に出すぎています。また、体の背筋の線に対して、首も頭部もまっすぐになるように気をつけてください。あごをひくことで、のどを圧迫しては何にもなりません。

足はやや開き、楽な姿勢をとることです。運動部などが「ファイト、オー!」とやる要領です。ただし、頭が後ろにそらないように気をつけます。

こういう姿勢は、あまり慣れていないので、維持するだけでも、疲れるかもしれません。しかし、少しずつ慣れてください。街を歩くときも、食事をするときも、さっそうと胸を張ってあごをひいて、格好よくしてください。

(♭б)

2018年11月18日 (日)

Q.体を2つにセットして捉えることを聞いたのですが。☆

A.骨盤と肩甲骨の類似に並ぶのは、お尻とおっぱいです。仙骨と胸骨、骨盤の周りと鎖骨の関係もセットになります。(♯)

Q.呼吸と骨盤の関係を教えてください。☆

A.呼吸の疲れは、骨盤に影響するので、その逆に、骨盤の動きで呼吸器も緩ませ全身のリラックスに結びつける、その点で心身のリラックスを伴うセックスは、よい運動です。(♯)

Q.病に逃げ込むとは、どういうことですか。

A.生きている意味、価値の認識や主張ができないと、ストレス、病気へ逃げこみ、そこで悲劇的状況を選ぶことで生を感じる、病で周りにアピールするようになるのです。(♯)

2018年11月17日 (土)

Q.弱々しい声しか出ません。

.息を吐くトレーニング、声帯をしっかり鳴らす訓練が必要かと思います。弱々しい声しか出ないという人は、おそらく歌の練習の時間があまりとれていないのではないでしょうか。しっかり息を吐くための筋肉を日ごろから意識的に鍛えること、声を出して声帯を良く鳴らしておくこと、そして声を張っておけるだけの支えの筋肉のトレーニングをしていくと、声はどんどん強くなっていくと思います。

まず息吐きの練習から行ってみてください。息をしっかり吐きながらお腹をひっこめてみて下さい。これはウォーミングアップですので勢いよくリズミカルにやってみてください。

心肺機能を高めるために、ウォーキングや軽いランニングなどもお勧めします。軽く一汗書いた後の方が、体が温まり、筋肉がいいパフォーマンスをする準備もでき、なおかつ無駄な力も抜けていいと思います。そして、ヴォカリーゼで、しっかり発声練習をして声帯を鳴らしていくとよいでしょう。(♯β)

Q.舌根がかたいと言われました。

.大抵の人は舌根部分がかたく、発声に支障を与えています。舌の付け根はなかなか動かしづらく、固まってしまうのもしょうがないと思います。

しかし舌根がかたいと、喉元で声が固まりやすかったり、声が前に飛ばないなどの支障が出ます。喉の奥、舌の付け根の部分も動かすエクササイズをして、日ごろから柔らかくしておきましょう。

喉の奥の方まで水を含んでするうがいは、この運動で使う筋肉を意識しやすいので、うがいの時に意識的に、この部分を感じてみてください。

舌も実際に動かしてみましょう。まず思い切り、できる限り舌を長く出して「ベー」と発音してみてください。

次に、その舌を口の中でぐるぐる動かします。右の頬を口の内側から舌で押す→鼻の下の唇の上→左の頬→下唇という順で回してみてください。

さらに舌で右頬を押しながら、言葉を発してみましょう。喋りづらいですが、できないことはないでしょう。このように舌を動かしながら練習することで、舌根を柔らかくすることができます。(♯β)

Q.声がガリっといいますが、なぜでしょうか。

.声がガリっといいますが、なぜでしょうか。

 

.いろいろな原因が考えられます。

初心者の人では、あまり声を日ごろから出していないため、声帯がスムーズに振動したり動いたりしていないことが考えられます。トレーナーと発声練習をしたり、曲を歌ったりして、声帯を使うことが必要です。その際息をしっかり流すことを躊躇なく行いましょう。

少し歌っている人では、地声と裏声の声のチェンジがうまくできていないということも考えられます。地声のまま高い音を歌ったり、曲の中で無理した地声で歌っていると、ある時、裏声にしようとしたり、高めの音域の地声を無理に出そうとすると、そのような音声が出てしまいます。なるべく無駄な力を抜いて発声練習をするようにしましょう。

かなりレッスンが進んだ人では、しっかり歌おうとするあまり、喉元や胸をぎゅっと締め付けて歌っている人がいます。必要以上の力を使てしまっているのです。高い音になってくると、ある程度息の量も必要ですが、それにともない筋肉のこわばりも相まって、声がガリっと言ってしまう人もいるようです。この場合も無駄な力は抜いて発声できるように練習してください。(♯β)

2018年11月15日 (木)

腰を落として歌えるためのメニュ

歌を歌うときに、体で支えるようにという注意を受けると思います。その際に腰を下にぐっと下げたり、背中の下のほうをぐっと下げるよう注意をされたこともあると思います。背骨の下のほうに横隔膜がついているので、ここを下げるということは、歌を歌う上でとても大切な支えにつながるのです。この部分は、いくら腰を下げてと言われてもなかなか意識しづらい筋肉だと思います。横隔膜自体が不随意筋だからです。

意識をしやすくするために、椅子に座ってください。お尻と椅子の接地している面を下のほうに押すように意識してみてください。その際に骨盤や背骨もこの動きを手伝わせて、太ももも連携させてみてください。下腹は息を吸って広がったら維持するように努めます。息を吐きながら椅子を押してみましょう。

立っていた時にもこの意識を持続します。腰を壁につけてみましょう。背中はもともとS字カーブを描くようにできています。腰骨のところはアーチのようになっております。壁に背中をつけたときに浮くのが普通なのですが、これをあえてつぶしながら壁に背中を押し付けると、腰を意識できると思います。(♯β)

2018年11月14日 (水)

Q.「話す力」を磨くことは、そのまま人間カを磨くことにつながるのですか。

A.そういうこともいえます。実は、私は話し方そのものには興味がありません。しかし、話し方にその人の魅力が現われるから、そういう話のできる人間とその魅力ということには大変に興味があります。

たしかに、じっと立っているだけで魅力的な人もいます。いったん話し出すと、その人の生き方、生き様が、その表情、語り口を通じて、もっとストレートに出てきます。人間の命の一つの具体的な表われが、「話すこと」に思えてなりません。だから私は、経営者や起業家、芸術家など、おのれの仕事をしっかりとしている人の話が好きです。それは、話の内容や話し方よりもむしろ、そういう生き方が言葉の端々に表われて出ています。そういう話ができるようになりたいと思います。(Э)

Q.ハプニングが起きたらどうしたらよいのでしょうか。

A.害のないハプニングは利用した方がよいです。「あらっ、チョークが折れましたね。もうちょっとゆっくり、力を抜いて話せということでしょうかね」「…と、どこまで話しましたかね。たしかここで、いい例が一つあったのですが、ちょっと考えさせて下さいね」「あれは、五時の鐘ですか…」「救急車ってイヤですね。でも…」。このあたりになったら、ノウハウの範囲では語りきれません。自信を持ち、聞き手を自分のペースで引っぱります。その上でハプニングをセンスよく入れると、変幻自在の語りとなります。(Э)

