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ヴォイトレレッスンの日々

2018年6月25日 (月)

Q.日本語の歌が声が出しにくいと思います。

A.日本人は、話し声も小さく、メリハリ、響き、パワーに欠けます。しかし、外国人は深く体についた声で、明るくはっきり発しています。歌を比べると、この違いはもっと大きく感じると思います。

何よりも大きな原因は、日本人の今の音楽が、欧米の言語にベースをおいたものだからです。外国人は、話しているときの声とリズムのまま歌に入っていけるのです。

(♭ф)

Q.日本人の苦手な英語の発音を克服するにはどうすればよいのですか。

A.ここでは、私たち日本人の苦手な英語の発音を押さえておきましょう。

v…は「ヴ」と下唇を上前歯に押しつけて声を出して発する。

f…下唇を上の歯に軽くあてて「フ」と強く息を吐いてみる。

thnothingthは、舌先を前歯の裏に軽くあてて、そのすきまから「ス」と息を発する。theは、「ズ」と声を出して発する。

l…舌先を上の歯ぐきにつけ、舌の両側から「ウ」か「ル」のように出す。「ランラン ララララ」と歌うときの舌の使い方に似ている。最後にlがくると、はっきり聞こえず「ウ」のように聞こえる。

舌先がl、舌のまん中から後部を使うのが「r」、その間を使うのが日本語の「ラ」である。「ラ」は「r」に近いといえる。

r…舌の先を奥の方に向かって丸めるようにする。上の歯の根元に近づけながら発する。「ル+母音」Roseは「ルォウズ」

rは、犬の怒ったときのうなり声や、エンジン音のように舌の後部で発する。舌は歯ぐきにもどこにも触れない。舌先を曲げて、上の歯ぐきに近づけ、舌先を奥へ丸めるようにして、そのすき間から「ル」と発する。(♭ф)

Q.耳の力を磨くにはどうすればよいですか。

A.声で高低の聞き分け、特に子音の聞き取りをしっかりとやりましょう。その上でかなり大げさに発音していきます。

日本語は、声の高さが平坦で一定の感覚で音節が続きます。原稿用紙のマスを句読点なく埋めていくような感じです。

それに対し、英語は、文節ごとに区切られ、リズム、アクセントが複雑なため、かなり耳が敏感で、しかも体や息が働かないと難しいのです。ジェスチャーとともに英語を覚えるのも効果的です。

音素の多い中国語を話す中国人には、英語がうまい人が多いです。(♭ф)

2018年6月23日 (土)

Q.声を出すときにスタート地点をどこに感じたらよいのでしょうか。

.歌を歌うときに、すぐ声にしなければならないと思ってのことなのでしょうか、喉で声のスタート地点を感じて歌い始める方がいます。

でもこれでは、息によって導かれた声が出せないので、響きの少ない息の流れのない止まった声になってしまいます。

息を流していただくためにも、また、支えを体全身で感じていただくためにも、骨盤、おへそ、腰、仙骨、尾てい骨辺りを感じて声をスタートさせてみてください。

目安としては、腰の下お尻の上にある仙骨をさすって、ここから、背骨を伝って頭蓋骨まで息が進んでいくようなイメージで呼吸をしてみましょう。このように、腰の下、仙骨、尾てい骨付近から息をスタートさせ、早いスピードで息を走らせると思ってみるといいと思います。

そして、この形態になれたら、足の裏からスタートさせるような気持で練習してみてください。

身体を全身使って呼吸を感じられるようになれればベストだと思います。中腰になったり前屈したりして地面を近くに感じることで、全身の一体感を味わってみましょう。(♯β)

Q.喉が動くと言われます。

.喉が動くのは歌うときにはあまりよくありません。上下に動くなら機能上のことなのでいいのですが、前後に動く方、下から突き上げるように動く方がいらっしゃいます。これは喉に意識がとても集中していて、歌うことを喉に頼ってしまっているのかもしれません。

自分の身体を一つの球体のようにとらえて、全身が協力して声を出すことを感覚として得られるといいですね。

とくに強化していただきたいのは下半身やおへそ回りの位置です。喉から遠いということもありますが、下半身を味方につけて声を出せると安定感が増します。

まず重心を下げるなどして、声をだすことと、足と地面のつながりを感じてみてください。次に椅子に座ってみましょう。椅子の座面とお尻が接しています。お尻で座面を押すかのように、体を安定させて声を出してみます。腰の下を下げるようにすると一層安定感が増すと思います。

さらに、下腹への自覚ですが、まずは息のことは考えずにお腹を動かしてみましょう。このように自分の意志でお腹を動かす、凹ませる、膨らませるなどを繰り返していくと、お腹との意識がつながりやすいです。慣れてきたら、息を吐きながら膨らます、また息を吐きながら凹ます、など多様な方法で動かしてみて下さい。

喉になよらないで下半身を味方につけて発声できるようトレーニングしてきましょう。(♯β)

Q.下半身をうまく使うには。

.歌うときに、喉や首元、顔などに意識が集中して胴体や下肢とのつながりがおろそかになっている方がよくいらっしゃいます。どうしても、発声器官は上半身にあり、声は声帯で発せられることから、首や顔などに意識が集中してしまうのも分からなくもありません。

しかし、いかに胴体や下肢を味方につけるかで声の安定性は変わってきます。

まずお勧めしたいのは足裏マッサージです。足の裏にも筋肉はあり、この部分は発達もすれば衰えもします。足の裏をよくもみほぐして足の裏と指で地面をしっかり捕まえられるようにしましょう。

次に着目していただきたいのは大腰筋、腸腰筋です。背中の下の方から骨盤、脚に繋がっている筋肉で、上半身と下半身をつなぐ筋肉です。一昔前に野球のイチロー選手が鍛えているということで話題になった筋肉です。前後に足を開いて、重心を下げながら歌ったり、片足立ちで、浮いた方の足を回転させながら歌うことでアプローチできます。どうぞ下半身も味方につけて歌えるように心がけてみてください。(♯β)

2018年6月20日 (水)

Q.アーキュレーションとは何でしょうか。

A.これは、音の切り方、次の音との続け方のことです。聞いていて、歯切れがよいというのが、アーキュレーションがよいということです。そのためには、活舌、つまり舌がもつれないで滑らかに、一言葉がスラスラと出てくるようにならなくてはなりません。発音の正確さにとどまらず、その声自体の伝わりやすさ、聞きやすさも含まれます。

体の柔軟体操から顔面の筋肉、舌や唇の動きをいつもトレーニングしておきましょう。(Э)

Q.語尾をはっきりさせるには、どうしたらよいですか。

A.語尾は、パッと切るにも、「っ」がついて演説調になるのは困りものです。かといって、伸ばしてしまうとよくありません。半疑問形、クェスチョン形、尻上がりイントネーションは使わないことです。(Э)

Q.発声の明瞭度をチェックして欲しいです。

A.ここでは、発音の明瞭度をチェックするために、録音機器を用意して、次の語を読んでみます。それを書きとって、どれだけ当たっているかチェックしましょう。

これは、実際には、特定の人が読んだのを被験者が書きとり、聞く方の不明瞭度を計るものですが、このように発音のチェックに使うのもよいでしょう。

ピョパ

トヒ

カソ

メヌ

セツキタ

ノンピウラ

ポデゴン

フヒョピョリ

ガリャミュジ

キュピュスミョ

マヤ

ムニャ

ニュゼ

ベポピュギチベ

ミャドナルユサ

アジョリヨザフゲ

イチョジュミヨケ

ギョヘテモオリュ

ノピシュヒ.ヤゾショ

ニョワニチョヒャレ

ヒュギヤクダキヨンヤ

ジャネエズギュホ

チヤグピャコブキャ(Э)

2018年6月19日 (火)

Q.声の限界を知るには、どうすればよいのですか。

A.声の限界を知りましょう。

声量の限界

声域の限界

トーンの限界

声でも何でもできるわけではありません。どんな声でも出せるようになるわけでもありません。必ず限界があり、それを超えるとリスクもあるのです。(♭б)

