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ヴォイトレレッスンの日々

2022年5月19日 (木)

Q.「Q&A」を読むと、どんどん迷ってくるのですが。☆☆

A.○か×かを知りたい人が読んで迷うなら、それは私の願うところです。つまり、答えを求めにきた人は、考えだしたから迷うのです。問えるようになったわけで、一つ深まったのです。未熟な人は、すぐに白黒を求め、誰かそれを言ってくれる人を探し、その答えに安心します。しかし、声のようなものは実にリアルなものです。それを知ったからといって、あなたの声も何ら変わらないからその先もありません。私も、こうして述べていくにつれ問いが深まっていき、結局、問いのつくり方を述べるしかなくなりました。つまり、私の能力は、あなたに答えられるのでなく、あなたにより深く問えることなのです。

Q.先輩のアドバイスで混乱しています。☆☆

A.技をことばにできるのは熟練者だけといわれます。なまじ中段階では、ことばにすることで上達を妨害してしまうことが多いようです。

「規矩作法守りつくして破るとも離るるとても本(もと)を忘るるな」(利休、道歌)

「心はそれ自身を組織化することによって、世界を組織化する」(ピアジュ)

 

Q.「教えない」、「直さない」と言って、人が来るものですか。

A.全面的に依存する人は少なくなるかもしれません。そういう人は、どこかで全依存できたら少しはよくなるかもしれませんが、その先には行けません。そこで気づけば、いらしてもよいと思っています。

 だからこそ、ライフスタイルから心身まで、徹底して変えようという必要を感じている人は、単に教えられたり直されても、大して変わらないことを感じて、ゼロからやるつもりでいらっしゃいます。今の状況を表面で捉えるか、根本から捉えるかは、その後のプロセスも全く違うものになると思います。

 

2022年5月18日 (水)

Q.あまりアドバイスをしてくれないトレーナーはだめなのでしょうか。☆☆

A.トレーナーさえも消えているのが理想のレッスンです。なら、一人でやればよいのでしょうか。いえ、トレーナーが場を作っているからこそ、声が導き出されるのです。

 トレーナーが教えないどころか、そこにいないとなると、スクールに通うような人からは、この時代、非難ごうごうでしょう。レッスン時間が1分、2分、短いとか、一回のレッスンがいくらだとか、考えるところが全く違う時代となりました。そのあたりの取り組みを変えないと、とてももったいないと思うのです。

 

Q.芸事に、アカウンタビリティ、説明責任は必要ですか。

A.多くの場合は、責任逃れ、つまり、説明した上で合意した上で、なのだから責任はとらない、賠償はしないということに使われているのです。大事に無事にという願望に対して保証をしているのではありません。芸事はコンプライアンスとして、説明できるものでない。目標、目的がなくても何となく当てがあるのでよいともいえるのです。

Q.騙されたくないのですが。☆☆

A.信じるのは、騙されるということです。唯一絶対と言うなら、他をすべて知った上で、しっかりと判断すべきことですが、すべてを知ることはできません。他の人に聞いたところで同じでしょう。

 信頼できる人=信じられる人=騙す人、何でもありです。健康食品、サプリ、投資、すべて同じです。騙されるのは自分です。自分を騙しているのなら、信じているのだから、どちらがよいとか悪いではないのです。自分で考えることです。

 でも、考えてわかることでないし、人に聞いてその通りにするのは、信じることで騙されていることです。騙されてだめでなく、騙されて騙されて、身につけばよいのです。歌手も役者も声優も、アーティストは皆、フィクションや虚構をリアルに感じさせて騙す仕事なのですよ。

2022年5月17日 (火)

Q.苦手な人への対処法はありますか。

A.媚びたり無視するのでなく、なびかず、白けさせてわからせるとか、間を持たせない、間を外す、など、いろいろとあります。

Q.レッスンでのことばが、わかりにくいです。

A.レッスンのなかでのことばゆえに、わかりにくいものもあるのですが、わかりやすい言葉にして空回り、テキストのメニュの音読のようなものになりかねません。二者の間で声やことばが変じるのです。そこにレッスンの活きた何か(ことばだけでなく表現や所作も含まれる)が生じるのです。そこを記録し、少しでも伝えられたら、と思うのです。

Q.どこでやっていくと、学び上手でなく世の中に通じるようになりますか。☆☆

A.シンプルには、厳しいレッスンのあるところでやっていくことです。自分に合ったところ、合うトレーナー、合うやり方というのを望む人が多いのですが、やれていないのなら、自分に合うことよりも、世の中に通じることの方が優先ではないでしょうか。今、世の中に通じていない、よほどのことをしないと通じないとするなら、自分に合わない方を選ぶ方が大きな可能性があるとさえいえます。そこまで掘り下げて、ゼロからもう一度やり直すだけの努力のできる人は少ないものです。尚、厳しいとは、ヴォイトレでいうと、指導が厳しいのでなく、声や音に厳しい、精度が緻密ということですから、間違えないように。

2022年5月16日 (月)

Q.くり返しのトレーニングで力がつきますか。☆☆

A.慣れていくこと、身につけていくこと、マンネリになることは、トレーニングの中心での進歩です。これをくり返しつつ、同じレベルでなく、レベルをアップさせていくのが大切です。ですから、同じことを新たな視点でみせたり、違うことを新しく与えていく発想力、想像力が必要なのです。トレーナーは、それを必要に応じて気づかせるべき存在です。

Q.どんなメニュや、どんな方法がよいでしょうか。

A.どんな方法やメニュもどれがよくて、どれがダメということはありません。短期的にみて、片方は少しよくなり、もう一方は少し悪くなるのを、よいもの正しいものと、悪いもの、間違ったものに思っているのです。本当は、どちらにもメリット、デメリットがあります。

 こちらは、このメリットがあるが、一方で、このデメリットがある。もう一つの方は、このデメリットはあるが、このメリットがあるというものです。メリットだけのメニュや方法はありえないのです。

 両方のメリットを活かせる人が有能であり、本当のトレーニングはそうなるように力をつけていくのです。それにはまず、頭の中だけの、机上での正誤の論議はやめるべきでしょう。

Q.早くうまくしてあげるというトレーニングは、本当にあるのですか。☆☆

A.早く少々できるようになることは過大に、長くかかってすごくできることは過小に評価されるものです。だからこそ、自分のトレーナーとして適任者をうまく選ばなくてはならないと思います。

2022年5月15日 (日)

Q.すべての人におすすめの方法はありますか。

A.万人に当てはまるトレーニング方法などありません。自分に合ったものをみつけましょう。トレーナーは、その手伝いをしていくのであり、当てはまらないものを無理に当てはめるものではありません。

Q.理想的なトレーニングで、留意することはありますか。

A.1.あるがまま、何も行われていないことでよしとする。

2.判断、比較、非難、評価もない、決断もしないものとする。

3.自ら悟るようによくなるものとする。

欠点の補充と成長は違います。   

ステージの次元をあげ、至高体験からのアプローチするのが理想です。

最善状態で自らが完全に機能することを目指します。

自ずから生じる自発性によってのみ満ち足りたものとなります。

二分化は、統合を妨げるものです。それを伴わせましょう。

Q.どうすれば変われますか。

A.変わるには手順があります。

1.すべての状況は、自分がつくり出していることを自覚する。

2.とはいえ、それも元々は、他のことからつくり出されていることも多いと知る。

3.ここに留まりたい、このままが楽でいられる、というところから思い切って、これまでを断ち切ります。

4.臨場感、気、生命、太陽エネルギー、DNAと食など、別のものを利用し、場の力で、書き換える。

 ただ、この意図的な手順をふまえないのが、本来は望ましいかもしれません。意図せずしぜんと行われるのがもっともよいということです。

2022年5月14日 (土)