Q.余談は入れるべきですか。

A.話をライブと考えたら、そこで起こったことはすべて引き受け、プラスの効用に変えていかなくてはなりません。これこそが、話し手の技量です。

聞き手との信頼関係があってこそ、話の本筋からはみ出したことに言及する権利や時間がもらえます。「遅れてきたの?もったいない。いいとこ聞き逃したね。でも、もう三つあるから」「あら、どこ行くの、トイレ?もうちょっとで終わるから」などというような言葉は、相手の立場や事情もわからずに切り出すのは、危険ですが、それも聞き手への批判でなく、優しさ、気遣いに満ちていたら、効果的なことも少なくありません。(Э)

2018年11月13日 (火)

Q.腹式呼吸は、お腹の前を動かすのではありませんか。

A.そうして鍛えている人がいますが、これは内臓器官を圧迫するだけです。横隔膜は肺の下にお椀をふせたような形でついています。前腹を鍛えるのでなく、むしろ使いにくい、背側や側面を使いこなしていくようにしてください。腹式呼吸を身につくと、やがて腰のまわりが、空気が入るかのようにふくらむのです。(♭б)

Q.上体を前屈させるのはなぜですか。

A.お腹の前の方が押されるので、背筋や側筋が使いやすくなります。息を何回か吐いて、その動きを感じてください。(♭б)

Q.ベターな声を出せる腹式呼吸を習得するにはどうしたたらよいでしょうか。

A.体が固まるようであれば、首を回したり、肩を動かし、緊張を解きましょう。肩と首の間、胸とわき、肩との間の筋肉は特によくもみほぐしておいてください。「首やのどはない」と思うことです。体の力が息になり、そして胸の中心に口があって、そこから息が出るように感じてください。

慣れないうちは、腰も足もつっぱってきます。適当に動かして、力が入らないようにしてください。(♭б)

2018年11月12日 (月)

Q.ヤ行、ラ行、ワ行の早口ことばを教えてください。

A.

<ヤ>おやおや、八百屋さん、お綾(あや)は親とお湯屋(ゆや)よ。

<ユ>湯河原に遊びに行って夕月を眺めたら、愉快になった。

<ヨ>居合(いあい)の用意はよいな。用意はいいよ。よいよい。やあやあ、いよいよ居合をやるぞ。

 

<ラ>雷鳥は寒かろラリルレロ。

<リ>瓜(うり)売りが瓜売りに出て瓜売れず売り売り帰る瓜売りの声。

<ル>虎をとるなら、虎をとるより鳥をとり、鳥をおとりに虎をとれ。

<レ>冷蔵庫から、冷凍料理を出してこいと言ったら、冷蔵庫から冷凍料理を出さないで、冷蔵庫からビール出してラッパのみした。

<ロ>とろろ芋をとる苦労より、とろろ芋からとろっとするとろろ汁をとる苦労。

 

<ワ>わらわば笑え、わらわは、笑われるいわれはないわえ。(♭ф)

Q.ハ行の早口ことばを教えてください。

A.

<ハ>パイプの火の不始末から火花ふいて、本家分家を灰にした。

<ヒ>かえるひょこひょこ三(み)ひょこひょこ、四(よ)ひょこひょこ、五(ご)ひょこひょこ、六(む)ひょこひょこ、七ひょこひょこ、八ひょこひょこ、九ひょこひょこ、十ひょこひょこ。

<フ>武具馬具(ぶぐばぐ)、武具馬具、三武具馬具、合わせて武具馬具六武具馬具。

<ヘ>家(うち)の牛(べ)こはよい牛こ、隣の牛こもよい牛こ、向こうの牛こもよい牛こ、三つ合わせて三よい三牛こ。

<ホ>坊主の貧乏、非常にふびんと坊主と坊主の父母が、奉仕と募金。(♭ф)

Q.ナ行、マ行の早口ことばを教えてください。

A.

<ナ>長持(ながもち)の上に、生米、生麦、生卵。なた豆七つぶ生米七つぶ、七つぶなた豆。七つぶ生米。

<ニ>二条の西の洞院(とういん)、西入人形屋(にしいるにんぎょうや)の二階で、鶏が二羽、西向いて逃げた。

<ヌ>盗人と濡衣担(ぬれぎぬにな)い、悩みぬぐえず、七日七晩(なぬかななばん)泣きぬれる。

<ネ>年々ふえる年祖捻出(ねんそねんしゅつ)、なんとかならぬか泣言(なきごと)ならべた。

<ノ>農商務(のうしょうむ)省特許局日本銀行国庫局。

 

<マ>青巻紙赤巻紙黄巻紙(あおまきがみあかまきがみきまきがみ)、黄巻紙赤巻紙青巻紙、長巻紙に赤巻紙。

<ミ>猫が拝(おが)みゃがる、犬が拝みゃがる、馬が拝みゃがる。

<ム>麦ごみ麦ごみ三麦ごみ、合わせて麦ごみ六麦ごみ。

<メ>ちょっと流し目したら、目くじら立てて怒られて、ひどい目に会った。

<モ>すももも桃ももう熟れたから、もう売れよう。

(♭ф)

2018年11月11日 (日)

Q.トレーナーに頼りすぎる関係になっていて、伸びていないように思います。

A.今の状態がよくないのに、そのままにしてしまうのは、自分の責任の回避です。他人のせいにしているからです。自分を突き放し、客観視し、心身を変えていこうと取り組まないと直りません。突き放して自分と向き合うことが大切なのです。そこを、指導として、新しい方法、メニュばかりを与えてもらうのは、薬、ステロイドのようになりかねません。指導を当てにしないで、自ら行うレッスンの必要性です。(♯)

Q.ショックで、息の浅くなるのはなぜですか。☆

A.ストレスで女性の骨盤は開閉がスムーズにいかなくなります。これは、そのまま浅い呼吸につながります。胸椎10番、腰椎1番と連動して、胸椎1番、頸椎7番、つまり肋骨が動きにくくなります。男性も、骨盤が下がり内股を絞れなくなり、同じ経過をたどります。とのとき、足指の力がなくなり、お尻も薄くなります。ステロイドの影響のときもあります。(♯)

Q.汗や体調との関係を教えてください。☆

A.母親の疲れは、生まれる子の呼吸器を弱くし、これは、消化器も弱くさせます。大人でも呼吸が不全のとき、下痢になりやすいものです。汗が出せず、皮膚にかゆみ、炎症が起きます。肩甲骨、肋骨が緩んでいないと、汗が出にくいのです。アトピーとも関係します。(♯)

2018年11月10日 (土)

Q.音を狙うとはどういうことでしょうか。

.音を狙うとは、音の高さなどのことですね。私も学生時代にそのように教わってきました。そのように指導をする先生が日本の場合多いです。人によっては無意識にそれを行っている場合もあります。

合唱などを歌う分にはそれでも通用すると思いますが、ソロで歌う場合、それでは対応しきれない場合があります。特に主役クラスの場合は、音楽自体が、そのような歌唱法では対応しきれなくなってきます。