Q.声は使い込むほどに、よくなるのですか。

A.本当に相手のことを思い、何かを伝えようとして使うごとに、よくなるのです。あなたはきっと、まだまだ声を使い込んできていないでしょう。大半の人は皆、そうです。これからは、声に思いを込め、仕事も恋愛も、思うままに叶えましょう。

特に日本女性には、声を出し惜しんでいるかのように、あまり使わない人が多いようです。うるさいオバさんに、そこだけは見習いましょう。あのパワーは、声の交換作用からくるのです。オバさんがうるさいのは確かですが、他の国では、若い女性も男性も、もっとしゃべります。日本人は、自分の声の及ぶ範囲さえ、計算できないのです。

ただ生きているだけでよくなるのを、なぜトレーニングするのかというと、ダイエットしたりジムに行っている人なら、言わなくてもわかるでしょう。自分の魅力と可能性をアップして、毎日をさらに快適に過ごすためです。

(♭б)

Q. ただ生きているだけでも声はよくなるのでしょうか。

A.何ごともやってみないと、どのくらいよくなるかわかりません。他のものなら、何もやらなくなると、よくはなりません。

しかし、声というのは、確かに長く生きているだけでよくなることもあります。しっかりと生きて、使っていることは、その条件です。

声はよく生きると、よくなるものです。声をよくしようなんて思わなくても、ヴォイストレーニングなどしなくとも、世の中には、よい声をしている人は一杯いるではないですか。(♭б)

2018年6月18日 (月)

Q.耳から始めるトレーニングとはどうするのですか。

A.赤ん坊は、音を聞くときにリズム、イントネーション、メロディで入ります。私たちも、それに習いましょう。

耳の調律は、モーツァルトの曲やグレゴリオ聖歌など、イメージを絵や音にする前言語段階でやりましょう。

自分の歌いたい欧米のことば、リズムと、日本語との差を感じましょう。

外国語で言うときも、声を発したい思いを感じて、ことばを発しましょう。その国のことばの音でのコミュニケーションの感覚を養うことです。

そのためには、まずは、生き生きしたことばのメロディになじむことが大切です。語学も歌から始めるとよいでしょう。歌になじむことは、その国やその国の文化を超えて、人間の考え方、思想、コミュニケーション、表現力の勉強ともなります。(♭ф)

Q.日本人は音の動きに敏感でないと思いますが、どうでしょう。

A.日本…4拍子 4分音符中心 長い

西欧 3拍子、16分音符中心 短い

この差を縮めるため、耳を鍛え、反応時間を速くすることが必要です。そのためには、ネイティヴ・スピーカーの外国語を、そのスピードで言うとよいでしょう。最初は、声立てがこのテンポでは追いつきません。言語レベルでのスピードが、全く違うからです。それなのに、ラップや16ビート、ダンスミュージックを欧米の人と同じようにこなそうとするのは、いかにむちゃなことかがわかります。リズムにあてるので精一杯で、声としての表現は全くついていかないのは、そのためです。(♭ф)

Q.日本語のオノマトペ、擬音語が多いのは、なぜでしょうか。

A.擬態語や擬音語もつくり放題、これがまんがを世界の第一級品までにして、世界に普及させた原動力となりました。ダジャレもシャレも、すぐにつくれるのも、母音中心に50音(実際は100余りの音)、その組み合わせだけだからです。

何を聞いても、日本語では、ひらがなでとりあえずは書けること、簡単にとりこめるゆえに、逆に、音声での正確な発音処理能力は低下したのではないかと、私は考えます。(♭ф)

2018年6月16日 (土)

Q.歌うときに首の下部分を突き上げていると言われました。

.歌うときに重要なのは腹式呼吸であるということは、ご存知だと思います。このように肺の上部を突き上げているということは、相当、胸式呼吸を使ってしまっているかも知れません。首の下、首元辺りにまで肺があります。肺の上部を使うのは喉の位置も状方向に押しあげられ、声帯で作る音に影響を及ぼします。

そのため、声が安定しなかったり、掠れてしまったりするようです。歌の時に使っていただきたいのは、肺の下部、そしてお腹回りの筋肉です。吸ったり吐いたりしているときに下腹が動きますか。もしこの動きができているのであれば、歌うときにも、下腹に意識を持ったまま歌ってみてください。

歌うときに胸が上の方に上がる人、上記のように突き上げてアタックのように瞬間的に動く人はそれを使わなくても済むように、ゆっくりした呼吸から練習しましょう。寝ていただいて、呼吸に意識を向けます。お腹の上に分厚い本などを置いてもいいと思います。お腹に意識がある状態で、呼吸から声にしていきます。どこか一部が突出して使われるのではなく、体全体が一つの楽器として感じられるようにしましょう。(♯β)

Q.歌うときに首が固まります。

.よく細身の女性に見られる傾向なのですが、頸の後ろを固めてしまったり、頸で声を支えて出している方がいらっしゃいます。このような体の使い方は、中低音はまだいいのですが、高音になるととたんに支障が出ます。脱力ができていないと、高音は美しく出ません。それに、疲労もたまりやすく、よい体の使い方とは言えません。

よく、肩こりの解説の時に出てくる「僧帽筋」という筋肉がありますが、これは、頸、肩、背骨についているひし形の筋肉で、修道士のガウンについているフードの様に見えることから「僧帽」の名がつきました。頸から背中にかけてこの部分を柔らかくしておくと、声がとても出しやすくなります。

まず、頸の後ろを優しくもみほぐしましょう。頸を回しながら歌ってみます。次に、肩も優しくさすってほぐします。さらに、背中部分は誰かにマッサージしてもらってもいいのですが、ご自分でも動かすことでこわばりを取ることができるでしょう。肩や腕を後ろから前に回しながら、いろんな方向に角度を変えてみて、背中ののびている部分を感じてみます。歌うときにはこの僧帽筋をなるべくほぐしておくようにしましょう。(♯β)

Q.高い声になると声を飲み込んでしまうと言われます。

.中低音はきれいに出ているということですね。高音になると飲み込んでいるということは、高音になったときに、中低音のときとは体の何かを変えてしまっているということに気づきましょう。

大抵の方が、高音になると、それを出すだけの身体ができ上がっていないがゆえに、喉、首、肩、胸、背中などの上半身を固めてしまっていることが多々見受けられます。高音を支えられるだけの筋肉を、時間をかけて作ると同時に、自分の身体のどの部分が固まっているのかに気づかないことには、次に進めません。

また、身体を固めてしまっているほかに、高音を出すに必要な息が吐けていないということも考えられます。中低音のような、ゆったりした息ではなく、スピード感のある息、また、量も必要です。高い音でも、身体を緩め、脱力した状態を作り、息を、顔の外に吐いていけるよう訓練しましょう。(♯β)

2018年6月13日 (水)

Q.声はよくなるものですか。

A.声がよくなるとは、より大きく、強く、高く(低く)出せるだけでなく、声がしっかりと統一されてきて、かすれたり割れたりしなくなるということです。しかも、長時間声を出しても異常をきたさず、体調の悪い時も(風邪などをひいていても)、いつも通りの表現を保つのに充分な声が確保されていることです。人前で話す時には、声の調子を万全に整えておかなくてはなりません。

そういった、声の管理もまた、話の準備の中で扱うべきことです。声には、自分の伝えたいことを、思うままに伝えてくれることが求められます。そのためには、鋭く、柔らかく、練れていて自由自在に扱えるものでなくてはなりません。(Э)

Q.声が明瞭に伝わっているか知りたいです。

A.最近の若者は、あまり大声を出さずに育ってきたためか、声を出すこと一つとっても、なかなか大変なようです。発声といっても、応援団ばりの大声トレーニングでは、喉をこわす場合が多いのです。本当は、正しくじっくりと時間をかけて、声をトレーニングしていかなくてはなりません。無理せず、基本的なトレーニングから、順に少しずつ確実に身につけていけば、誰でも声はよくなります。(Э)