Q.ヴォイトレのサービスのよし悪しの判断がつかないのですが。★

A.例えば、日本の医療に、高級なサービスというのはないです。サービスとは、技術そのものでないのです。病院では、お金によって個室に入れるサービスはありますが、治療の時間や手術内容は変わりません。タクシーと同じで、技術料は、均一です。

サービスとは周辺のことなのです。ですから、サービスの利用の仕方をよく知らないことからの不満が多いのです。

名医への一方的な依存では、受け身すぎるようですが、技術は、一般の人にはわかりません。私としては、技術的にはトレーナーを信頼して、コミュニケーションを密にすることが本当に必要なサービスをよくすることと思います。

Q.皆に、共通の上達する方法はないのですか。

A.話なら話すこと、歌なら歌うことでしょう。そのなかで本人が、使ってうまくいったと思う方法があるとしたら、それを使えばよいのです。しかし、それが上達を制限してしまうこともあるのです。方法とは、常にその人の方法であり、その人の方法でしかありえないと思います。

 だから、誰かの方法を他の人が使えないわけではないですが、使うとしたら、その人の影響下におかれるのです。方法でなく、そこにある独自の工夫、創造に学ぶべきものなのです。

Q.科学といえるポイントは、何でしょうか。☆

A.科学とは、比較で共通性を見つけること、そして分類することです。ですから、DNAの解読、その他は、紛れもなく科学の結果として、偉大なる成果です。でも、人とサルの区別なら、見た目の方がわかりやすいのではないでしょうか。

2022年5月13日 (金)

Q.声楽は、科学的発声法に基づくのでありませんか。☆☆☆

声楽が、発声や歌唱の正解のように普及したのは、いろんな理由があります。特に日本では、欧化政策の影響と欧米文化への憧れが大きかったということがあるでしょう。

 他の分野に比べ、クラシック音楽はオーケストラをはじめ、見事にプログラム化が成されていたからに他なりません。高度に声を扱えるレベルのスターが複数いて、レコードやラジオなどで世界的に普及したたことも大きいと思います。

 オペラ、オーケストラの規模は、一見、同一性を目指しているようで、実際は、もっと多様なもの、人、技に支えられています。問われるのは、数、量、均質な全体でなく、個性のある人、個の技の調和なのです。

 とはいえ、その結果、観る者(客)と、観られるものを厳密に分け、主体―客体を持ち込みました。それゆえ、コンクールなどを含め、同じ演目のくり返しの演奏、継承のために、統一した基準ができてきました。そして、演目の上達のためのプログラム化、教材化もなされたし、できたのです。

 

同じメーカーのつくった同じ楽器で、同じ曲を合わせていく。すると、うまい、下手が明確に基準化され、オーディション、コンクールの基準ができます。それを補う方法や教材、教育プログラムも研究されます。

 世界中の歌手、歴史的にもすぐれた歌手と比較できるのは、クラシックの強さです。他の歌、民族音楽では、ある地域である時期にできても、クラシックほど広汎にサンプルや基準をとれません。

 科学は、物理学や生理学的に、発声について詳しく説明しようとしていますが、あくまで、発声モデルの解説なのです。トレーニングによる変化などについては、解明されていません。

ヴォイトレは、発声法として扱われてきましたが、歌手には、必要悪でした。声の仕組みや原理にこだわることで正すのでなく、歌の聞き方とイメージで感覚的にとり入れて、一方で自らの体でもっともよい使い方を学んでいくようにしてください。

Q.誰にでも通用する、科学的な上達法というのは信用できますか。☆

A.人は、生きもので、個別に違い、特殊です。それは、ハイレベルで問うほど、もはや同じことは一つとないものとなります。元より、原点から違う、だからこそ、そこに価値の差はなく一人ひとり尊いのです。

 それを科学のように普遍化し、単純化するのは、乱暴で雑なことです。そういうのは、「人は皆、人だから同じだ」ということでの捉え方です。そこから、真に有効な具体策は何も出てきません。

 ただ、初めの一歩のセッティングとして、無理に同化できなくはありません。これは会社員に、スーツを買って着こなし、同じように仕事を覚えて、というマニュアルレベルでの話です。どの分野も一人ひとり違うのです。

 まして、芸ごとでは、同じことでなく違うことが売りとなるのです。同じことを売り物としていると衰退していくものです。ただ同じことから入るのは、おかしなことではありません。

 

 

Q.質を高めるのに、科学的手法を使いたいと思いますが。☆☆

A.わかりにくいかと思いますが、科学は、質を使うのでなく、量で考えるものです。ですから、数式などでクリアにできるのです。文明は便利なものを産み出し、増やして普及させます。それを数えて多い方をより豊かとみるのは、そういう見方です。

 しかし、人間の一人ひとりは、それぞれに違います。ウエスト85センチ以上の男性はメタボ、その数値が減れば健康ということは、自分自身の実際の健康とどのくらい関係あるのでしょう。個の質の差でなく、多いから同質とみなす、あるいは、分析したものを分類して、グループ化する、つまり、そこで質は扱われていないからこそ、パソコンで処理できるのです。コメだけたくさん食べるより、多品目のおかずを少しずつ食べる方が豊かですよね。個として考えることです。

2022年5月12日 (木)

Q.独自の発声理論は信用できますか。☆☆

A.仮説なのか実証したのかによります。声に関することですから、本人だけでなく、同じことを行った相手がどうなったかということです。治療はともかく、トレーニングなら、5年、10年、20年と、その先を、その人の人生で得たもの、成し遂げたものをみていかなくてはわかりません。何をもって効果、信用というのかでも違うでしょう。健康食品や漢方薬、整体のようなもの、人によって相性によって、不向きがあると思ってください。

 

Q.安易にすぐに効果を上げるやり方をどう思いますか。

A.まさにドラック、脱法ハーブに近いのです。それで改善されたところで、それに頼るところで、もう終わっていると思うべきでしょう。

 毒にならないとしても、メンタル的に変わっただけで、そのままでは自身の実力とかキャリアとしては不毛です。本当は、最初から頼らない方がよいでしょう。でも、やってみてわかるのならよいと思います。くじや占いも、勇気づけられ、実力になるという人もいます。

Q.他の人は間違っていて、自分だけが正しいという人をどう思いますか。

A.自分だけが正しいと言う人は、裸の王様です。

2022年5月11日 (水)

Q.個人的な経験の評価の絶対性について、どう考えられますか。☆☆

A. 自分が体験してよかった(よくない)、あるいは、よくなかった(悪くなった)。だから(自分にとっては)そのことは、間違いないというのは、大半において、誤解であるケースが多いです。

 何かを行なって何かの結果を得ると、人は原因-結果と因果関係に捉えてしまいますが、必ずしもそうでないのです。

 もっとずっと前にやったことが効いてきたのかもしれないし、よくなったという結果の判断が、長い眼で見ると、逆だったいうこともあります。よくなったと本人が思っただけかもしれません。本人がよくなったと実感できないと続かないので、トレーナーもそういう手法をとりがちになるのです。

Q.ある方法で声がよくなったという効果は、本当だと思いますか。☆☆

A.「回復していく病人に○○を処方したから回復した」というのも、「成長している子供たちに○○を食べさせたから成長した」というのと同じように、因果関係のないケースが少なからずあります。そう言われると、「○○の効果」だけとは限らないのに、そう信じる人は少なくないのです。