音程を正確に歌うことは重要なことです。しかし、音程や発声を気にしすぎると、こぢんまりとした歌になります。その声にドラマがあるのか、その声でオーケストラを超えて、お客様の心に届くのか。成立しないのであれば改善するべきですね。いい声、いい音程で歌うことは大前提です。

しかし、声や音程を気にした結果、無味乾燥な歌になるのであれば、歌う意味がありません。お客様は、いい声といい音程の先にある、心に響く音楽を欲していると思います。お客様の心に響く音楽づくりというのを大前提として、その中の手段として、音程と発声、言葉のニュアンスを磨いていくことが大事です。(♭Я)

 

Q.首を動かすことはいいことでしょうか。

.発声練習の過程において、首を動かすことを言われることがあれば、逆に動かすなと言われることもあると思います。それぞれ、その時々のいわれる状況によって、指示が変わってくると思います。

首を動かすことを言われる場合は、首や肩が相当固い場合であると思います。固いというのは、固定しすぎてしまって、ひどい場合、外見はウルトラマンに出てくる怪獣のジャミラのような、肩が上がって、首が縮まるような状況になっていることを言います。このような場合、ブレスや発声の時に、力んでしまったり、息が浅くなってしまいやすいのですが、それを防ぐための手段として用いられることが多いと思います。ただし、動かし過ぎてポジションが変わり過ぎたり、喉が上がり過ぎてしまうのも問題です。ブレスや発声の時に上を向き過ぎてしまうと、喉が突っ張りやすくなり、あまり望ましくはありません。

理想としては、首や肩は力まずにリラックスした状態を保ちながら、全体的には動かし過ぎないことが大事だと思います。状況に応じて、必要なものを取り入れながらも、本質を崩さないようにすることが重要です。(♭Я)

Q.地声で歌うと声が固まるのですが。

.地声で歌う人で喉のところで息を止めて歌っている人は多いです。余裕がないせいなのか、止めないと歌えない癖なのか、何が原因となっているのかを探ってみましょう。裏声だと息が混ざりやすいのですが、地声だとその習慣がないので息と結びつきにくいのかもしれませんね。

地声であろうと裏声であろうと、声帯を鳴らすのは息でしかありません。その息がしっかり声帯に当たれば強い音が出ますし、弱い息を当てれば弱い声が出ます。

練習方法としましては、まず、息だけで「ハー」とすごいスピードで吐いてみてください。それに慣れましたら、次はその息のスピードを変えずに声を出してみてください。ここで何か差が出ますか、息のスピードは止まりましたか、それとも同じスピードで吐けましたか。同じスピードで吐けるようになるまで何度も練習が必要です。この練習は、喉に結構な量の風を当ててしまうので、乾燥を招きやすいのです。ですから、加湿器で湿度を十分保ち、また、水分補給をしっかりしながら練習ください。(♯β)

2018年11月 8日 (木)

歌うときに安定して立つためのメニュ

足の裏を意識することから始まると思います。

あるヨーロッパ人の発声のセミナーに参加したときには、なんと足の裏のマッサージからスタートしました。それ以来、私自身も時間があるときは足裏マッサージからウォーミングアップをスタートさせます。本番前など、気持ちが上がり気味な時こそやるようにしています。

ある整体師の人がおっしゃるには、足の裏の土踏まずの真ん中あたりに「嚥下」にうまく作用するツボがあるそうで、そこを押すと、歌の人にも役に立つと教えてくれました。

そのあとに腿の裏側、ふくらはぎを伸ばすために脚の裏側をストレッチします。お尻から足首にかけて伸ばすことで、しっかり足を意識して立つことができます。そして上半身の重みを足から地面に逃がすようなイメージで、上体を上下にゆさゆさと動かします。しばらくこれをやっていると、すとんと重心が下りるような意識がわいてくると思います。

どっしり立つのに役立つイメージは腰から下を下げる意識です。背中下のほう、腰の付け根あたりに横隔膜がついている部分があります。ここを下げるように意識すると歌うときにも大変役に立ちます。腰から下、特に背中側を下に下げるような意識をプラスしてみて下さい。

(♯β)

2018年11月 7日 (水)

Q.話の準備で、加えておくとよいことはなんでしょうか。

A.話の出だしは、はしごのかけ方(ラポール)です。

時勢、時事問題、その会社や話をするところの土地のことを調べておくことです。人前で話す前に、どんなに忙しくとも、じっくりと新聞、朝のニュースを見ておくことです。(Э)

Q.アイスブレークについて教えてください。

A.聞き手が何を感じているかを探ってみます。できたら、明るい話材にし、他人の中傷にならないことを見つけましょう。たとえば、「外は寒かったですね」はよいですが、「ここは寒いですね」では、担当者に恥をかかせます。そういうことは事前に、直接、担当者に言うことです。「立派な会場ですね」「お若い人がたくさんおいでですね」(年配の人しかいない時に言うと、ジョークになるか皮肉になるかは、あなたの技量次第です)

「ポカポカ暖かくて、お昼を食べた後ですから、眠くなりそうですね。でも、これから60分ですから頑張って…」などというのも悪くはありません。(Э)

 

Q.話においてのビジュアルのプレゼンテーションの効果について教えてください。

A.次のような点です。

1.わかりやすい…短い時間で伝えられる

2.説明しやすい…解しやすい

3.興味を引く…体験になる

演出効果を高めるには、最も効果的な物を、効果的な方法で、その時だけ見せることです。ただし、全員に見えるようにすることです。前に出たり、高く掲げてよく見えるようにしないと意味がありません。小さなサンプルなどでは、会場全体に回すようでないと、掲げるだけでは前列の人しか関心をもてません。これでは、後ろの人が不平不満をもち、逆効果となります。人前に立つと、見える物が違ってきます。手元の原稿を見る前に、じっくりと会場全体を見渡し、何か印象に残ることがないかをチェックしてみましょう(紹介されている時などは、結構、時間がある)(Э)

2018年11月 6日 (火)

Q.トレーニングの基本姿勢について実際にはどう正すのですか。

A.順序立てて述べます。まず、胸をやや上に向けて、少しもちあげるように張ります。すると、腰のまわりに少し緊張を感じるはずです。そこの筋肉(背筋、側筋)が、声を自在に扱うために大切です。これを鍛えることは、息のトレーニングでやりましょう。

次に、息を吐いてみます。のどがかわくような吐き方でなく、お腹の底からゆっくりと絞り出すようにします。吐き切ったら、少し止め、そして、ゆるめます。すると、しぜんと息が入ってきます。これを、体の動きとして意識してください。口で息を吸っているのでなく、体に入ってくるようにです。(実際のトレーニングでは、吐き切るところまでやらないことです)(♭б)

Q.姿勢、フォームづくりは、声楽がよいのですか。

A.発声に関しては、残念ながら、日本人は不得手であり、欧米人に学ぶことが多いようです。姿勢もそのひとつです。畳文化で猫背な日本人の生活は、のどを圧迫し、こもったのど声やしゃがれ声にしてきました。そういう声を小さいときから、たくさん聞いていると、しぜんと、そういう声になります。しかし、このしぜんは、声の機能を充分に発揮しやすくしたところの体の理に従ったしぜんではないのです。

まず、本当にしぜんな声にするために必要な、しぜんな姿勢を習得しましょう。(♭б)

Q.声によい体のためのトレーニングはどんなことですか。

A.柔軟体操表情筋を動かすことです。

全身をマッサージする 特に肩や首を中心にするとよい

腕を肩を中心にぐるぐるとまわす(左右逆方向にやってみましょう)

凝っているところがないかチェックしましょう(♭б)

2018年11月 5日 (月)

Q.サ行の早口ことばを教えてください。

A.