Q.音声技術のトレーニングとはどんなことをやるのですか。

A.高低、緩急、強弱、音質、音量の変化を自分でコントロールする

・物真似、模写、口真似をしてみる

・擬声、擬態語での象徴を使う。「グーッと寄った」など、誇張して感じを出す

・つくり声、甘えた鼻声(品が悪い)はやめる(Э)

2018年6月12日 (火)

Q.神のプログラムを声で知るためには、どうすればよいでしょうか。

A.固体発生と系統発生について学びましょう。

声帯は元々、声を出す器官ではありませんでした。進化も遅れていると思います。

DNAであなたも声も選ばれてきました。

今、生きている私たちは、皆、厳しい環境の中、生き残ってきた人類のDNAを受け継いでいます。さらにわずか○年前(○は、あなたの年齢と少し)、受精のときもわずかな可能性をNo.1で勝ち抜いて生命を与えられたのです。

頭や体と同じように、声をつくる発声器官もまた、そのなかで選ばれてきたものなのです。今の日本で生きているだけで、あなたはすでに勝ち組です。

あなたが、さらに声や歌に興味をもち、アートに感動するというのは、何かしら昔から受け継がれてきたレセプターに愛されたのです。声は、遺伝のなかで定められてきたのです。

ここまでのDNAに加え、この世に生み出されて○年、あなたも育ってきたなかで、あらゆる声のなかで本能的にもっともよい声を選ぼうとしてきたのかもしれません。とはいえ、ここに大きな個人差があるのです。(♭б)

Q.神の声を信じるには、どうするのですか。

A.私は今の日本に、健康に産んでもらい、この歳まで生きさせてもらったことにとても感謝しています。これまで最高に運がよかったわけでも、願ったことをすべて神が叶えてくれたわけではありません。肝心なところは、はずす神様と思っていました。ですが、今思うと、それも全ては神のおぼし召しなのだと、つくづくわかってきたのです。

あなたに神を信じろなどとはいいません。でも何かするときに、自分が精一杯やれば必ずよくなるという、その信じられる心は、あった方が絶対によいのです。それを、神と思うのです。すると、「私もとても運がよかった」と言えるようになります。(♭б)

Q.声がよくなると信じるとよくなるのですか。

A.「神の存在」をあなたはどう思いますか。私は、それが信じられない人よりも、信じられる人の方が幸せだと思うから、信じます。「信じていますか」と言われたら、「信じます」と答えます。

信じたら悪いことが起きないとか、愛が得られるかなど、そんなことを考えていたら、損得勘定のギスギスした関係になりかねません。ギャンプルのようなものに巻き込まれるのでは、神様も迷惑でしょう。信じても練習しなくては変わりません。(♭б)

2018年6月11日 (月)

Q.日本語の受容性はなぜ高いのでしょうか。

A.日本語は発音の単位が少なく、どんなことばでも、すぐにどれかで合せられるから、小さな子でも、かなり正しく書けるのです。海外のことばでさえ書き写せます。逆さに読んでも同じという回文なども、このような日本語だからできるのです。(♭ф)

Q.日本人に記憶力の名人が多いのは、本当ですか。

A.日本語は同音語が多いため、音をあてはめやすいわけです。たとえば、ある新しい語が生まれたとき、英語や中国語では、スペルや漢字を定めなくてはなりませんが、日本語はカナでそのまま表記できるのです。

これは覚えにくい数字の暗記などに使えます。ルート21.141421356・・・ヒトヨヒトヨニヒトミゴロ(一夜一夜に人見ごろ)、π=3.14152 653 58979 32384・・・(妻子異国に聟さ 子は苦なく身ふさわし・・・)などと、すぐに覚えられます。円周率暗記のギネス記録をインド人と争ってこられたのは、この日本語の利点を生かしたからです。(♭ф)

 

Q.英語らしい声はありますか。

A.声がしっかりと体から出るようになり、顔面にひびいてきて、はじめて本当に英語(英語に限らず、外国語)らしいことばとなります。

発音よりも、声の感覚やことばの捉え方と表現の深さが、彼らとの大きな差であることを知ることです。体から豊かな声が出てくると、感覚的にことばも身につきます。これも語学の勉強もヴォイストレーニングから行なうことがよい理由です。(♭ф)

2018年6月 9日 (土)

Q.背中を意識することは重要ですか。

.人間の目が前を向いてついているので、皆さん、前を意識することはとても上手です。そして声を出す発音器官が喉元にあるので、身体の上部の意識を多く使いがちです。ですので、大体の方が声を出すときは上・前のみの意識で声を出されてしまっています。しかし、普通以上に声を広い空間で響かせ、遠くまで届けようと思うと、身体を全身使って声を出した方が得策です。

まず共鳴する空間を増やすために、お顔の後ろ側も意識してみて下さい。前に前に声を飛ばそうとすることも大切なのですが、それと同じくらいご自分の後ろ側を広げる意識があるといいと思います。空間を大きくすることで、共鳴スペースが増え、音質も変わってきます。

そして支えに関しても、背面や下半身にまで意識がいきわたるといいですね。背中を意識し、下方向に引っ張ることで支えが安定します。息を吸うときに背中を長くする意識で吸います。そして、その感覚を維持したまま吐くととても声が安定します。

前、上のみならず、後ろ、下も意識して、自分の身体を楽器としてとらえてみるように心がけましょう。(♯β)

Q.レッスン中、間違えが気になります。

.ポップスを譜面にするととても難しいリズムになることが多々あります。レッスンで楽譜をもってこられるときに時々おこるのですが、楽譜通りに歌えないと間違えてしまったような感覚になる方いらっしゃいます。

確かに楽譜通りに歌うことは重要ですが、そこにとらわれ過ぎて声が出ない方がうまくいかないことが多いです。一番よくないのは間違えたときに自ら歌うことをやめてしまうことです。こちらが伴奏を続けていても

「すいません。間違えました」

と止めてしまう方がいます。その方からすると間違えてしまうことを改善したいと思うのは当然ですが歌うことを自ら止めてしまうというのはよくありません。

多少の間違えよりも一曲を今自分がやっている声の方向性で歌えているかというほうがもっと重要です。じっさい人前で歌えば多少の間違いはよくあります。

しかし普段から止める癖があると、どうしても本番であわてることが増えてしまい、声がでないことが多くなります。緊張しやすいひとは、声がうまくでるだけでずいぶん緊張の緩和になります。

間違えることを恐れず、大きな枠をみて曲の勉強はしてください。(♭Σ)

Q.喋るように歌う技術はなんといいますか。

.イタリア式発声の一つにRecitar candando(レチタール カンダンド)という発声法があります。これは発音を基礎として考える発声法です。イタリアの伝統的な発声法の一つでもあります。

「喋るように歌う」といった感覚ですが、これは言葉以上に難しいです。日本語という世界でもまれにみる浅い声の文化を母国語とするのでは声をとらえるスペースが小さく狭いです。鼻腔もせまいですし鼻声になりやすい傾向もあります。日常会話のように歌っても駄目なのです。舞台上で役者として喋れるような声の延長上のある声と思ってもいいかもしれません。

また喋るように歌うということは100%ではありませんが大きな声で喋ることができるという大前提があります。喉が鳴る音もしますから合唱のような声を是とする方には遠い発声です。

日本語が子音の多い文化に対してイタリア語は母音の文化ですから感覚としてとらえ辛いのも難点の一つです。

案外声楽というと綺麗な頭声で響きを高く歌うものというイメージがある方もいるのですが、このように舞台上でしっかり飛ばせる、芯をとらえた声から発声する声楽の技法があるのも知っておくといいかもしれません。

(♭Σ)

2018年6月 6日 (水)