 臨床的な実験は、回復に対しては、絶対的に信頼できるとはいえなくとも、検証はできますが、トレーニングで上達させるというようなことに対しては、難しいと思います。

Q.他の人が出せる声量を出すと、無理がかかり声がかすれます。☆☆☆

A. 最低のレベルの声の人に対しても、言語聴覚士は、「声は無理に出してはいけない」と言っても、「全く出すな」とは言いません。声を出さなくなっては、さらに衰えます。それはよくないので、毎日“適度に”声は出すことを求めています(手術後など傷口があり、発声をとめ、休めるべきときは例外です)。腰痛などでも、全く動かさないとさらに動かなくなります。体というのはそういうものです。

2022年5月10日 (火)

Q.トレーニングの原理とは、なんですか。☆☆☆

刺激や負荷に対して、何かが適応しようと身体が変化していくことで、少しずつ、それに耐えられるようになるのがトレーニングというものです。ですから、メニュや方法でなく、どのくらいの刺激、負荷を与えるのかがもっとも大切なのです。

 その人にとっても、全く負荷のないトレーニング、方法やメニュといって目先を変えただけのトレーニングは無意味です。例えていうと、サッカー選手に100メートルを3往復歩いてくださいと言うような練習です。これは、3週間ほど寝たきりで退院したばかりの患者にはハードすぎるトレーニングでしょうが、サッカー選手には技術や筋力向上に何もならないでしょう。

 発声も運動なのです。マイナスをゼロにする治療と、プラスにする上達を、私はわかりやすく調整と鍛錬、状態と条件づくりのように分けて述べています。本当は、これも一本なのです。

Q.発声についての科学的なヴォイトレの成果は出ていますか。限界はどこですか。☆☆

A.声の科学といっても、まだ、データや実験をする前からわかっていることを確認するだけのことが多いのです。すぐれたトレーナーだけにわかるレベルならともかく、多くは素人でもわかることのデータ化です。それだけでは何にもならないくらいのことです。

 声に関して素人は語る術をもたないので、何か、原理やメカニズムで科学っぽく言われると、なるほどと思ってしまうのです。それは、科学でなく概知のことの言語化、論理化にすぎません。大抵は、物理学の法則での音の説明からもってきたものです。

 声の動きやそこに関わる箇所で、動きの分析はあったとしても、トレーニングによるプロセスでの変化、上達の分析などについてはほとんどありません。結果として、そうなった例を分析して、理由を後付けしている段階と思えばよいでしょう。

Q.よく述べておられる、次元のことを教えてください。

A.4次元、5次元…11次元のような話は、専門書をお読みください。レッスンのなかでレッスンが消えてしまうのが、トレーナーもスタジオも消えてしまうのが、上の次元です。声も消えてしまうとすると、二つ上かも。どうせ一つ上さえみえないから、どう考えてもよいでしょう。説明したくともできないが、そういうことを考えないと追いつかない現象もあるとしかいえないのです。

 人間はイメージで想像できます。自動車教習所で運転を学んで街の道路に出ると、運転そのものの感覚も見え方もかなり違いますね。すると、F1ならもっと違うと想像できますね。そんな違いのことです(今やドライバー視点のカメラでのシミュレーションゲームもあり、似た体験はできますね)。

2022年5月 9日 (月)

Q.心で歌え、頭を切れと言われます。

A.頭で考えることは、脳を使うことなので、それは、心と同じというのが、科学者の現在の見方です。脳=心なのですが、現実には胸=心臓=心や、腹=丹田=(覚悟)=気、のように捉えた方がよいように思います。表現の力、想いや意気込み、注意深さ、集中力が足らないということです。

Q.レッスンでの発声でコマ送りで、上達のプロセスを知りたい。

A.発声の原理の仕組みは他のところにたくさん述べていますので、参考にしてください。ただ、レッスン時で発声プロセスを気にするのはよくありません。声は、一区切りつくまで出すことです。途中で止めては直すようなのは感心しません。

Q.万能のメニュはありますか。☆

A.「一人の患者に効く治療は、その人だけに効くのであり、必ずしも他の患者に効くわけではない」アンドレ-・ワイル博士のことばですが、本人の性格、考え方、体調、信頼関係など、すべてが関係しますからメニュだけでは語れません。

2022年5月 8日 (日)

Q.両立できない問題の2つの要素を詰めて導く解決法は、よく使うのですか。☆

拙書からの質問ですね。QA集に原則的な解決の一つとして上げた例では、「高い声で大きく出せない」「大きな声で高く出せない」のようなことですね。ある問題が起きたときにもう一つ、別の軸の要素をみつけて組み合わせてみるのは、よく使います。その間を細かく詰めていくと、よりはっきりとした問題点がみつかることが多いからです。

 元より、Aの要素、Bの要素との対立を、A0A1A2、…、B0B1B2…のようにメモリを細かく刻んで問題をはっきりさせていくのが一般的です。あるいは、別の要素を加えてみて、ABの二極対立を変えます。

 例えば、「高い声で小さく出す」「大きな声で低めに出す」そこでAB(高さ-大きさ)を詰めていく、つまり、高さで1オクターブ(12音)と大きさ(fmfmpp)で4つの掛け合わせで48をチェックするのです。実際のレッスンでは、こんなに面倒くさくしません。勘で23パターンのメニュをつくって、それで行います。そういうメニュの創出力がトレーナーの価値と思うのです。つまり、レッスンを受ける意味です。

Q.ボディマップなどで、体のすべてのパーツの正しい位置や形を覚えるべきですか。★

A.よいと思えば覚えればよいでしょう。ヴォイトレにおいて、それは、直接必要となること、それに基づいて行う必要のあることとはならないと思います。

 研究所のスタジオには、体や喉の模型や図表があります。あるということは、何らかの必要もあるということです。研究者やトレーナーに対して説明したり、より細かく議論するのに便利です。

 大切なのは、位置や形でなく動きであり、動きのもたらす結果なのです。

私がレッスンでそれらを使うことはほとんどありません。その生理的、解剖的知識が正解となって、習得を邪魔するのを避けたいからです。

Q.なぜ、科学的なデータは公開しないのですか。

A.数値や理論などは、私はあまり信用も信頼もしていませんが、そういうもので信用、信頼するという人も多いので、モチベーションづけに、使えるときは使います。体験談や喉の模型などと同じです。その人がそれに基づいて考えるのでなく、それを無視してもできるようになれば、もっとよいと思います。

2022年5月 7日 (土)

Q.トレーナーは、プロよりうまくないのですか。

A.歌うとか語るというのは、比較するものではありません。声は顔のように、正しいや間違いはない、お互いに与え合い、研究しあってwin-winに関係を築ける人たちと声を通した関係を保っています。

 最近は、世の中、lose-loseになりたがる人が多いのでしょうか。人生を負け組とか勝ち組と考える時点で、あまりに浅いことでしょう。満点から減点していくカラオケの採点のような価値観はもたないことが幸せです。

Q.歌ったり朗読したりしないのですか。

A.そこは、そのプロの仕事です。私は、何でもやろうと努めていますが、なんでもできるわけではありません。ここに来ている、その道何十年の人たちを前に、そんなことはしません。私にとっては、歌や朗読よりヴォイトレの方が深いのです。

私は、今のプロの歌や演技をどう思っていたしても、がんばっている人に文句を言いません。ここに述べているのは、共に最大限に変えていける可能性について追求しているといくためです。

 声からみて、何を云々と言っても、それはこちらの価値観です。もっとレベルが高くなり、がんばれるようになるために、レッスンやこういうアドバイスが役立てばよいと思うのです。

Q.不調になることはないのですか。

A.声だけをみると不調だらけです。未だに完成、実現とは程遠い、未熟です。しかし、声だけで生きているのでないから、そのときは、どこかで何か別の事でも調子がよければよいと、あまり気にしません。私自身は、声で競うところにいないのです。他人の声を診る仕事です。でも声で仕事したり、生活をしています。この文章も、小説やエッセイではなく、声のことなのです。それをどう捉えるかは自由です。