<サ>笹原さん、佐々木さん、佐々三郎さん、三人早速あさって誘ってさしあげましょう。

<シ>信州信濃渋井村、新家(しんけ)の重(しげ)さんの尻にしらみが四匹(しひき)しがみついて死んだ。

<ス>住吉(すみよし)のすみにすずめが巣をくって、巣早すずめの巣立ちするらん。

<セ>浅草寺(せんそうじ)の千手観音(せんじゅかんのん)、専念千日千遍(せんじつせんぺん)拝んで、千束町(せんぞくちょう)で煎餅(せんべい)買って千食べた。

<ソ>そんじょそこらのそばかす小僧が、そちをそしって逃げたとしても、そちはそれほど、そっとこらえてそしらぬ顔とは感心だ。(♭ф)

Q.カ行、タ行の早口ことばを教えてください。

A.

<カ>神田鍛冶町の角の乾物屋の勝栗(かちぐり)買ったが、固くて噛めない、返しに行ったら、勘兵衛のかみさんが帰ってきて、かんしゃく起こして、かりかりかんだら、かりかり噛めた。

<キ>菊桐菊桐三菊桐(みきくきり)、合わせて菊桐六菊桐(むきくきり)

<ク>くりくり坊主が栗食って、くりくり舞をくりかえし、くるりと庫裡(くり)へくり込んだ。

<ケ>怪我負け、怪我勝ち、大怪我、小怪我。

<コ>小卵大卵(こたまごおおたまご)、大卵小卵。

 

<タ>この竹垣に竹立てかけたのは、竹たてかけたかったから、竹立てかけたのです。

<チ>茶たばこのんでたばこ茶のむ、茶たばこたばこ茶々たばこ、のむ。

<ツ>つるてんつるてんはぎわらてん、破れた前だれあててんてん、夏は寒天心太(ところてん)、島島弁天(とうとうべんてん)手をうちゃ合点、一天合中六天(いってんがっちゅうろくてん)、それで私のもとでこてん。

<テ>テレピン油(ゆ)を掌(てのひら)にたらして手と手でもんでおてんてんへつけて見ろ。

<ト>とてちてた、とてちて、とてちて、とてちてた、おっと踊った。とんつつ、とんつつ、ととんつつ、どんたく踊りをおどろうぞ。(♭ф)

Q.ア行の早口ことばを教えてください。

A.

<ア>あら、また、あかいはたがあがった、かった、かった、あかがかった。

<イ>いちり、にり、しちり、いちにちに、ぎりぎり、しちり、いった。

<ウ>歌うたいが歌うたいに来て歌うたえというが、歌うたいが歌うたうだけうたえ切れば、歌うたうけれども、歌うたいだけうたい切れないから歌うたわぬ。

<エ>蝦夷(えぞ)で暮すも一生、江戸で暮すも一生。

<オ>老いては負(お)うた子に教(おしえ)られ。

(♭ф)

2018年11月 4日 (日)

Q.飲み過ぎと、体のバランスは関係しますか。☆

A.肝臓は、右の胸椎8910番あたりにあります。そこから右の肩甲骨と右の腸骨に影響し、硬直させるそうです。すると、左右のバランスが悪くなり、肩甲骨は頸椎の7番と胸椎の1番に影響し、それは頸椎34番のねじれ、さらに、上の12番に伝わり、目、耳、頭痛に関係するといった類です。右の硬化でねじれるということです。

肩甲骨と腸骨の連動と左右のバランスの崩れでねじれるのは、確かなように思うので、その改善をお勧めします。

(♯)

Q.音象徴とは、何ですか。☆

A.ある特定の音が何事かを象徴していることです。

秋葉原をアオバハラと読まないのは、音位転換といいます。(♯)

Q.日本語に同音異義語が多いのは、なぜですか。

A.音数が少ないからです。中国から取り入れるときに、四声、声調を取り入れなかったり、違う音を同じ音に認識してしまったのです。カウをクヮウとコウをコウにするなど。(♯)

2018年11月 3日 (土)

Q.日本語の歌とイタリア語の歌を歌うときに区別した方がよいことはありますか。

.基本的な声の出し方を変える必要はないと思います。カンツォーネなどの練習でしっかり声を出すことをやっている人は、そのままの声の出しかたで日本語も歌った方がよいと思います。

日本語の発音につられて、カンツォーネのイタリア語の発音が奥まってしまう人も見受けられます。イタリア語の時には、より一層声を前に出して、前で発音することを意識した方がいいでしょう。日本語を話す感覚のままイタリア語を歌おうとすると、口の中だけで声を響かせてしまいがちです。日本人にとってはその位置がいつも言葉を話すときのポジションなのであっても、その位置では発音が前に飛ばないので聞こえづらいのです。

日本語は単音節言語ですから、一つ一つの言葉が途切れがちです。「う・さ・ぎ・お・い・し・か・の・や・ま」という風に一つ一つ区切られてしまうのです、レガートになりにくく、音に段がついてしまいがちです。

しかしイタリア語の場合はもっと母音が横に伸ばされていくように発音するためレガートになりやすいです。イタリア語の歌唱の技術を日本語歌唱に当てはめていくことで、よりよくなっていくと思います。(♯β)

Q.きちんと喋る練習が必要と言われました。

.歌のレッスンを受けていると、いかにいい声を出すかという技術的なレッスンになりがちです。頭の後を開けてとか、頬骨を持ち上げてとか、体を広げてとか、息をしっかり吐いてとか…。このような歌のための技術や、楽器としてどうやって身体を作っていくかということを学んでいると思います。

そもそも、声は声帯でしっかり鳴らして発せられるもので、こういった歌のための技術は、二の次です。しっかり喋るということは、声を使う基本中の基本となるのです。

歌詞をしっかり読むということはいろんな意味で大切です。

喋る練習をすることで、音楽的な歌唱にもつながっていきます。音楽は言葉の抑揚やニュアンスに基づいて作曲されています。作曲家が詩をどのように感じて、メロディーをつけたかのヒントが、朗読にかくされているのです。詩の朗読をして、言葉の持つリズム感やニュアンスを感じてみましょう。(♯β)

Q.高い音がうまく出ないのですが。

.高い音を出すためにはいろいろな条件がそろわないとうまくいきません。私自身も昔は高い音が出なくて苦労しました。高い音の訓練をし始めて、先生と自分を比べたときに、明らかに違っているなと思ったのは、「息のスピード」です。自分にとって精一杯出しているつもりでも、私の息のスピードでは高い音を声帯がしっかり慣らすだけの量に達していないのです。非日常的な息の量を、当たり前のように吐けるには訓練が必要です。