Q.声のトーン一つで説得力が変わるものですか。

. 声のトーンは、とても大切です。話の動きの部分、リズム、メリハリ、ノリの前に、まず声のトーンによって、私たちはその人の話を受け入れる気持ちになるかどうかが決まるからです。たとえば、怒ったりヒステリックになったりした時のトーンには、誰も関わりたくないと思います。同じ人でも、トーンを変えただけで受け入れられなくなります。まして、話の中で、最後までずっと伝達のベースを支配するのは声のトーンです。トーンによって、話は聴きやすくなるばかりか、聴き終えた後の印象まで左右されます。そのためには、ヴォイス・コントロールが必要です。(Э)

Q.声の要素で大切なのは何ですか。

A.話は、声を通じて伝わるものです。だから、声はとても大切です。声が聞こえなければ、どんなによいことを言っていても伝わりません。まず声量も必要となります。

次に大切な要素としては、声の調子、その高さ、柔らかき、その心地よさです。声の表現は、メリハリとスピードといった抑制の変化でみせるべきで、単なる大声はよくありません。(Э)

Q.声のよしあしがわかりません。

. 声について、自分の抱いているイメージを書き出してみよう。

・最も声のよいと思う人

・声が悪いと思う人

・声が変わっていると思う人(どのように) (Э)

 

2018年6月 5日 (火)

Q.心が声に及ぼす影響とは、どういうものでしょうか。

A.“借金で首が回らない”といいますが、人間追い詰められると、本当に筋肉がこわばり、首が回らなくなるらしいです。すると声も、出なくなります。押し殺された声になります。

暗い声を元気なさそうに使う、スネたふりをする、子どもっぽい声を出す、これらはすべてあなたの首をしめることになります。首をしめたときの声は、死ぬ間際の声、殺されかけたような声です。(♭б)

Q.態度から声を変えるには、どうすればよいですか。

A.声が態度が、次のように心持ちによって変化することを感じましょう。

自信をもって声を出す

緊張してあがって声を出す

力んで、声を出す

不安の中で声を出す(♭б)

Q.声は必ずよくなるのですか。

A.そういう人は私に「はい」と答えて欲しいはずなので、そのまま「はい」と答えます。こういう人に「わかりません」というと効果が半減するからです。黙っていると、心配して悪い方向にもっていきたがるからです。こういう人は、声よりもその態度、スタンスを変えなくてはもったいないです。

つまり、自分がやることを信じることです。自分のやり方も自分の興味をもつことも、自分の関わること、自分に関わる人を信じることです。

 とはいえ、リスクを知った上での防御本能と、それに基づく行動は必要です。しかし、保身の行き過ぎは、あなたの可能性と行動範囲を狭くします。すべてはあなたが決める人生での優先順位です。

 まれに、人生をそう見切って動ける人がいます。すると、他の人よりもずっと優位に立てます。特に女性化して愚痴っぽく、行動できない男性が多くなった現在では、まさに女性上位の時代です。(♭б)

2018年6月 4日 (月)

Q.外国人と日本人との拍感覚の違いは何でしょうか。

A.外国人は、「日本」をニッポンと4拍で言う感覚がないので、ニポンとなります。つまり、日本人が4つの音を均等に4つの拍においていくのに対し、むこうは、ジャ パンという二つの音で捉えるのです。

「日本の着物」が、ニポ(ン)ノ(ウ)キモ(ウ)ノ(ウ)となります。しかし、この方がニホンノキモノより、リズミックには表現しやすいということです。

「討論会」なら、ト(ウ)・ロ(ン)・カ(イ)で、日本人の6音は、外国人は3つで捉えます。(♭ф)

Q.日本人ほど英語を多くの時間、学んでいるにも関わらず、苦手としている国民はいないのではないでしょうか。

A.特に、話すことになると多くの人がお手あげですね。これには、日本語のCV(子音+母音)構造と強弱リズム(ストレスアクセント)のなさが大きく影響しています。

たとえば、pick it、英語を母語とする人はピックイットとは言いません。カタカナでは4音節になりますが、実際は、2音節、「ピッキッ」、これを聴きとることができないなら、言うこともできないのです。

日本人は、rlfvthの発音の区分ができないことばかり、よく指摘されています。本当はそれ以前の問題の方が大きいのです。無声子音のptkさらに有声子音のbdgなどがつくと、そこに1音節加わり、dogdoguのように、2音節になってしまいがちです。

(♭ф)

Q.アジアの言語には、日本語のようにあまり息を使わないで発することのできるものが多いのですか。

A.韓国語や中国語には、強い息を使った発音があります。その意味では、日本語とは、けっこう異なる言語といえるでしょう。(♭ф)

2018年6月 2日 (土)

Q.声楽でのアの母音の難しさとは

.声楽の初期段階でよくテキストとして扱われる「caro mio ben」「Amarilli」は勉強を続ければ続けるほど難しくなります。それは、他の母音がよくなるほどア母音が難しくなり、アが響かなくなります。出だしがアから始まるこれらの曲はとても難しいです。難易度の高いオペラアリアでも特に男性の高音でアが来ることはほとんどありません。出すことが難しいからです。

しかし逆に考えれば、他の母音と同様にア母音が響いて喉も開いてくると、発声の基礎的な要素である母音を揃えるということがかなりのレベルでできてきたことを指します。(♭Σ)

Q.胸を開くとは、どういうことですか。

.体が柔らかい方が、声が出しやすそうだというのは、皆さん何となく想像できるでしょうか。実際に、体がこっていると、なかなか声は出しづらいものです。朝、声が出しづらいのも、体が硬いということも大きく関係しているだろうと思います。

朝はまず、体や喉を温めないと、エンジンがかからない、声が出し難いとよく言われますが、そのために、朝、熱いシャワーを浴びたり、簡単なストレッチをするのは、われわれ声楽家の間では、ごく当たり前のことだったりします。

からだ全体がもちろん柔らかい方がよいのですが、意外に多くの方が硬い部分が、上胸部です。この、鎖骨のあたりが硬いと、喉に力が入れやすくなります。逆に言えば、このたあたりが柔らかく開いていると、とても喉に力が入れにくくなるのです。呼吸的に激しいスポーツをした経験が多ければ、肩で息を吸う機会も多く、このあたりが柔らかく動くのですが、そうでないと、全く動かせない場合もあるかもしれません。

このあたりを、柔らかく広げられるようにすると、喉の力みを指摘される方には、きっとプラスになることでしょう。(♭Ξ)

Q.胸式呼吸は、いらないのですか。

.子供の頃にあまり有酸素運動をしなかったり、日常的に、ほとんど有酸素運動をしないと、胸式呼吸がうまく発達しなかったり、衰えてしまうことがあるようです。それでも、ヴォイストレーニングなどで腹式呼吸の重要性を知らされないままならば、細々と胸式呼吸も活用されるはずなのですが。

最近また、腹式呼吸の活用による健康法なども、ちらほらと目にするようになりました。十数年サイクルで流行るものなのかもしれません。そのたびに目の敵にされたり、悪者扱いされるのが、胸式呼吸です。それほどに悪いものなら、なぜ肋骨は可動式になっているのでしょうか。

黄金のトランペットともてはやされたオペラ歌手マリオ・デル・モナコが活躍した時代には、多くの男声オペラ歌手が、胸を広げて胸囲の大きさを誇示するかのように、最高音域を出しています。彼らは腹式呼吸が苦手だったのでしょうか。舞台上で薄着の衣装を通して垣間見られる彼らのお腹は、決して細く貧弱なものではなく、贅肉のかたまり感も少ないもので、むしろ、とても活発に腹式呼吸で活用されている様子がうかがえます。つまり、胸式呼吸に偏っていたわけではなく、腹式呼吸に偏っていたのでもない、呼吸器官を、うまくフルに活用して、美声を紡ぎ出していたというところでしょう。(♭Ξ)

2018年5月30日 (水)

Q.声には、たとえばどんな声があるのですか。

. A.プロの声

・俳優、声優

・歌手(オペラ、ジャズ、ゴスペル、ポピュラーなど)