2022年5月 6日 (金)

Q.KYにうまく対応したい。

A.声からの対応もあります。声で相手を読みつつ同調していく。声を投げかけ、反応をみるなど。仕事や生活で大切な基本は、笑顔や声かけ、ことばかけです。知らない人にもアイスブレークできます。そのうち、声を使うのでなく、あなたの雰囲気で、しぜんと溶け込めるようにもなります。

 ヴォイトレでは、実際のステージングを想定するとよいです。スタンスということで立ち位置や立ち振る舞いが身についていきます。しぜんと本人が本人らしくなると対応できていくものです。

ただ、日本の社会のように皆が、他人を演じようとしているところでは、演じる方へ動かされます。そこをよしとするかどうかはあなた次第です。

 

Q.声、ヴォイトレの魅力とは何でしょうか。☆☆☆

A.心身の支えが必要なので、頭よりも体で覚えることの一つです。そこで深められることです。声というものは、外に表れる現象として捉えられるので、わかりやすいでしょう。声帯の振動から共鳴して心身から時空へ自己を延長します。他人の鼓膜を振動させ伝播します。スポーツ、武術と同じようにわかりやすいのがよいと思うのです。わかる人には一瞬で実力がわかるのです。

 ラジオとレコードの時代は、もっとわかりやすかったのです。それで歴史が変わりました。

 声は、その人の成長に結びついています。頭のよし悪しでなく、生きるものとしての深さが表れます。顔や所作もそうでしょうが、声はよりストレートでもあり、隠れてもいます。人の魅力であり、能力であり、個性です。

Q.プロと専門家は違うのですか。

A.プロとは、職業という意味が強いと思います。普通は、それを収入源として生計を立てている人を指します。求道者のような人もいます。クリエイターとアーティスト、職人と芸術家など、いろいろと区別は考えられているようですが、私には関心ありません。

2022年5月 5日 (木)

Q.何に興味があるのですか。

A.人にとって声は何なのかということです。声によって人生は、人はどう変わるのか。声から宇宙や人類、人間の存在理由を知ること。声の共鳴、共振、共感、共時性。声と宗教、芸術、生活、社会など神羅万象に至ります。

Q.調律は、440HZが悪く、444HZがとてもよいと聞きました本当ですか。☆

A.そんなことはありません。(rf)そのときの回答に加えておきます。

 今の日本では、基準音を、ほぼ442HZ、その間をとっています。楽器他の調律器具自体、温度などの条件で1HZくらいはぶれるし、最高レベルの音感の持ち主でも2HZくらいの違いしかわからないそうです。

 調律師でも絶対音感の人は、あまりいないようです。

絶対音感の人も個人の能力差がかなりあります。まして歌唱においてこだわる必要はありません。

ビブラートなどでは10HZくらい高低が動くこともあります。そのズレのなかで、ずり上がり(日本人に多い)よりは、どうせずれるのなら高めがよいとなりました。そのうち音響のリバーブ効果技術がよくなって、ノンビブラートで(ビブラートが全くないのではない)ピッチ狙い(カラオケの点数でトップクラスのえなりかずきさんのような唱法)に代わるようになったわけです。

 A444HZで調律したときの上のCの音の528HZは、DNAの修復をするという人もいます。千年以上も前にそれを使っていた人というのもいますので、そう信じられる人は、その効用を使えばいいと思います。声や歌に関わる以上、私もスピリチュアルなものとして、接してはいます。

 440HZより444HZがよいと思った人は446HZ4448HZで聞き比べてみてください。5つくらいのHZでブラインドテストしてみてください。結論として、よいというならよいけど、だめならだめってことでしょうね。

 

P.S.計算すると、平均律でA444HZならC528.011…で合いません。ちなみにA440で純正律にするとC528。どちらを使おうにも、理論そのものが破たんしているのです。

Q.毎日のトレーニングメニュのつくり方について。

A.実感できる、楽しい、身になっている感じがする、おもしろい、でもややめんどう、という感じです。調子のよいときも悪いときも用いることのできるように23パターンつくるといいでしょう。人間の可能性と限界に挑めるメニュにしましょう。

2022年5月 4日 (水)

Q.トレーニングで、どう調整するのですか。

A.調整するのでなく、まず鍛えられるようにセットしましょう。鍛えるところを鍛え、調整するつもりで臨みたいものです。

Q.脱力の感覚がわかりません。

A.よくあるのは、力を入れて抜くというものです。脱力は難しいのです。水の上で脱力して浮かぶことができますか。

Q.レッスンの緊張なのか、肩が突っ張ります。☆

A.これは僧帽筋上部繊維の膠着が原因です。緊張やストレスでそうなったなら肩を温めましょう。水泳のクロール、バタフライは肩だけでなく肩甲骨から動かします。そのために両腕を同時に逆に回すような特別なトレーニングをします。最初は片腕ずつでもよいから回してみましょう。

2022年5月 3日 (火)

Q.ナチュラルな姿勢は、しぜんと体がリラックスすれば、どんなのでもよいのですか。☆

A.姿勢はつくるもの、つくられるものです。

Q.ハイヒールでの練習はないのですか。☆

A.反り腰になり、スタイルはよくなりますが、お勧めしません。つま先に重心という感覚をつかむために使われることはあるようです。

Q.モデルの姿勢はどうなのですか。☆

A.腰が反りお尻が上がるようなら、軍隊式の構え敬礼と同じく、深い呼吸に不利です。椎間板に負担がかかります。クラシックバレエの姿勢も、そのままでは発声には向きません。

2022年5月 2日 (月)

Q.マッサージばかりに行っています。☆

A.マッサージは、必要以上の使い方をしたときに元に戻すのによいです。一定期間ハードな舞台が続くのなら、そのフォローとして仕方ありません。しかし、それを必要としないレベルに鍛え、維持できるのが理想です。芸を日常化するには非日常の体をもつしかないのです。

Q.発声にも役立つ用具、薬などを使えませんか。☆

A.この回答は原則として、健康な人でかつ前向きに昨日よりも進歩したい人に述べています。あらゆる補助具やケアは、気づくのに有効なこともあります。しかし、それらに頼り、常用するのは依存してしまい、体や自分の能力を、そこで甘んじたり弱めてしまいかねません。

 私は、研究所をバリアフリーにはしていません。注意して足をあげることで筋トレにもなるわけです。もちろん日常の家庭でくつろぎたい人は別ですが。

 ヴォイトレも調整ばかりでは、23年で限界がくるのです。この23年を鍛えていたら、さらに可能性がでます。そこは分けられないので、別に息や体の補強トレーニングもあるのです。

 それを否定する人はもうプロで、現状維持、そして長年のキャリアを重ね、体をつくってきた人でしょう。そうでない人は、プロの人の自分と同じ年齢の頃の声を聞いて考えてみてください。ほぼ、できあがっているとしたら、トレーニングを必要としなかったのです。レベルはともかく、ポピュラーはマイクがあるので、判断しにくいですが。

Q.姿勢矯正ベルトはよいですか。☆

A.強制された姿勢の感覚を知るのに使ってみるのはよいですが、常用することは、腰痛の人にもお勧めしません。バンドで負荷をかけるならよいのですが、ベルトが助けるとしたら筋力は付かないどころか衰えます。それでは今よりも筋力、ひいては声も歌も維持は難しくなります。

2022年5月 1日 (日)