さらに、頭蓋骨を上に引き上げたり、奥を広げたりするというイメージも大変役に立ちました。息を吸ったときに、頭蓋骨を上に持ち上げます。そうすると、口腔内に空間ができて、高い音を出すいいフォームが作られるのです。奥をあけて、息を思い切り吐き、声を前に、というのが高い音を上手に出す条件になります。思っている以上の息吐き、頭蓋骨上げなどをやってみてください。(♯β)

Q.音のポジションとは、どのようなものですか。

.ほとんどの人が無意識に行っていることだと思いますが、歌うときに音のポジションを意識してしまう人が割と多くいます。自分も経験者です。音の高さを意識しすぎると、あたかも目の前にメモリのようなものが現れて、それを目安に縦方向に音階を感じるというようなものです。よりよい発声につなげていくためには、この感覚が邪魔になってしまうときもあります。音の高低を縦方向に意識しすぎてしまうと、体の中のポジションが変わることになります。

具体的には、高音域で心が浮きやすくなってしまい、体が声を支えきれなくなってしまうということです。このような結果が声にとってどのような悪影響を及ぼすかというと、息がきれいに流れなくなり、肩や首に力みが生じて音を保てなくなる。ビブラートがかからなくなり、声がのびやかでなくなる。ファルセット状態になり、高音域で声が弱く聞こえるようになる。この状態で大きな声を出そうとすると、力んでのどを頼った声にする以外対応しきれなくなる。以上のような現象になります。

もしも該当する項目があったら、無意識のうちに音のポジションを意識している状態に体が反応しているかもしれません。音を狙いすぎず、前後の音のポジションの延長線で処理できるようにしていきましょう。(♭Я)

2018年11月 1日 (木)

上半身の力が抜けないときのメニュ

歌っているときに力が入りますか。日常生活でも上半身力に力がはいりますか。日頃から力が入りがちな人は、脱力の体操を心がけることをお勧めします。

一番オーソドックスなのは、前屈して上半身を腰からだらんと倒し、ゆさゆさ揺り動かします。誰かに腕を持ってもらって突然離すと、腕もだらんと落ちていきます。この時に、腕が途中で止まるようであれば、自分の力で腕を制御しているということになり、完全な脱力ができているとは言えません。

首はもっと難しいかもしれません。やはり誰かに頭を持ち上げてもらって、そうっと離し、頭がストンと重力に任せて重みで垂れ下がるようであれば脱力ができている証拠です。起き上がるときは、背骨を一つ一つ積み重ねるような感じで上げてきます。首は最後に上げます。

寝てみて、自分のどの部分に力が入っているか観察することも役に立つと思います。このときは、かかとから頭に向かってスキャニングしていきます。つまり、自分の意識をかかとに向けて、かかとは地面とどう接しているか、左右差はあるか、次にふくらはぎは地面とどう接しているか、左右差はあるかなどを足から頭まで観察していくのです。(♯β)

 

2018年10月31日 (水)

Q.資料を利用するときの注意はありますか。

A.資料をたくさん準備しすぎると、充分な説明を行なわないままに聞き手の手元に残ることになりかねません。それでは、聞き手が中途半端な理解に終わったり、読まないで済ませたりといった結果になります。すると、聞き手に「わからなかった」「充分に説明されなかった」という不満が残ります。

また、無関係なものが入っていると邪魔になります。話し手自身、説明する箇所を探すのに苦労したり、また聞き手が関係のない箇所を読んで話を身を入れて聞かなくなったりします。そういう時は、関連する箇所にアンダーラインを引いておくとよいです。字があまりに小さいと読みにくくなります。著作権にも注意しましょう。今はビジュアルを利用し、視覚に訴えます。

・黒板を活用する

・模造紙や掛け図を利用する

・実物、模型を見せる

・資料を配付する

・写真、OHP、スライド、ビデオなどを見せる

・ジェスチャーをする(Э)

Q.資料は多用しない方がよいですか。

A.配付した資料の説明に時間をとるのはよくありません。

資料については、

・繰り返して説明する

・ボードに書いて説明する

・線などを引かせながら説明する

・聞き手を指名して読ませる

・別の角度や観点からを加える

などです。原稿の棒読みと同じく単調になりやすいので、気をつけ、うまく使う工夫が必要です。(Э)

Q.話すときの資料は、どう使えばよいですか。

A.資料は、見られでもよいものだけあらかじめ配り、後は、説明に使う直前に配る方がよいです。レジュメは、なるべく見ないで話しましょう。しかし、データや統計を読む時は、堂々と見てもよいです。細かな数字などは、見て読み上げる方が信頼されます。覚えているならよいですが、忘れたり間違えたりしては大変です。こういうのも、話のパフォーマンスです。(Э)

2018年10月30日 (火)

Q.体づくりのトレーニングには何をすればよいでしょうか。

A.たとえば、ですが、体操をする

なわとびをする

腹筋を鍛える(上体起こし、腕立て伏せ)

スクワットをする

ランニング、ジョギングをする

ダンベルトレーニングをする(♭б)

Q.姿勢のチェックについて教えてください。

A.口自然でゆったりした楽な姿勢

口目はしっかり見開く

口目線は真っ直ぐより少し上に

口舌先は前歯の裏、舌の両側を奥歯につける

口肩、首に力を入れない

口首は少し後方にひき、真っ直ぐ立てる、あごは引く

口胸は広げたまま高く保ち、落とさない

口腕はだらっと下げる

口お腹は引っ込める

口下腹部はゆるめ、内側に吊り上げる感じ

口背筋は張る

口お尻の筋肉を肛門の方向へ締める

口ひざをゆるめ、骨盤を前方に少し出す

口体重はやや前方(両足の親指へ)、重心は聞いた足の中心に(♭б)

Q.理想とする声とはどういうものですか。

A.声に芯があるように感じられ、ひびきにも線が通っているように思える声です。

深く奥行きがあり、鋭くもやわらかく、はっきりとしていて、柔軟かつ応用性に富む声、聞いている人の心にすっと届き、溶け込んでいくような声です。鋭く(説得力もありながら)もやわらかい(やさしく包括力もある)声です。単に大きくうるさい声ではだめです。(♭б)

2018年10月29日 (月)

Q.早口ことば(滑舌=アーティキュレーション)のトレーニングを知りたいです。

A.最初はゆっくりと発音をはっきりとさせてやってみましょう。あご、唇、舌などの発声器官を柔軟します。少しずつ速くしていきます。

口角をあげる笑顔トレーニング

「愛媛みかん」「キムチ」「チーズ」といってみてください。(♭ф)

Q.ブレスのトレーニングについて教えてください。

A.息は背骨から吐きます。背筋で歌うということです。うなじ、後頭部、頭のてっぺん、額、眉間、鼻、前歯と意識しましょう。

お腹で息を切ります。(ヴェルディブレス)

胸部からわき腹や腰の後ろ側に入れるトレーニング

息で軟口蓋にツルツルと吸うトレーニング

浅い声を深くするトレーニングなどがあります。

 