・アナウンサー、タレント、ナレーター

B.いろいろな声

・外国人の声

・世代の違う人の声

・異性の声

C.独特の(クセのある)

・物売りの声

・感情をあらわにしている人の声(Э)

Q.参考にするとよい声とはどんな声ですか。

A.日本人は、声について恵まれているとは決していえません。その点、外国人の声は、声そのものの魅力や表現の点で、とても参考になるでしょう。体から自然と楽に出ているクセのない声をたくさん聞くことです。それとともに、多種多様な声の魅力を感じ取っていきましょう。ただし、自分には出せそうにない声は、聞くだけにとどめて、無理に真似しないようにしましょう。最初は、自分にとって最も自然でパワフルに出る声を掘り出していくことを優先しましょう。(Э)

Q.スピーチで、聞き取りやすい発声とはどんな声ですか。

A.声にもよい声、悪い声、があります。人はそれぞれ個性的な声をもっています。その中でも、よい声や悪い声といわれる場合があります。それらは、どう違うのでしょうか。プロとして使える声と、そうでない声はどう違うのでしょうか。これは、プロの声と表現を聞き続けると、わかってきます。やや高めの声をお勧めします。

(Э)

2018年5月29日 (火)

Q.声の可能性とはどんなものでしょう。

A.私は、声の勉強は社会に出ても充分に生かせるものだと思っています。演劇などの訓練も同じですが、学校でも、仕事においても、よほどストレートに声の技量は、生かせるものと思っています。人間関係や恋愛、仕事に、そのまま役立つからです。まさに魔法の声といえます。

(♭б)

Q.声を学ぶメリットとは何でしょうか。

A.声を学んで得られるメリットを考える

・相手の本心を見抜ける

・危機を脱することができる

・相手の誤解を解ける

・相手の怒りを鎮められる

・相手を説得できる

・相手に好感をもってもらえる

 その他(           )

どれも人生、仕事、恋愛にとって、とても大切なことではありませんか。(♭б)

Q.声の分野について教えてください。

A.幅広いジャンルの知識が要求されるものとして「ことばの科学」によると

生理学/音響物理学/音声学/解剖学/心理学/言語学/発達心理学/認知科学など。

特に日本語音声学は、基礎的なことになります。詳しくは、日本語教師のための音声学や聴覚療法士のための教材に詳しいです。

 

医学概論 解剖学 生理学 病理学

内科学 小児科学 精神医学 リハ医学 耳鼻科学 臨床神経 形成外科

臨床歯科学 口腔外科学

音声・言語・聴覚医学・・・呼吸発声発語系 聴覚系 神経系

心理学 学習・認知 心理測定 臨床心理 障害発達

音声学 音響学 聴覚心理 言語学

言語聴覚障害

失語症・高次機能障害

言語発達障害

発声発語・嚥下障害 音声障害 構音障害 嚥下障害 吃音

聴覚障害(♭б)

2018年5月28日 (月)

Q. 日本語は、英語などより体を使わないことばですか。

A.声や息の深さも関係あります。英語は唇や舌で息を邪魔して出すようなことばです。当然、日本語よりも、体から出すことが求められます。深い発声の上に声をのせると、ひびきも深くなり、長いことばも一息でいえます。日本語のように一つひとつのことばが分かれないで、一つのまとまりとして聞こえます。

その動きを強アクセント(強拍)が助けます。踏み込むことでメリハリがつき、強く出したところを中心にまとまります。日本語では「フ・ク・シ・マ」と4音ですが、それが「フクシイーマ」となって、2拍に入るのです。

(♭ф)

Q.日本語では、息をあまり吐かないのですか。

A.日本語は、英語などと比べて肺からの空気圧をあまり必要としない言語です。「have」という単語を日本人がそのまま発音すると、「habu」になってしまいます。「have」と発音するためには、腹筋でしっかりと空気を吐き出さなければなりません。英語を発音するときには、まず息を強く吐くようにしなくてはならないのです。

「『f』の発音をするときには下唇を噛んで、しっかりと息を吐かないと「フ」になります。

このように強い空気圧を利用した発音が日本語にはないため、日本人は言葉を発するさい、腹式発声を必要とせず、喉のコントロールを中心に使うようになったのかもしれません。(♭ф)

Q.欧米と日本の音楽の音声の違いは何でしょうか。

A.欧米:日本

子音/息 シャウト、統一音声、ハスキー、ミックス:

母音/声 低・中・高音域 単―音声

息→子音→音色(共鳴](拍)強弱→リズム

サウンド 声→母音→ひびき:(発音)高低→メロディ ことば

価値

インパクト・パワー、テンション:心地よさ、ストーリー

対象

第三者(public)対話:身内(private)会話

構造

ハーモニー:一音の変化

ロック、ラップ、スキャット、アドリブ;歌謡曲、演歌、民謡

自立:群れる

説得、パフォーマンス(プレゼン):宴会、お座敷芸、カラオケ

革新:保守

リスク:セイフティ

反体制:体制

創造:コピー

主義主張 :ノンポリ(シー)

狩猟民族(実力):農耕民族(長老) (♭ф)

2018年5月26日 (土)

Q. ビブラートがよくないのですが、どうすればよいですか。

. 歌では、ビブラートをかけるということを、よく耳にしますが、声楽ではビブラートはかけるものではなく、よい声が出ているときに、自然に声に付随してくるものと考えています。クラシックでも、楽器になると、弦楽器などに代表されるように、弦を押さえる位置を微妙に動かして、ビブラートをかけます。ですから、ビブラートがかかっている音は、自然で美しいものと思います。

声のビブラートとは、声の自然な揺れですが、これが不自然に細かくなるとちりめんビブラートと呼ばれ、発声がよくない証拠にもなります。揺れ幅が音程的にも長さ的にも大きくなると、ただの揺れで嫌われます。喉にも体(お腹)にも、適度な力で、無理な力が入っていない状態だと、声に綺麗なビブラートがかかります。

ノンビブラートという、ビブラートをかけない声も、声楽では要求されることもありますが、その時は、ちょうどよい発声に、ほんの少しだけ喉や体に力をいれると、ビブラートのないまっすぐな声になります。

ですから、声の揺れ具合を調整するには、喉と体(お腹)の力の配分を、微妙に変化させてみるのがおすすめです。演歌やポップスなどでは、喉仏を上下させたりもする人もいるようですが、お勧めはしません。(♭Ξ)

 

. ビブラートなのか声が揺れているかの判別をしなければいけません。声が揺れているだけの場合は、発声の観点からいくとよろしくない状況です。さまざまな問題があるのでトレーナーと相談することです。

主な原因は支えです。支えているつもりで力んでいたり、呼吸が浅いと揺れる原因になりやすいです。声が揺れている状態では音程も悪くなります。

呼吸と支えの問題を丁寧にじっくり勉強すると改善しやすいです。または、声を前にだして支えられていないときにも揺れやすいので注意しましょう。

揺れではなく、ビブラートの問題で多いのはビブラートがかかりづらい、またはゆれの幅が大きすぎるときです。かからないときには、力みすぎているか息の流れが悪い時です。メロディックな曲や声を大きく出しやすい曲を歌いこんでいくと改善することが多いです。

ビブラートがかかりすぎてしまう人は唇周辺の筋肉がうまく使えていなかったり口を大きく開けすぎてしまう人が多いです。歌うイメージから台詞をしゃべるイメージで歌っていくと改善するでしょう。(♭Σ)

 

. ビブラートは、ジャンルや歌い手によって価値観や好むものが違うので、どのような状態のビブラートを求めているのか(よしとしているのか)を知らなければ答えにくいところです。よくないとされるビブラートを実際に聴いてみないとわかりません。声の揺れ、声の震え、ビブラートを混同していることも往々にしてあります。

個人レッスンで、自分の身体や声の状態を見てもらいながら整えていくことです。自主練習しかないのであれば、基本に戻ってしっかりと呼吸の練習(又は息吐きを含めた発声練習)を行いましょう。