Q.猫背が直りません。☆

A.背筋を伸ばし、胸を張れ、姿勢をよくすること、などと次々に注意されても疲れてしまうものですね。しぜんと丸まるから、そうならないように体幹を鍛えること、腹筋を鍛えるということなどに取り組む人もいますが、それだけでは逆に丸まりかねません。

 下半身から鍛えること、歩いて筋肉を増やし血液やリンパの流れをよくすることがベースです。姿勢を意識して毎日1時間1駅区間を歩くとよいでしょう。あとは、肩甲骨の運動です。猫背とは、背だけでなく丸くなるには、肩が前に出て肩甲骨が外に開くのです(歩くと手の平が後ろを向く)。その間の菱形筋が弱くなっているし、胸の大胸筋が固くなっているのです。これには懸垂とかストレッチが効きます。あとはまっすぐ前を見て歩くことです。スマホをみながら下を向く歩きは、だめです。

Q.体が硬いとだめですか。

A.よく聞かれますが、硬いより柔らかい方がよいというだけです。できるのなら柔らかくしましょう、ということで、プロにも硬い人はたくさんいます。

Q.姿勢が悪いと言われます。整体師さんにも左右がずれていると言われました。☆☆

A.体のことは、体のプロと直していくのがよいと思います。体のプロといっても、いろんな人がいます。ただ、ヴォイトレや声、歌に使うことからいうと、日常はともかく、体が左右対称にならないとか歪んでいるようなことはよくある、いや、ほとんどの人がそうなので心配はいりせん。

2022年4月30日 (土)

Q.正しい姿勢とは一つですか。先生の本にチェックリストがありましたが、絶対なのですか。☆

A.姿勢のリストは、結果的には、フォームです。身についていくとそうなる、そう感じる人が多いという目安です。身につけていくことがトレーニングのプロセスというのは、時間の経過によって変わるのです。どう使うのかという実践での動きを入れると、正しい姿勢とは、一つに定まっているのでなく、動きになります。もっとも柔軟に対応しやすい基本姿勢というくらいでしょう。

 スポーツでも構えとプレーは違います。まして、ファインプレーやエラーのように、無理な負担やリスクが生じたら、正しさからは逸脱するかもしれませんが、必要があればそうするでしょう。

 正しいことの一つの目安としては、体に部分的に同じような負担を長くかけないことです。同じ状態で長時間保てることがあります。そこからみると、部分的に疲れや痛みが出るようなものは、どこかよくないとなります。

しかし、筋トレなどは、そういう負担を強います。まして、舞台では美しいとか格好いいとかいった振りもつけるでしょう。アスリートも楽器のプレイヤーも、それぞれの用途に合った姿勢になるでしょう。

 正しいというのが、一般的にみて偏った姿勢となることもあるでしょう。個人差も相当あります。

歌も、顎を引くのがよいと言われても、顎をあげて歌っているプロ歌手もいますし、あげて歌うこともあるでしょう。それで正しくないとはなりません。

 人それぞれです。ヴォイトレもトレーナーのアドバイスを基にとはいえ、柔軟に対応しましょう。アドバイス自体を、柔軟に捉えてください。

 

Q.数多くの質問への答えは、どうしているのですか。☆☆

A.レッスンの現場では、いつもさまざまなことが起きます。それ以外に、私は他のトレーナーの報告や、生徒のレポートも目を通し、打ち合わせやカウンセリングでこたえています。そこで出てきた質問やカウンセリング内容やレポートを、研究所では、トレーナー、スタッフと手分けしてまとめています。

 他に気づいたこと、私の本からの引用なども含め、できるだけ問題を拾い集め、提供しているのです。レッスン受講者やトレーナーはもちろん、全国の皆さんの勉強の糧になればと思っています。私の知っていることだけでなく、現場のトレーナーや皆さんから与えられたもの、引きだされたものに感謝します。

Q.学び方の秘訣を教えてください。

A.「門前の小僧、習わぬ経を覚える」「念仏百万遍」

2022年4月29日 (金)

Q.いろんな理論があって、迷っています。その上、あれこれと言われると困るのですが。

A.私の本やブログを読んで、あれこれ言われても…という人もたくさんいると思います。その通りなのです。しかし、言語はツールであり、使いようによっては役立ちます。トレーニングというわざとらしいものを提唱した以上は、言語化して説明責任も負うことになると思うのです。

 体が覚えるためには、「体が覚えなくては死ぬ」というくらいの気持ちをもつことからです。例えば、戦いでは、頭の判断でなく体の判断で行動しないと危ないのです。危険なところへ行ったり、危険なことに関わるときも同じです。状況で信じられるのは体だけとなるから、体も敏感になるのです。

 どうやってできるようになったのかを、できた人が、わかっているわけではありません。ですから、皆がノウハウとして取り出したり、説明できるわけがないのです。

 トレーナーは、そのプロセスとかやり方を教えているわけです。しかし、それは、大体は、自己分析、教えられた経験、教えた経験の3つでパターン化しています。といって、他の人全員に当てはまるわけではないのです。

 マナー、モラルなどもその類ですが、まだチェックはしやすいです。体に何かを身につけるには、そのプロセスで、それらのみえないものを得ていきます。そう簡単にみえないもの、語れないものを身につけていくと思うことです。

Q.なぜ、体で覚えられないのですか。

A.身につける経験で、よく例に出されるのは自転車に乗ることでしょう。一度乗れると二度と乗れなくなることはありません。体が覚えているからです。似たものではスキーやスノボ、スケート、サーフィンなど、体でバランスをとるものが多いようです。竹馬や一輪車なども、覚えるときに、マニュアルや理論も使わなかったでしょう。もし、それがあったとしても、関係なく身につけたはずです。理論とあまり関係なく身につく、発声もそういうものです。

Q.究極の発声について、知りたいのですが。

A.ここへ質問というのは、最終的なレベルのことでしょうか。ということならば、私の思う発声が身につくとは、発声を教えている人の多くでさえ、まだ身についていないレベルのことです。

体で覚える、身につくという点では、私もまだまだ追い求めています。ことばにならないことですから、身につくとどうなるかからみていくしかないでしょう。声が通るとか、座っているイスや部屋がびりびりするとか、そこが最低ラインでしょうか。声そのものとして、歌手や役者とは、また別の基準としてみています。

2022年4月28日 (木)

Q.発声法、歌唱法は、しぜんに身につくのですか。

A.それらは、歌唱やせりふとして、あるレベル以上に問われる発声としての発声や独唱の方法です。何が身についているのか、何をこれから身につけるのかをはっきりさせる必要があります。そうでないと「歌がうまくなりたいのですが」という質問と同じです。とことん絞り込まないと効果が出ない、いや、何を効果とするかわからないまま、となりかねません。どうやってというのは、私の本やブログに書いてあります。

Q.発声は、覚えていっている自覚なしに身についているものですか。

A.はい、それは身体技法に多くみられます。ベーシックなものは、命を守るための行動です。声では、「わっ」とか「あっ」とか「熱い」とか「危ない」とか発してしまうことがあるでしょう。これを練習した覚えはないでしょう。レッスンやトレーニングで覚えていくのは、特別なのです。しぜんと身についていく環境下におかれて身についたものではないのです。

Q.どうやって発声を覚えていくのですか。

A.誰しも幼い頃、声を出しているうちに覚えてしまうのが発声です。母語のように、そこから日常の学習によって、しぜんと覚えていくものと、母語を基に学習していくものがあります。外国語を、いきなり外国に連れていかれて日常生活のなかでマスターしているケースもあります。同じバイリンガルでも、幼いときにそうであったのと、その後、母語を基に覚えていくのは違うでしょう。方法にそって覚えていくのです。

2022年4月27日 (水)