ブレスのトレーニング

1.息を強くすべて吐き切ってみましょう

2.しぜんと入ってくる吸気を体で感じてみます

3.今度は均等に長く吐き切ってしましょう

4.吸うときにお腹のふくらむのを意識しましょう

5.吸うときに胸をやや持ち上げ、胸の下部(肋骨)の広がりを感じてみましょう

次に、わき腹、さらに背骨の方まで入っていくように感じてみてください。(♭ф)

Q.「音楽的日本語」にする母音のトレーニングとはどういうものですか。

A.歌にうまく使える「イ」や「ウ」は、日本語の一般の発声より、深いところにあります。

I (イ) cheese チイーズの「イ」

E (エ) ever エヴァの「エ」

A (ア) garden ガアデンの「ア」 

O (オ) for フォアの「オ」

U (ウ) fool フウルの「ウ」

Y (ユ) ウの形でイ(英語にはない)

ER (アー) her ハアーの「ア」

A (ア) hat ハアットの「ア」(♭ф)

2018年10月27日 (土)

Q. ステージとヴォイストレーニングの関係を教えてください。

.ステージで最も大切なことは、表現することです。ヴォイストレーニングは、その手段・素材となる「声」のトレーニングですが、これを全く重要視しない表現者も少なくありませんでした。ジャンルによっては、今でもあまり重要とは考えていなかったり、あるいは薄々重要とは思っていても、実際にはあまり取り組んでいない人も多いようです。ステージでの表現において、声のよし悪しが、それほど重要な要素ではないジャンルも少なくないからでしょうか。

クラシック音楽では、声のよし悪しが、表現の8割を占めるといっても過言ではないでしょう。「声は残念だったけど、がんばっていたね。」と慰められることはあっても、「声はイマイチだけど、とても感動的な歌だった。」と絶賛されることはありません。まず「声」が大切なのです。その「声」を手に入れるために、長い年月をかけてヴォイストレーニングに励み、また、その「声」を維持・上達させるために、日々のヴォイストレーニングに取り組むのが、通常の声楽家です。さもないと、せっかく長い年月を費やして造り上げてきた自分の「声」が、少しずつ崩れていくことを、何度も実感しているからです。よりよいステージのために、声楽以外のジャンルの皆さんには、ヴォイストレーニングは必須条件ではないと思う人もいるかもしれませんが、是非、その継続をお勧めします。(♭Ξ)

 

.私の歌手としての経験上ですが、ステージでのパフォーマンスとトレーニングというのは違います。もしプロを目指すのであればステージがあってのトレーニングとなるでしょう。しかし、プロになる前に数年間はトレーニングに没頭できる時間がとれるとより望ましいです。

どんなにレッスンやトレーニングがよくても、ステージでその力が発揮されなければ、プロとしては難しいです。ステージングがうまくいくには、プロになる前の数年間でどれだけパフォーマンスをよりクオリティの高いものにできているかがカギだと思います。技術的な不安があっては、ステージでよりよいパフォーマンスは望めません。プロになってしまうと、技術向上のみの時間の確保は難しくなります。

ある一定以上の技術と下地があるから短時間で仕事を習得できます。技術がないと毎回が大変になります。少なくともある一定の音域の確保、一声でわかるアマチュアとの差、レパートリーの確保をトレーニング、レッスンでできていると少なくともステージで技術面であわてることはないでしょう。(♭Σ)

 

.ポップス、ミュージカル、声楽他、どのジャンルにとっても、共通して求められることは「常によい状態でステージに立つ」ことです。食事や睡眠などの体調管理はもちろんのこと、ヴォイストレーニングもそのことを実現するために必要なことのひとつといえます。

ヴォイストレーニングのメニューは人それぞれあるかと思いますが、おおよそ決まったものを日々淡々と行います。その中で、身体の使い方や発声時の感覚がいつも通りであることを確認でき、その状態を変わらず維持することができていますか。

逆に、いつもと同じメニューなのに何か違和感を感じるとき(身体が力む、声に響きが乗らないなど、感覚は人それぞれ)、たとえ小さな変化だとしても早い段階で気づくと、それに対応することができます。ヴォイストレーニングという日々の積み重ねがよいステージに繋がるのです。(♯α)

 

.ステージに立ったとき、よりよいパフォーマンスができるように訓練することのひとつがヴォイストレーニングであり、日々の練習であると思っています。大切なのは、ヴォイストレーニングは、「ステージでよいパフォーマンスをするためのひとつの手段である」ということです。

ヴォイストレーニングで行っていることだけがすべてではありません。ステージで最大限のパフォーマンスを発揮するためには、日々の積み重ねがとても重要になると思っています。ヴォイストレーニングでやり方を学び、日々の練習で体得し、ステージに立った時にどのようにそれが発揮できるかという部分ではないでしょうか。

この辺りは、学生時代の授業、予習復習、試験という部分に少し似ているかもしれません。レッスンが授業、予習復習が練習、試験がステージという感じでしょうか。誰でも最初の試験はこわいものだと思いますが、ひとつの区切りになりますし、それに向かっての努力ということがとても重要になります。そして、実際にステージに立ってみて初めて気づくこともあると思います。これは日々の練習やレッスンだけでは対処できない部分なので、ステージでの経験こそが重要になると思います。

オペラ歌手の間でも「劇場が歌い手を育てる」という言葉があるように、ステージでいろいろなパフォーマンスを繰り返し、ステージで生きてこそ、磨かれていくものがあるのだと思います。人前で披露するために一所懸命課題に取り組む。それを繰り返していくので、数多くステージに立っている人の進歩は、ほかの人よりも進むことは確実です。(♭Я)

 

.ステージ上でいいパフォーマンスをするには、訓練が欠かせないと思います。よく、本番では練習の70パーセントしか発揮できないといいます。常日頃積み上げたものの7割しか発揮できないのには、皆さんも思い当たる理由があると思います。

緊張であったり、普段と違う環境で声の響き方が違う、マイクの具合、その時のお客さんの様子、いろいろな要素で、普段のパフォーマンスを阻まれることが想像されると思います。

あるスポーツトレーナが言うには(よくゴルフの雑誌などに載っていますし、ほかのジャンルのスポーツトレーナーも言及しています)筋肉は10000回やらないと新しい動きを覚えないといいます。一日10回やるとして1000日、すなわち3年かかってやっと体が覚えるというのです。

どのような状況でも、同じクオリティでパフォーマンスするためには、このような年月が必要になります。そのために、日々自分の体に、いろいろな場所の筋肉に覚えさせるために、ヴォイストレーニングが必要になっていきます。声を出すには声帯のみならず、口の開け方、首や肩の脱力、横隔膜の柔軟性、おなかの支え、それを支える足の支え、トータルバランスの体を鍛えていかないといけません。

声を出すことのみならず、体全体を楽器としてとらえていくことをお勧めします。(♯β)

 

.ステージに立つということは、自分の身体・声を通して観客になにかしらのメッセージを送ることだと思います。ステージに立って歌う、語るときにはヴォイストレーニングのことはすっかり忘れて「伝えるべきこと」に集中しなければいけません。ステージは、きれいな声、完璧な声をただ披露する場ではなく表現する場です。