ビブラート(声の揺れ、震えも)は息の流れが大いに関係しています。例えば力みで息が流れにくいとビブラートはかからない、または声が震えたりします。その他にも息が足りない、安定して吐けないなどを解消することでビブラートも元の状態に戻りやすくなります。(♯α)

 

. 「ビブラートがよくない」ということだけでは、具体的に何を指しているのかが不明確です。「ビブラートがかからない」ということなのか、「ビブラートと思っているが、細かく震えるような状態」ということなのか、「音程の幅が広く、いわゆる『揺れ』の状態になっている」ということなのか。いろいろ推測されます。それぞれの対処法について述べます。

まず、「ビブラートがかからない」という状態なのは、最も単純な言い方をすると、「息の流れがよくない」ということです。発声の状態が喋り声そのものに近すぎる状態だと、ビブラートはかかりません。

また、「細かく震えるような状態になっている」という状態も、体の力みが強かったり、息がきれいに流れていない状態になっていることが考えられます。

また歳を重ねると、体が声を支えきれなくなってくることにより、「うねるような、音程の幅が広い、揺れの状態」になることもあります。こちらは、体が支えきれなくなって息を自由にコントロールできていない状態です。

それぞれに共通しているのは、「自然な息の流れを手に入れる」ことです。これをなくしてきれいなビブラートはかかりません。レガートに歌うような曲を用いて、ブレスのコントロールを練習しましょう。(♭Я)

 

. ビブラートを意図的につけようと思うと、うまくいかないことがあります。一部の演歌歌手などにみられるように、音程の幅が半音ほどあるビブラートは、意図的にビブラートをかけることを意識しすぎてしまった結果と思われます。

細身のポップス歌手にみられるような、か細い声でチリチリとかかるビブラートを俗にちりめんビブラートなどと呼びます。これは、声に支えや張りがないことの表れです。クラッシックやミュージカルのような声をしっかり張らなければならない世界においては技術不足とみなされてしまうこともあります。

うまくいっているビブラートは、緊張と弛緩の合わせ技で、最初は音に圧力をかけて緊張させたままノンビブラートで歌い、伸ばした最後のほうだけビブラートで処理をしたりするというやり方でしばしば見受けられます。これは演歌やポップス、ミュージカルやクラシックの人も多用している方法です。最初は横隔膜やおなか周りを固めて、支えをしっかり作って声が揺れないように音をピーっと伸ばし、最後に弛緩させてビブラートをかけます。

またダイナミックな曲で、最初の音からビブラートをかけたりするケースもあります。このときはおなかを固めず、最初から息を吐きだしながら歌ってビブラートをかけます。

とにかく、自分でかけるのではなく、声の成長とともに、力みが取れて、脱力して、かつお腹の支えで歌えるようになった時に、かかっていくととらえたほうがよいと思われます。(♯β)

 

. よくないビブラートとは、声()の振幅が大きくなってしまう、声が揺れてしまうことです。1つの音を長く伸ばすときに半音~1音上下に往復して声が揺れてしまうのです。例えばソの音を長く持続したいのに揺れてしまい、ファ~ラの音を往復してしまうという感じです。

どうしてこのような現象が起きてしまうのかといいますと、みぞおちから下の支えが極端に弱く、喉から上の力が大きいからです。いわゆる「喉に頼って声を出してしまう」現象です。

このことを防ぎ、よいビブラートにするためには、みぞおちから下の支えをしっかりして、長くゆっくり筋肉を使うように息を上顎(口を開けて息を吸うときに冷たく感じる位置)まで運び、息を少なく効率よく流します。その流す息の上に声、音を乗せて歌います。力のかかり具合が、みぞおちから下:喉から上=9:1になるのが理想です。

すると、芯がある声が出て、よいビブラートがかかるようになります。音程も取りやすくなり、言葉の発音も明瞭になります。喉の負担が少なくなり、正にいいこと尽くしです。(♭й)

 

. 私が先生から言われたことは、「自然にかかるようになるまで待つ」とのことです。 よい発声ができるようになれば、無理にかけようとしなくても、かかるようになります。これは私の経験からも、正しいと思います。

ちなみに私はバイオリンを少し演奏しますが、バイオリンの先生も、同じことを言っていました。器用にビブラートをかけることを先に学ぶと、ごまかす方法を覚えてしまう、と。

あえてビブラートのかけ方を説明すると(面白いことにバイオリンも歌も同じです)、ロングトーンで隣接した音を出し、交換を少しずつ素早くして行きます。

ドー

レードー レードー

レドレドレドレド

のように。

いずれにせよ、よい発声ができることを優先して下さい。(♭∴)

 

. 「よくない」というのがどのような状態なのか判断できませんが、「かかりにくい」「安定しない」などのことであれば、ポイントとしては、腹式呼吸と喉の脱力への意識だと思います。

リップロールなどで、息を一定に出す練習をしてみてください。その後、出しやすい音、母音で、上半身と喉の脱力を意識してトライしてみましょう。

初めはわざと音を高低させ、トリルのようなものから始めたり、揺れる感覚を身体、喉で覚え、一定の幅でできるように練習しさまざまな母音でできるように練習していきましょう。(♭Ц)

 

. ビブラートは英語で言うとバイブレーション、振動のことです。一言に振動といってもさまざまな揺れ方があります。同音を高速で連打するように出すトレモロ、もっとゆっくり同音連打するグルッポ(イタリアの初期バロック音楽独特の技法)、音程を軽く上下に揺らす演歌のこぶし、さらに正確に2度の上下を繰り返すトリル等々。ここでお話しするビブラートは、音程をごく細かい振幅で上下させることを指します。

ビブラートにはほかの振動技法と違う点があります。意識的に振動させようとしてできるものではない、ということです。それは自然な揺れであって、無理やり作る揺れではありません。腹式呼吸でしっかり支えて、喉を力ませず、前に前に息を流しながら長い音を出せば、あとは勝手に気流が振動し始めます。

むしろ、小さな声で(ただしゆったりとまっすぐ息を出し続けながら)ビブラートをかけない練習をしてみてください。グレゴリオ聖歌や、ウイーン少年合唱団のイメージです。このノンビブラートができるようになったら、お腹で支えて息のスピードと音量を上げます。喉で無理さえしなければ、自然にビブラートが始まると思います。

上手い人はビブラート、ノンビブラートの使い分けができます。両方交互に練習するとよいでしょう。(♯∂)

 

. ビブラートは、あまり意識しすぎるとわざとらしくなってしまいます。意識しなくても、自然にビブラートはかかります。特に、クラシックでは、ジャンルによってはビブラートをかけない歌もあり、基本、あまり、ビブラートを必要としないが、ポップスなどは、必要になります。

喉で、無理してやろうとせず、ビブラートも、一種の表現ですので、身体を使って、かけることが大事です。ビブラートをかけるところは、主に特に、曲の盛り上がりなど、その曲の中で大事なところで使われることが多いのではないかと思います。

コツとしては、広いところで歌うことを想像して、一番遠くにいるお客様まで、届くように歌うことを想像しながら練習してみるといいと思います。意識は、遠くまで声をとばすイメージですが、身体の使い方は、背中など後も使って歌うようなイメージで歌うと、声が遠くまで届きます。後ろにもお客様がいると思って、歌ってみてください。(♯Ω)

 

. ビブラートは、故意につけるものではありません。自然なビブラートが理想です。クラシックの中でも、ノンビブラートを求められる曲もあります。バロックや、グレゴリオ聖歌の時代のものは、あえてビブラートをつけないようにしなくてはなりません。

というように、クラシックでは基本的に、ビブラートをつけるテクニックは必要ではありませんが、ポップスなど、他のジャンルでは、あえてビブラートをつけることで、表現の効果を上げることができるときがあります。