Q.なぜ、いろんなメニュが、トレーナーやトレーニングによって違うのですか。

A.ありとあらゆるメニュがあり、その多くのパターンや目的、処方を私は知っています。しかし、その多くは日常の健康改善に役立つ、その結果、声もよくなるというくらいのものです。間違いとはいえないが、メニュや方法として、特別といえるようなものでないのです。

 メニュからトレーナーのタイプ、得意不得意や経歴もわかります。それに対して、あなたが自分自身のものとして、つくっていかなくてはいけないのです。問題は、メニュを与えるのでなく、その使い方、つくり方を必要に応じて与え、本人が使えるようにしているのかでしょう。

Q.最初に理論ありきですか。

A.いえ、実践あり、です。理はみえてくるものです。革新的なもの、つまり、新しいものやこれまでにないものであれば、周りから否定されるのが当然です。そういう状況において、叩かれ、潰されることのないように、実践を通じて効果をあげるのに理論立てをしていかなくてはいけないのです。独りよがりか、そうでないかは、そこに一流の人が育っているのか、それは一流のトレーナーとの切磋琢磨がなされているのかです。

2022年4月26日 (火)

Q.他の人は間違っていて、自分が正しいという人をどう思いますか。

A.1.自分だけが正しいと言う人は裸の王様です。

2.安易にすぐに効果を上げるやり方や方法はドラック、脱法ハーブに近いです。それで改善されたところで、それに頼るところで終わっています。地道な基礎訓練で効果がみえないときに、そういうものに飛びついてしまう人は多いのです。

3.毒にはならないとしたところで、メンタル的なもので、キャリアとして不毛なものに頼らない方がよいでしょう。くじや占いも、勇気づけられ実力にもなるということはありますし、自信をもって結果が出るのはよいと思いますが。

Q.個人的な経験の評価の絶対性について、どう考えられますか。

A.「自分が体験してよくなった(悪くなった)のだから、それは、間違いない」というのも、大半は誤解です。何かを行って何かの結果を得ると、人は原因-結果と因果関係に捉えてしまいますが、必ずしもそうではないのです。もっとずっと前にやったことが効いてきたのかもしれないし、とのとき、よくなったという結果の判断が、長い眼で見ると、逆だったいうこともあります。

何よりも「○○ができた」は「でも○○はできなくなった」が隠れていることが、ほとんどなのです。「○○のやり方で高い声に届いた。けれど、今まで出していたしっかりした声が薄まった」など。よくなったようでも、そのために別の可能性が狭まったということもあるのです。評価をどう扱うかが、もっとも難しいことです。

Q.「ある方法で声がよくなった」という効果は、本当だと思いますか。

A.「回復していく病人に○○を処方したから回復した」というのも、「成長している子供たちに○○を食べさせたから成長した」というのも、それがある方法の効果とは限らないのに、そう言う人は少なくありません。臨床的な実験は、回復に対しては、ある程度、信頼できる検証ができますが、トレーニングで上達させるというようなことに対しては、難しいのです。

2022年4月25日 (月)

Q.「レッスン感想」の活用は☆☆

A.私は、研究所のなかの「レッスンの感想」は本人とトレーナーだけでなく、他の学んでいる人の大きなヒントになると思って公にしています。感想で参考となるのは厳しい意見、反応です。

 うまくいかなかったりクレームだったり、不信を生じたときのデータ、トレーナーの見解の差異についてのことが、もっともよい検証材料となります。並べただけでは、何ら発展性はありません。

その人の最初の声と比べ、トレーナーの差異がどういうことかを比べ、本人とトレーナーと私とのなかで目的とプロセスを明らかにします。レッスンが順調にいっている人には、その必要はないようにみえますが、気をつけてみています。

 

Q.「体験談」は、どう活用しているのですか。☆☆

A.体験談、効果談は、生徒さんの感想です。それを読んで、トレーナーは、その意味するところを徹底して検証しなくてはいけないと思います。生徒さんが満足しても、トレーナーは常にもっとよい可能性、よりよく、より早くできないのか、できなかったのかを考えることです。レポートには本音でなく、気遣って褒めてくださるような生徒もいるからです。

 全てのレッスンを記録するのは当然のことです。そういうプロセスの記録がしっかりしていないのでは、実践として組み込むのは避けるべきです。

Q.一般の人にも、プロのヴォーカリストと同じメニュを使っているのですか。☆☆

A.ヴォイトレのメニュもいろいろとあります。やり方やメニュでみるのでなく、レベルや目的に対してマッチしているかどうかです。設定、セッティングがもっとも大切です。

 私はプロのJポップス歌手に、同じようなJポップスの歌をあまり歌わせません。歌う練習にはなるし、歌詞は覚えますが、歌えてしまう声はすでにもっているので、声のトレーニングになりません。そのレベルの声をもっているからプロなのです。

でも、そういう人でもオペラのサビになると5秒ももちません。オペラを歌う必要はなくても声のパフォーマンスとして地力を上げるなら、その刺激で負荷を与えます。

つまり、常に明確なギャップを与え、みえるようにして、そこを埋めていくことこそがヴォイトレなのです。今の感覚、身体にどのように対して、その適応能力を引き出していくのかがトレーニングで問われているのです。

2022年4月24日 (日)

Q.意味のないトレーニングとは何ですか。☆☆

A.その人にとって、負荷のないトレーニング、方法やメニュといって目先を変えただけのトレーニングは無意味です。例えていうと、サッカー選手に100メートルを10回歩いてくださいと言うようなものです。

これは、3週間ほど寝たきりで退院したばかりの患者にはハードトレーニングですが、サッカー選手の技術や筋力向上には何にもならないでしょう。そんなレッスンやメニュ、というか、使われ方が多すぎます。

Q.トレーニングの原理とは、なんですか。☆☆

A.何かの刺激や負荷に対して適応しようと身体が変化していきます。すると、少しずつ、それに耐えられるようになります。それがトレーニングです。ですから、メニュや方法ではなく、そこでどのくらいの刺激、負荷を与えるのかがもっとも大切なのです。

Q.すべての人にお勧めの方法はありますか。

A.万人に当てはまるトレーニング方法はありません。自分に合ったものをみつけましょう。

トレーナーは、その手伝いをしていきます。当てはまらないものを無理に当てはめるのではありません。いわば、タイミングに応じて、よい材料を出していくのが仕事です。

2022年4月23日 (土)

Q.くり返しのトレーニングで力がつきますか。

A.慣れていくことも、身につけていくことも、マンネリになることも、トレーニングの進歩です。くり返しつつ、同じレベルで甘んじるのなく、レベルをアップさせていくのです。同じことを新たな視点でみせたり、違うことを新しく得ていく発想力、想像力が必要です。トレーナーは、それを必要に応じて気づかせる存在でありたいものです。

Q.どんなメニュや、どんな方法がよいでしょうか。☆☆

A.どんな方法やメニュもどれがよくて、どれがダメということはありません。短期的にみて、片方は少しよくなり、もう一方は、よくなる前に少し悪くなるときがあるとします。それを、よいもの正しいものと、悪いもの間違ったもののように多くの人が思っています。本当は、どちらにもメリット、デメリットがあります。

 一方は、このメリットがあるが、このデメリットがある。もう一方は、このデメリットはあるが、このメリットがあるのです。

メリットだけのメニュや方法はありえません。両方のメリットだけを活かせる人が有能であり、本当のトレーニングはそうなるように力をつけていくのです。頭の中だけでの机上の正誤論議はやめるべきです。

 

Q.早くうまくなれるというトレーニングは、本当にあるのですか。☆☆

A.「早く少々できるようになることは過大に評価され、長くかかってすごくできることは過小に評価されるもの」です。

 自分のトレーニングには、トレーナーとしての適任者を、よくよく考えて選ばなくてはならないと思います。難しいなら一人は応用、今すぐうまく、もう一人は基礎、将来によくなるように分担するのもよいでしょう。