ヴォイストレーニングはその表現のための引き出しを作る場と考えています。

ステージに立つときに自分の「できないこと」に気を取られている暇はありません。ヴォイストレーニングではひたすらできないことに挑戦してほしいと思っています。(♯ё)

 

.「練習は嘘をつかない」という言葉があります。普段正しいヴォイストレーニングを積み重ねていると、そのことが自信となり、ステージに立ってもほぼ平常心でパフォーマンスが発揮できます。

正しいヴォイストレーニングとは、体(横隔膜、腹筋、背筋、下半身)を使って支えができていること、筋肉をゆっくり使い、その力で効率よく息を流せることが考えられます。このトレーニングができていますと、どんなステージ(響きの良し悪し、観客の多い少いなど)でも心身ブレずに声を発することが可能です。

ステージの本番中にトレーニングの発声を考えますと、曲の内容を伝えにくくなる傾向もあります。そうならないためにも普段のトレーニングをしっかり積んで、本番では意識しなくても勝手にできる状態にすることが望ましいです。

最後に本番のステージでは、客観的に自分の声を聴く(見る)ことができる「もう一人の自分」の存在が必要です。(♭й)

 

.もしあなたが、毎日ステージをこなさなければならないとすると、体は、のどは、テンションはもちますか、トレーニングは、まずこの基礎体力作りという面があります。

8割の力でステージをこなしてもお客さまが満足するためには、10割でトレーニングしていなければならないのです。ステージ以上のテンションでトレーニングしておくのです。

素人は考え方が逆です。ステージでは盛り上がるのに、普段のトレーニングではそのテンションを出せないのです。それでは急に来るかもしれないチャンスを生かせないのです。(♭∴)

 

.少しばかりヴォイストレーニングをやったところで、ステージが劇的に変わったりはしない、ということです。研究所に来るときだけやっても、あまり変わりません。10分だけでもいいので、毎日自分でやってください。トレーナーは練習の仕方をお教えすることはできますが、あなたの代わりに練習はできないです。

毎日やっても、ステージでのパフォーマンスに効くと実感できるには、早くて2年、遅くて10年はかかると思います。

イタリアの作曲家・ポルポラは高名な声楽教師でしたが、彼はある弟子に毎日毎日、たった1ページの面白くもない練習曲だけをやらせました。6年後、彼は「もう何も教えることはない。行け、お前は世界一の歌手だ」といって弟子をデビューさせました。弟子はヨーロッパ中を席捲するカファレッリという名歌手になりました。

これは極端な話だと思いますが、基礎が実を結ぶまでにどんな忍耐が必要なのか、また、それさえ手に入れたらどんな強力な武器になるかがよくわかる話です。

基礎のヴォイストレーニングと並行して、ステージに出す曲は何度も何度も練習しましょう。ステージ上で最も拠り所となるのは、「自分はこれだけ練習した。だから大丈夫」という自信です。(♯∂)

 

.ヴォイストレーニングとは、歌うために必要な横隔膜などの筋肉を鍛えること、自分の体の一番響くポジションを見つけることのほかに、気候による温度や湿度、体調の変化などにも対応して、筋肉を働かし、響くポジションで歌うためのトレーニングです。

自身の筋肉を最大限に活かし、最も響くポジションでステージから歌った時に初めて客席のお客さんの耳や体に自分の声が届きます。

ステージで歌うためにはヴォイストレーニングは欠かせないものと言えるでしょう。(♭К)

2018年10月24日 (水)

Q.同じ間合いをとるのはよくありませんか。

A.「定間」といって、同じ間隔の間は、聞きにくくなります。たっぷり間をとると話し手が大きく見え、余裕が見えます。聞き手の反応、相づち、笑いなどを組み込んで間にすると話も楽になります。自分のペース、独特の節まわしで、同調させていくことです。「間が抜ける」「間が持たない」「間抜け」ではいけません。演壇上のコップの水を飲むのも、板書も、適度な間となれば効果的です。

(Э)

 

Q.短い間の役割は何ですか。

A.いろんな意味があります。

1.言葉が切れず、持続していると話し手も聞き手も疲れる

2.読点がわりに使う

3.意味のかかり具合をはっきりさせる

4.段落をつける

5.余韻…インパクトを与えた後、それを浸透させるため。また、反応を見るため

6.次にくる事柄の前ぶれ(聞き手の期待を高め、じらす)

7.緊張を高める。不安にさせる。次に何が起こるのかと集中させる間の沈黙効果(Э)

 

Q.誰かと会話している場合は、間はどうとるのですか。

A.いろんなパターンを考えてみますと、

1.意味の切れ目…文章の意味内容のまとまり、切れ目を示すとき

2.係り受け…修飾関係や呼応関係を示すとき

3.強調…ある言葉の意味を際立たせ、強めるとき

4.挿入文…挿入文(引用、ひとりごと、会話)であることを示すとき

5.文の終止…一つの文の終わりであること、一つのまとまった考えが言い終わったとき

6.会話と地の文との区別…会話から地の文へ、を示すとき

7.期待をもたせる…次に語る内容について、相手に興味や期待をもたせるとき

8.ためらい…相手の気持ちを考え、遠慮しつつためらいがちに、とぎれとぎれに話すとき

9.言いよどみ…次に話す内容がうまくまとまらず、どう話したらよいか、言いよどんでいるとき

10.言葉を選ぶ…話している途中で、言い方を変えようとしたりして、どう話すかを整理し、考えている時や、他の文から会話へ、その移り変わったとき

11.別のことが浮かんできたとき

12.次に話す言葉を選んだり、探したりしているとき(Э)

2018年10月23日 (火)

Q.「ベターな声」を出せる姿勢・フォームとはなんでしょうか。

A.声にも、出やすい姿勢、出にくい姿勢があります。出にくいというのは、のどにかかったり、変にひびいて扱いにくい声になることです。日常的にも、うまく声を使っている人とそうでない人がいます。これらは、ちょっと気をつけるだけで随分と違ってきます。

のどや首、あごの力などで声が邪魔されずに、うまく共鳴して、遠くまで伝わる声が理想です。(♭б)

Q.声が出しやすい状態をつくる条件とはなんでしょうか。

A.毎日の体の管理に、トレーニングにのぞむときの状態を整えること、さらにトレーニング中での姿勢やリラックスなどに関する基本を身につけることです。(♭б)

Q.日常の声のためにするとよいことを教えてください。

A.□充分に睡眠をとっている

□規則正しい生活を心がけている

□栄養のあるものを、しっかりと食べている

□たばこ、アルコールは控える

□精神的なストレスを抱えていない

□トレーニングのだいぶ前に食事をする

□体力づくりをしている

□柔軟な状態に体を保っている

□気力が充実している

□病気にならず、健康である(♭б)

2018年10月22日 (月)

Q.二重母音のトレーニングを教えてください。

A.二つの異なる短母音の連続したものを二重母音といいます。

日本語は、高低差(高低アクセント)はあっても、同じ強さで二音節として考えるので、母音二つと考えます。

それに対し英語は、最初の母音を強く長く大きく、二番目(第二母音、副音)は弱く、小さく発します。glide(わたり音)と言われるように、主従の関係となります。これで1音節です。しかも、副音には[-i][-u]が多く、[E]のときもあります。