いずれにしても、ビブラートは喉でしてはいけません。横隔膜や丹田を意識して、響かせようという意識で、ビブラートをかける必要があります。ただ単に、声を揺らすのではなく、ビブラートは表現の一部ですから、ビブラートをかけるところは、表現を強調したいから、かけるものであるため、歌詞の内容をかみしめながら、お客様に気持ちを届けるつもりで、ビブラートをかけなくてはいけません。(♯Ω)

 

. ビブラートと聞くと、喉を震えさせることと勘違いしがちですが、間違いです。ビブラートとは、音を伸ばしている時に、息の分量で音に強弱がつくこと(音の高さに、若干高低がつくこと)です。喉の力を抜いて、空気に振動していれば、自然とビブラートはついてきます。

まずは横隔膜の呼吸を習得することです。犬が速い呼吸をしているのを思い出してみてください。「ハッハッハッハッ」と呼吸するたびにお腹が動いていますね。それを私たち人間も行うのです。

この呼吸をしながら「アー」と声を出してみましょう。呼吸が切れるのと一緒に声も小刻みになりますね。これがビブラートの基本です。横隔膜の筋肉が育ってくれば自然とできるようになりますので、決して喉でコントロールしないよう注意しましょう。(♯Å)

2018年5月23日 (水)

Q.話で一つのことを伝えればよいとはどういうことですか。

A.「すべて話して伝えるのは無理、一つでも相手の心に届けばよい」わけです。「え、たった一つでいいの?」というあなたは、たった一つでも、しっかりとメッセージを届けることができ、皆が聞きほれるようになってから、次のことを考えればよいのです。聞き手の態度いかんでは、惜しげもなく情報を切り捨てることも必要です。大切なのは、しゃべるのではなく伝えること、人の心を動かすことであり、努力すべきことは、話の完結でなく表現です。(Э)

Q.話し上手としての評判をつけるには。

A.話をしながら、その信頼性をつけていくしかありません。話の出だしで、「こいつはおもしろそうだからもっと聞きたい」と引き込むことが大切なのです。そこから、話は、聞き手の期待を裏切らないようにして、話が続くに従って、高めていかなくてはなりません。ところどころにおもしろい話(エピソード)や語り口を取り入れます。ピークを過ぎたら、しばらくしておしまいにします。そう考えると、まさに、一つのコンサート、ライブと同じです。(Э)

Q.名人の話とは、どういうものでしょうか。

A.話の名人は、話を立体化し、聞き手にその形式の美を快く感じさせるところまで気を配っています。そこまでは無理でも、話す以上、どんな相手でも、あなたの話に耳を傾け、熱心に聞こうとする気にさせておくことは必要です。だから、話し手の人柄そのものが人を引きつけられるだけの力をもっていれば理想的です。あの人の話なら何でも絶対に最後までしっかりと聞きたい、と思わせたら、失敗はなくなるでしょう。(Э)

2018年5月22日 (火)

Q.声から世界を広げるためには、どうすればよいのですか。

A.自分の関心をもつことからアンテナをたくさん立てると、多くの情報が集まります。わからなければ一つから始めたらよいでしょう。ソバが好きなら、ソバに詳しくなりましょう。そこからすべて始まります。

声について関心をもつと、世界があらゆる方面に拡がっていくはずです。声のことを知りたいと思って、ずっと追い求めていたら、歴史、生物、物理、医学、考古学、人類学、音楽、言語学、心理学、文学、比較文化学、“森羅万象”に及んでいきました。

あなたは何に興味がありますか。何もなければ、是非、これだけ豊かな分野に広がっている、声から始めてみてください。今、興味のあるものに、もう一つ、声というものを加えてみてもよいでしょう。(♭б)

Q.仕事の声力の診断をしてください。

A.あなたの仕事における声力を、次のチェックリストで診断してみましょう。

□自分の仕事での声に自信がある。

□あいさつは自分からする。

□相手に声でよい印象を与えている。

□誰にでも声をかけるのが、苦ではない。

□自分の声を仕事に生かせている。

□自分の声をもっと仕事に生かせると思う。

□他人の声で、いろんな情報がわかる。

□話しかけてくれる人が多いと思う。(♭б)

Q.信頼される声を出したいのですが、教えてください。

A.信頼される声のトレーニング

「わかりました」

「承知いたしました」

「失礼しました」

「ありがとうございました」(♭б)

2018年5月21日 (月)

Q.日本人と外国人との音楽にまつわる違いは何でしょうか。

A.日本人:西洋人(の対比)

1.姿勢 

猫背:まっすぐ

2.呼吸 

浅く弱い(鈍い)、短い:深く強い(鋭い)、長い

()の上部、胸の下部:さらに胸式(横隔膜中心に)

3.発声 

甲高い、浅く平たい:低く太い(高くとも)、張り、響きあり

のど声、声量小:胸声、ハスキー、声量大

4.共鳴 

のど上がる、軟口 蓋普通:のど下がる、軟口蓋 上がる

共鳴しにくい:共鳴する

5.その他

あごが上がる:あごを引く

表情があまりない:表情筋を使い豊か

体はあまり動かさない:ボディランゲージ大きい(♭ф)

Q.西洋の音声教育について教えてください。

A.一例としてあげます。英国の『話すことによって学ぶ』という考えのもとには、『話すことと聞くこと』が中心的な役割を担っているということがあります。

英米人の母親は子どもにできるだけ詳細に話させるように努めるのに対して、日本人の母親はあまり詳細にこだわらず、むしろいくつかの事象や出来事を順序立てて話せればそれでよいとしているそうです。また、英米人の母親は自分がすでに知っていることでも子どもにどんどん話すようにと促すのに対して、日本人の母親の場合、すでに知っていることについては、あえて聞く必要もないと感じているともいえます。つまり英米人の母親の方が子どもに話す機会を多く与えています。

英国で私がよく見るのは、比較的小さな子でも、大人の話の途切れるのを待っていて、途切れたときに頃合を見て割り込むというような会話のルールをしつけられているということだ。また、こうした子どもたちは、必要なときには人前でもきちんと話していた。」

(『ことばを鍛えるイギリスの学校』 山本麻子参考)

どうでしょうか。考え方の違いとともに、日本とは音声表現教育に関しては、家庭教育でも大きな差があると思われます。(♭ф)

Q.その文化は今も続いていますか。

A.現代においては、いろんな文化の影響を受けているので、必ずしもそうとは言い切れませんが、それは今でもどこかに継承されているように思います。日本人は元来、音声で表現されることを嫌う国民だと私は思っています。大きな声を使う人のなかに威張っているようにみられ、会社などの組織社会では浮いてしまうことも、ときおりあるようです。

しかし、ますますグローバル化する社会では、常に異言語、異民族国家の人とまみえることになります。もはや、日本という、村社会の「話さずとも相手が意をくんでくれる」という常識は、通用しないのです。(♭ф)

2018年5月19日 (土)

Q.喉を開けるように言われるときと、開けないように言われるときがあるのですが。

.多くの方を見ていると、次のような傾向がよく見られます。初心者の方は、喉の開きが乏しく、口蓋が下がっていて、喉の奥が狭いまま発声していらっしゃいます。そのため、声帯で作る響きを、増幅させることはできず、音はとても響きの少ないまま発声しています。結果として、声は前に飛ばずに、トレーナーにもっと口をあきましょうと言われることが多くなります。

しかし、トレーニングを重ねてある程度(人によって個人差があると思いますが23年)時間が経った方は、喉の奥がしっかり開いたまま発声できるようになり、響きが増えてきます。

ただし口を開けること、喉の奥を開けるようにしていると、顎を落として喉の位置に影響を与えてしまったり、声帯で作っている音に何らかの支障を与えてしまいます。喉の奥が柔らかく開けられるようになったら、喉の奥を無理に開けようとせず、むしろ狭いまま声を出してみましょう。何か今までとは違う変化が感じられると思います。そうすることで、下から上まで滑らかで、声帯のパフォーマンスを邪魔することなく美しい響きを作ることができるからです。(♯β)