 

2022年4月22日 (金)

Q.喉を鍛えるのはよくないと言われました。

A.私は、トレーニングとは鍛えることだと思っています。ヴォイトレは、ヴォイストレーニング=声トレーニング=声を鍛える、です。筋トレ=筋肉を鍛える、ですが、これと異なります。声を鍛えることは、よくわからないことがたくさんあります。喉の筋肉を直接、鍛えることは難しいです。

 鍛えられるということは、そこが弱っている人がいることからも確かです。しかし、鍛えた筋力で声を押し出すわけではないからです。また、他の筋肉のように壊して再生、強化するのでもないでしょう。

 声のトレーニングとなると声に関して行うトレーニングとなって、もっとぼやけます。でも「鍛えられた筋肉」というのに「鍛えられた声」というのを対置するのはおかしくないでしょう。それは確かに存在すると、多くの人が感じているからです。現実に、言語機能回復のリハビリでは「鍛える」ようにしているのです。

 今のヴォイトレというのが、鍛えられた声を目指すとは限らない、むしろ、目指していないから、わかりにくくなっているともいえるのです。

Q.日本人が英語を話せない理由について。

A.1.英語の必要性のなさ

 私たちの日常生活において、日本語以外は、ほぼ使う必要がありません。学問などの専門知識の分野では、日本語の翻訳が高度に発達しています。海外の文献を日本語のままで、ほぼ理解できることが大きいでしょう。

 これは、英語を使ってしか学問知識を取り入れたり、最新の問題を論議できない国では考えられないことです。日本の翻訳技術の高さ、書物などの発行数、映画などの字幕、吹き替えなどの多さ、早さと、取り入れの体制のよさは豊かさの恩恵です。日本語の柔軟性も、その一端を担っています。

 

2.日本語の文字としての機能の高さ

 日本語は、文字として、表意文字の漢字(音読み、訓読みをもつ)、表音文字のカタカナとひらがながあります。ラテン文字(ローマ字)やギリシャ文字なども用います。縦書き、横書きがあります。擬態語、擬声語、オノマペトなど、多様に言語や音や感情の表記機能をもちます(ex.静かさ、閑さ)。

 

3.日本語の音声機能の弱さ

 日本語には母音5つ、子音13くらい、その組み合わせを中心とした音数はわずか108200くらいです。そのなかで、認識するので、同音異義語が多く、誤解も生じやすいのです。ほぼ似た音で認識してカナで書きとれます。音声ではシンプル、音数も少ないことが、似たように聞こえ、カナ文字にして共通に認識できるわけです。音数の少なさが、他の言語や音の取り込みを曖昧ながら容易にしているのです。

 それは同時に、言語以外の音も表記しやすく、オノマペトも多いことになります。さらにそれを補うために絵文字なども発達しています。この点で、デジタル記号というよりもアナログ絵(GUI:グラフィカルユーザーインターフェイス)のような性格でしょう。

 どの外国語も、外来語としてカタカナで、似て異なる発音のまま取り入れ、日本語に編入してきました。それが、反面で、正確な外国語の発音の矯正の障害の一因にもなっています(ex. va→バ)。

 当然のことながら、母語で音の種類が多い言語を使っていると少ない音数の言語を学ぶのは簡単であり、逆は新たに学ぶべき発音が多い分、難しいのです。

 

4.日本の歴史、風土、生活、性格

 日本は、かつては、あらゆるものを大陸から漢字(漢語)で、明治維新以降は、欧米から西欧の言語(外来語)で取り入れてきました。世界の情勢のままに、ポルトガル語、スペイン語、蘭語、そして仏語、独語、英語と、見境なく吸収してきたのです(そのため、向こうに行ってきた人や、翻訳家、プロデューサーの立場の人が偉く扱われることになりました)。

 元より、日本人は、「話す聞く」よりも「読み書き」中心で生活し、その上に、学問、生活、芸能文化なども発達してきました。農業中心の島国であり、長老制、一子相続で家や村中心、以心伝心で察する文化の国です。人見知りをし、シャイで、見知らぬ人との音声でのコミュニケーションや自己表現を苦手とし、説得や交渉、自己主張をよしとしない文化風土だったのです。

 日本語もその性格を帯びています。息を強く吐かず、表情筋も、口、顎などをあまり動かさないで発することができます。体から大きく響かせない、明確に発音したり、語尾まで強く言い切ったりしません。

 教育においても家庭や学校でスピーチや討論も大して学ばない。敬語などの複雑なマナーなど、立場や使い方が優先され、音声表現のことまで気にかけられません。公の場での対話経験は少ないし、話し方や朗読の練習も大してしない。自分の意見を主張しない、ぺちゃくちゃしゃべらない、歯を見せたり声を出したりして笑わないなど、口に出さないことをよしとする精神文化がありました。日本において、このような音声には、文字や書面ほどに信用がなかったということもあります。

 現在でも、会話は12分以上も一方が続けて話すことはなく、相槌のなかで曖昧に進めます。以前ほどに論争や口喧嘩もなくなったこと、メールなどの発達が、さらに日本人の音声言語力の劣化を進めています。

 日本人でも、日本語より他の言語の方が、明確に意見を伝えやすい、他の言語の方が話しやすいとか歌いやすいと言う人が少なくないのです。

Q.ヴォイトレは脳トレになりますか。

A.「脳トレ」は、音読と関わっていたので、関心をもってみていました。多くは、「○○という脳トレをすると脳が活性化する。だから○○すれば脳がよくなる」というものでした。脳の活性された状態が、簡単にセンサーできるようになったため、データがたくさん出たのです。この活性化と変化、成長のもたらす効果との結びつきの証明がないのです。「○○すればα波が出やすくなる。悟りをひらいた高僧はα波が出ている」からといって、「○○すれば仕事ができるようになったり、成績が上がる」とは証明されないのです。

 脳が活性化していようがいまいが、表に効果が出ていることにしか意味はありません。

 ヴォイトレも同じ勘違いをよく起こしています。歌手のα波を測るくらいなら、客のα波動を測ることでしょう。脳トレの限界は、MRI(磁気共鳴画像法)についても同じ見解です。

2022年4月21日 (木)

Q.いろいろとたくさん読んでいるうちに、何が正しいのか混乱してきました。どう考えればよいのでしょうか。☆☆

A.このような説明と現場のトレーニングの場とは、分けて考えた方がよいと思います。私発言に関しては、現場のフォローとして述べていることが多いので、なるだけシンプルに言っています。そこだけで正誤や論議の対象にできるほどのものでないと述べてきました。

 内容に関しても、答えではなく表現の一つであり、問いの立て方のヒントとして公開しているのです。なかには、異論、反論、及び、不快に思われルもの、極端なケースでは、そのまま誤用して実害を被るケースさえあるかもしれません。

 質問で受け付けたものは、回答の限界も示しています。回答のなかには少数意見も、大多数の人がそう答えるであろう意見もあります。因果関係や科学的、実証的見地からは、疑わしいものもあります。

それらの是非について正しく判断できる人は、この分野にはいないと思います。全体を通して「基本」とか「判断」についての考え方を伝えるのが主になっていると思います。

 これだけの情報量になると、却って混乱し、正論の不在、対立、矛盾が明らかになることもあります。研究所として、そのときどきに、それらの問題の抱えるものを公開しています。

自分だけが正しいと言う前に、現状を明らかにするところからスタートするべきです。それが、この分野の今の段階です。

 これらも皆さんへの支援であることをご理解いただければと存じます。それに支えられて続けています。問題の提起であり、トレーニング現場の否定でなく、その改善のための一石となることを願っています。表現の前にある現場、現実をみて考えて欲しいと思っています。