たとえば、eiを日本人は「エー」としてしまいやすいのですが、デート、クラスメートでなく、デイト、クラスメイトとなります。最初は強く、次に弱くというのは、日本語でもよくみられます。

日本語 よい→いー、おまえ→おめー英 語 I(アイ→ア)、my(マイ→マ)、how(ハウ→ハー)、where(ウェア→ウェ)(♭ф)

Q.母音の基礎的な発声トレーニングを知りたいです。

A.胸の深いところで「ア、イ、ウ、エ、オ」と言ってみます。できるだけ長く均等に伸ばしてみましょう。ひびきや明瞭な発音よりも、確実にしっかりとした声として出すことを心がけてください。もっともうまくできる母音に発声をそろえていってください。(♭ф)

 

Q.口の中のフォームづくりについて知りたいです。

A.軟口蓋あげて、舌を平にする (中央がくぼむのはよい)

舌の奥があがると、クネーデル (肉団子)といって、詰めた声になります。(♭ф)

2018年10月20日 (土)

Q.歌っているときの表情が気になります。

.レッスンで口の形などを指摘されると、実際に歌うときには、表情はどうなってしまうのだろうと気になる人がいるようです。表現を表情優先で行ってしまうと、声そのものが出しやすい部分の準備ができない状態のままになってしまうことが少なくありません。つまり、ごまかしの状態になっているといっても過言ではないと思います。そのように取り繕っていたものを一度壊して作り変える作業として、口の形などの再形成が必要になってきます。建物でいうと、古くなってきた部分の修繕として、とりあえず化粧板を張り付けただけで放置されていた部分が、内部の素材が劣化して壁そのものがもろくなってしまったので、大規模な修繕工事を行うというようなものでしょうか。臭いものに蓋をしても、根本的な解決には至りません。全体的な修復工事を行うためには、ある程度の犠牲を払う必要も出てきます。ただし、慣れてくれば、新たに余裕を生み出すことも可能だと思います。見てくれをとるのか、本質をとるのか。そこがカギだと思います。(♭Я)

Q.喉を絞めて出せばよいのでしょうか。

.発声方法に一つの手段として、「喉を狭くして、声帯を鳴らす訓練をする」という方法があるようです。ただ、このような訓練が必要な人というのは、実はごくわずかです。蚊の鳴くような声しか出ないという人に対する頓服のような訓練として一時的に用いることが考えられますが、常用することは逆効果だと思います。

喉を狭くして、声帯を分厚く使って鳴らすというのではなく、「喉が開いた状態、通り道が広い状態を確保する。そして、息が邪魔されずに送り続けられる状態をつくる。自ら響きを得ようとせず、結果的に鳴り、響く部分を体得していく。」ということが重要です。単に、喉を鳴らすだけでは遠くにいる人にまで声が届きません。いわゆる「そば鳴り」という状態になってしまいます。

また、頭声ばかり使ってファルセットしか出ないというのも大問題です。地声の要素は重要ですが、喉を狭くして出すことと思わないことです。(♭Я)

Q. 練習ではうまく行くのに、本番は失敗することが多く、本番が怖いです。

. メンタルのコントロールの仕方を覚えましょう。練習やレッスンで失敗しても何も恥ずかしくないし、やり直せばいいですが、本番はそうではないですね。時々、練習やレッスンの時に、「今から本番どおりやる!」と自分で決めてやってみましょう。難しい部分がある程度できてきたら、次は「このフレーズを失敗したら死ぬ」と自分に言い聞かせて練習します。本当に死ぬなら何千回死んだかわかりませんが。要は練習中やレッスン中も緊張感を持つシミュレーションが必要です。

「本番で3回続けて成功すれば自信がつき、3回続けて失敗すればしばらく立ち直れない」と、ある高名なピアニストが話していました。失敗癖はつけないようにしたいです。

本当に調子の悪いときは、本番をキャンセルする勇気も必要です。無理をおして失敗しては、次が怖くなるからです。調子のいいときは、自分で本番を作るのもいいです。機会がなければ、友達をあつめて小さなものでよいから、人の前で能力を出し切れる場で、3回続けて成功するのを目標にして下さい。きっと大きな自信になります。(♯∂)

2018年10月17日 (水)

Q.表現にとって"間"の役割とはどのようなものですか。

A.間は多くの場合、「こっちを向いて下さい」「私を見て下さい」「これから、大切なことを言いますよ」という意味合いをもちます。間をとるために、どこかをより速く言わなければならなくなる時が生じます。これにも、慣れていくことです。

間は、「悪魔の間」ともいわれます。つまり、使い方次第で、関心を強く引きつけることも飽きさせることもできる両刃の剣ということです。表現を生かすも殺すも間次第です。それほど大切で怖いものです。(Э)

Q.間を間違えるとどうなりますか。

A.たとえば「私はこの人が好きです」これを、「この人が」にプロミネンスを置いて、大きな声で強調してみると、まるで何か事件があった後、皆の前で主張するようになってしまいます。親しい人に「この人が」と伝えるのなら、「私は」の後にきっと間を入れることでしょう。「この人が」を小さく、ゆっくり言うことによって強調することもできます。意味を正しく伝えるためだけではなく、言葉に意味をしっかりと含め、言いたいことを際立たせるためにも、間は使われます。(Э)

Q.間合いのトレーニングはありますか。

A.//で、適当な間をとってみましょう。

ねえ//あなた//そばにいて

基本は、プロミネンスのための間です。これは、ブレスをしないことも多く、間を置くことで、次の言葉を際立たせます。つまり、口をとめることによって、次にその口から出てくる言葉を目立たせます。(Э)

 

2018年10月16日 (火)

Q.声が出にくくならないように保つにはどのようにするのでしょうか。

A.あなたの日常の生活の張りが、声にも表れます。ですから、毎日、規則正しい生活をすること、適度な運動をお勧めします。特に全身の筋肉を均等に負担なく使うものがお勧めです。柔軟体操も、とり入れてやりましょう。体調以上に、声の状態というのは、安定しないものです。それを前提に、あまり神経質にならずに対していくことも大切です。好調なときもあれば、不調なときもあると、開き直って、とにかく続けることなのです。

(♭б)

Q.「ベターな声」を出せる状態をつくるにはどうすればよいのですか。

A.声がうまく出るときと出にくいときがあり、それはうまくリラックスできているときや、体調のよいときなどに関わっていることがわかりました。ヴォイストレーニングでは、声がうまくでるときには、それを確認した上で、新たな課題に応用し、そうではないときは、声がうまくでる状態に整えるようにするようにします。声にとって体は楽器ですから、楽器の調律がうまくいかないときに、いくらがんばって練習をしても、効果は見込めません。逆に、後々まで悪い影響が残りかねません。

(♭б)

Q.よい声が出ても、トレーニングは必要ですか。

A.本当に声がうまく出たというときの感覚は、案外とわかります。ただ、意識的に再現することは難しいのです。まずは、いつでも、(どんなによくないときでも)その声をしっかり出せるようにするために、トレーニングを要するのです。(♭б)

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