Q.科学的なメソッドに基づくヴォイトレはありますか。

A.「科学的」については、この「ヴォイストレーナーの選び方」や論点で取り上げてきました。結論からいうと、発声の現実について、科学的な論を引用しているメソッドはあるのですが、科学的にヴォイトレの効果を証明したものはないです。

 科学的というのは、客観的な根拠が必要です。そのデータから帰結された結論、主張が、第三者によって実証されていることです。

 ですから、発声や発声法を、物理学や生理学で科学的に実証されたデータ、理論からの説明をしたものがあっては、それはヴォイトレに、その分野で実証されたものを引用したものにすぎません。

科学的なメソッドというなら、それを使ったときの効果を証明しなくてはなりません。ところが、ほとんどはトレーナーやその関係者だけがデータを出しているだけですから、それでは体験談と変わりません。ヴォイトレの効果の測定での実証というと、とても難しいことになります。

データとしてなら、私の研究所が長年に渡って研究しています。何をもって効果とするのかから始めなくてはなりません。

その前に、発声の原理の全容の解明が必要となります。その部分がヴォイトレでどうなることで改善されるのかということになります(ポリープを手術でとると、しゃがれ声でなくなるというようなものは、わかりやすい例です)。

Q.ヴォイトレに、声としての物理や、生体としての生物を学ぶ必要はありますか。

A.ヴォイストレーナーでも、そこまでは求められていないと思います。マクロコスモスとミクロコスモス、物理学を究めると、仏教の世界となり、生命に辿り着くし、生物の細胞レベルでは、物質と宇宙に関わるので同じようなことかと思います。

2022年4月20日 (水)

Q.どんな質問でもいいのですか。

A.この質問でもいいのですから、質問に遠慮はいりません。スルーさせていただくこともありますが、それも一つの答えです。私は、質問という形でよこしたところに、何らかの存在と、その存在の意味を見出したく思っています。

多くの読者や生徒、多くのトレーナーや先生方がいなければ、私一人ではこんなものは生まれなかったでしょう。そこから誰よりも学ばせていただき、心より感謝しています。

存在しているというのは、すでに理があるのです。理をつけていくことで、その存在もみえてくると思います。

 

Q.情報や知識が多すぎて、調べるほどに混乱します。どれも疑うとキリがなく、不信に陥ってしまいます。

A.情報や知識は、いつでも誰でも手に入るのですから、そんなものを調べるのに時間を使うのはムダです。ネットや本で調べて覚えることも不用です、ここでも、Wikipediaをみればわかることに関わるムダはしません。現場とトレーナーたちと、オーソドックスな考え方を元に対応しています。

Q.次のような理由で、ことばでのQ&Aに限界を感じますが、どう思われますか。 1.ヴォイトレにおいては、ことばでは伝えられないことが多い。 2.ことばのアドバイスを誤解して捉え、声をつぶしたり間違ったテクニックを覚えかねない。 3.ことばで説明することは難しいし、ことばに囚われるのはよくない。 4.当事者同士のことばは第三者には、正確には伝わらない。

A.簡潔に答えます。

1.これは、多いどころかほとんどだと思います。

2.これは悪い方向にいくということですが、情報のあることで、よい方向にいくことも、間違いを避けられることもあります。読み手の使い方しだいです。それを、どちらで捉えるかということです。

3.ことばでは難しいし、不可能に近いことも、不可能なこともあります。しかし、ことばでの説明の努力は、怠るべきでないと思います。残す=記録ということも重要です。もちろん、使い方でよしあしがあります。

4.レッスン中は、ある状況が二者間にあって、そこでは、説明やアドバイスに適切なことばが共有されたら使えます。その状況を離れたところでは、その状況がわからないので共有されにくく、ことばが一人歩きすることは避けられません。それを第三者へ公開することは、よくないということでしょう。

私は、情報については、ないよりもあった方がよいと考えています。それをどう使うのかは、無視する、捨てるを含めて、その人の自由です。情報をうまく使うことを学ぶことです。なぜなら、仕事もアートも声でさえ、情報を発するということは緊密に結びついているからです。

2022年4月19日 (火)

Q.整形と形成は、どう違うのですか。

A.一般的に、美容整形外科と呼ばれているのは、整形外科ではなく形成外科です。それは手術のときについた傷を目立ちにくくしたり、火傷の痕を消したりするようなことを担当することが多いです。

その高度な技術が応用されているのが、美容整形外科、あるいは美容外科です。

整形外科というのは、体を動かしたときの不具合に対処するところで、筋肉筋骨への症状を扱うものです。

ですから、本当は、美容整形外科は、美容形成外科と呼ぶべきです。

Q.精神科と心療内科は、どう違うのですか。

A.精神科は、心の不調がある場合、イライラ、不安、気が滅入って死にたいなどというときに行くところです。

ストレスによって、体の具合が悪くなってお腹が痛いとか頭痛がするのは、心療内科になります。どちらに行けばよいかは、そこで教えてくれるでしょう。

Q.アドリブとフェイクは、同じことですか。

A.フェイクは、ある曲の和音の上に新しいメロディを置き、装飾します。アドリブほど崩さず、下のメロディを少し加工するくらいです。かなり幅広い意味で使われています。

2022年4月18日 (月)

Q.アドリブとインプロの違いは、何ですか。

A.アドリブは演奏上の技法であって、インプロは1つの演奏形式です。つまりインプロの方が抽象的なことばで、そこで何を行うかというプレイに、アドリブを使うのです。

ジャズなどではその出来によって評価が決まるほど重要なものです。

Q.アドリブとは、即興のことですか。

A.近年、ドラマやお笑いなどで、アドリブということばが多用されてきたため、「前もって用意をせずに即座にその場のひらめきで行う」ことで使われています。これは演奏であればインプロビゼーションといいます。

Q.アドリブとは、どういう形態の演奏などでしょうか。

A.アドリブは、ラテン語のad libitumで、自由に、随時に、意のままに、ということばの省略形です。つまり即興演奏を許す表示となります。

クラッシックの場合は、メロディはそのままですが、表現を演奏者の自由に任せます。ジャズは、まさにその演奏にあたってプレーヤーが自由自在に個性を発揮するところとなります。

2022年4月17日 (日)

Q.日本では、懐メロがスタンダードナンバーにあたるのでしょうか。

A.懐メロは、NHKの番組の「懐かしのメロディ」から来たことばです。懐かしく思われるような、前に流行したような歌謡曲のことです。

この番組は、敗戦で軍歌が聞けなくなったために、戦前の懐かしいメロディを流していました。ですから、スタンダードナンバーとは、ニュアンスも指し示すものも違います。

 

Q.エバーグリーンとは、何ですか。

A.ジャズやポピュラー音楽で、長年にわたって受け継がれていく曲です。ロングセラーであり、スタンダードナンバーです。いわば、老若男女誰もが知っているナンバーといえます。

Q.こぶしは、他の国でも使われていますか。

A.アジアの音楽、アラビアの音楽にも多く見られます。その影響を受けたスペイン、トルコなどの支配下にあったギリシャなどでも民謡に出てきます。こうしたものは、定義によって表すものも変わってくるし、使い方にもよるということです。

2022年4月16日 (土)

Q.洋楽に、こぶしはありますか。

A.洋楽ではメリスマといいます。一音節の中に56の音符で装飾音をつけています。揺らすのは、速さや大きさによって変わります。

自然に心地よくついたビブラートというのも含まれます。ビブラートが乱れたものは、揺れ声といいます。

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