Q.練習で腹を意識して歌うには、どうすればよいですか。

.歌を歌うときに肩が上がってしまう人、胸をあげるようにして呼吸をしてしまう人がいらっしゃいます。腹式呼吸をパフォーマンスの中で使うことは難しいことだと思いますし、下腹を意識して歌うのも、なかなか難しいことと思います。

それでもトレーニングして身につけていただきたいのですが、いろんな方法でアプローチできると思います。

まず床に寝てみて、首や肩など力の入りがちな上半身を緩めます。そのうち寝ているときと同じような呼吸=腹式呼吸に移行してくると思います。このときにこの呼吸に意識を向けて、吐くときに声を混ぜてみましょう。「ウー」と静かに、体の響きを感じながら吐いてみます。まるで、おへその辺りに口があるかのような感覚を持つと、イメージの参考になるかもしれません。

次に寝ながら、息を吐くときにお腹をへこませながら「ハー」と大きく息を吐いてみましょう。自ら、お腹の意識を強く持てるように、お腹を大きく動かしながら息を吐きます。この時に注意しないといけないのは、肩や上半身に力が入ってしまうことです。首回り、肩などに力が入らないように息を吐いてみましょう。この意識を、立った時にも再現できるように何度も練習してみてください。(♯β)

Q.発声のことで悩んでいます。いい発声ができているとき、体や喉はどうなっているのでしょうか。

.声のことで、悩んでしまったときに、一番大事にしていただきたいことは、頭で考えずに、まず、体を動かしてみるということです。悩んでいるときに陥りやすいのは、頭で考えすぎて、以前、自然にできていたことが、考えすぎゆえにできなくなっているということです。考えすぎると、体が止まります、息が止まります、結果として声が、自然に出ません。

いい発声ができているときは、寝ているときのように体はリラックスし、どこにも力みや不自然さはなく、喉もとてもリラックスした状態です。

一度横になってみて、体が自然であるというのはどういう感覚なのか思い出し、その状態を、自分に言い聞かせましょう。足はどうなっているか、腰は、肩は、頭は。今、瞑想というなのマインドフルネスが大流行ですが、自分の感覚をすべて自分に向けてみてください。外や自分の感覚以外に意識を向けた時点で、マインドフルではありません。

また、リラックスした呼吸ができているのを客観的に見て、ミラー効果を得てもいいですね。赤ちゃんや、犬がすやすや寝ているときのお腹に着目してみましょう。どこにも力みなく、膨らんでは収縮してを滑らかに繰り返していると思います。

悩みに入ってしまったら、頭で堂々巡りせず、感覚でとらえるように切り替えていけばいいと思います。(♯β)

2018年5月16日 (水)

Q.話の伏線とは、何ですか。

A.表現とは、人の「何か」を動かすために行なうものです。だから、その「何か」を動かすことに目的を置くことです。情報や内容そのものにではなく、それをうまく組み合わせて、伝えて動かすところに目的があると考えましょう。

そのためには、単に事実を羅列するだけでなく、あらかじめ、それをのせられる伏線を敷いておくのです。下に敷かれる伏線が話し手の魅力になるのです。その伏線にうまく話がのっていき、そのつじつまや関係がきれいに聞き手の頭の中に納まると、うまい話となります。(Э)

Q.何かを相手の心に残したいのですが。

A.話というのは、右の耳から入り、左の耳から抜けていきます。それを相手の頭の中に留めておくのにはコツがいります。たくさんの情報を数として与える目的以外は、与えたい情報を繰り返したり、強調したりしないことです。3つの大切なことを言うのに、10のことを言って、その3つのことがあいまいになるくらいなら、一つのことだけを3回繰り返した方がよいです。ただ繰り返せばよいというものではありません。同じことを同じように繰り返すと、新鮮味もなくなり、インパクトが失せます。それを違うところから支えるために、他の例や他の言葉を使って重ね、その色を濃くしていきます。人によっては、違う説明のしかたや繰り返しによって、よりよく理解することもあります。話とはまぎれもなく表現の一つです。(Э)

Q.言いたいことを伝えるには、どうするのですか。

. 話は、話し手の言いたいことが伝わって、完結します。

いくら話しても、それが伝わらないうちは、話は本当は終われません。そのまま持ち時聞が終わったら失敗です。だから、最終的には、話し手は、何にもとらわれず、とにかく思うことをしっかりと伝えようとすることです。

言いたいことを、気分や感情に任せてどこでも言えばよいというものではありません。(Э)

2018年5月15日 (火)

Q.キレそうなときには、どうすればよいのでしょうか。

A.明るく朗らかな声で「わかりました」と受けとめましょう。がまんできないときに、落ち着いた低い声で、ゆっくりと、「失礼しました」と受けとめましょう。相手を殴りたいようなときでも、何か感謝すべきことを思って、「ありがとうございました」と受けとめる。あなたの評判は、声とともに高まっていきます。すると、あなたの声ももっとも状況に応じたものとして、しぜんに対応していくようになります。(♭б)

Q.声で内面のどこまでわかるのでしょう。

A.声は、その人の心の内を正直に表わしてしまいます。ドキドキしていたら上ずって、あがった声になります。怒っていたら、怒気を含みます。相手が嫌なら、そういうつもりがなくとも、皮肉や反抗的なニュアンスが入ります。

聞いている人は、あなたの声で判断します。ですから、声を最大限、演出することです。(♭б)

Q.信頼される声、安心感を与える声になるには、どうすればよいですか。

A.人生や仕事にはいろんなことが起きます。あなたは、仕事があるたびに慌てふためく人と、沈着冷静に対処する人と、どちらを尊敬しますか。どちらになりたいですか。言うまでもなく、後者ですね。そういう態度をとってみるところからスタートです。大きなことが起きても、どんなに驚いても頭にきても、笑顔のポーカーフェイスで対応しましょう。内心取り乱していても、それを見せてはいけません。「ウソー、ホントー、キャー」ばかりでは、仕事上、有能とはいえません。(♭б)

2018年5月14日 (月)

Q.日本人の生活はどう関係しますか。

A.食べものは肉食でなく草食、声を出すパワーも、大して必要ではなかったのです。そこから「口は災い」、「沈黙は金」、「おしゃべりするな」、「歯をみせて笑うな」と、とにかくたくさんしゃべる人、大声でしゃべる人、弁の立つ人は、日本ではあまり評価されなかったのです。いつも落ち着いて腹がすわっていて、無言実行、死んでも口を割らないような人が、尊敬されたというのです。

(♭ф)

Q.日本人の性格や体格も関係しますか。

A.日本人は農耕民族で、体も小さかったし、大声は必要ありませんでした。声を張り上げなくてはいけない危険も少なかったからです。そんなことで、私たち日本人は、あまり声を使わなくなったのです。体格だけでなく、頭蓋骨、あごの形も欧米人とは違います。(♭ф)

Q. 日本の環境も影響しますか。

A.日本人の住まいは、木と紙の家でしたから、壁に耳あり障子に目あり、大きな声はタブーでした。

たとえば、石やレンガの家なら、壁に耳をつけても、何も聞こえません。しかも、天上が高く、広い家では、声をひびかせなくては伝わりません。からっと乾燥したところでは、声はとても遠くまでひびきます。

 気候も日本は高湿で、ジメジメしています。畳の生活で猫背ですから、のどで押した声となります。(♭ф)

2018年5月12日 (土)

Q.息を吐くように言われますが、どうしてですか。

.初心者の方は特に、息を吐くようにと口酸っぱくトレーナーに言われると思います。特に何度も言われる方は、おそらく息の吐く量、スピードともに全然足りないのだと思います。

無理もありません。日本のなかの日常生活では、皆さん、そのような息の量を吐くということはなかなかないと思います。日ごろやったことがないのはできなくて当然ですし、それを身につけるためのレッスンの時間です。カラオケが趣味だったり、合唱クラブに入っていた、スポーツで大きな声を息とともに吐くことが習慣になっていたような方ですと、案外早くできるようになるかもしれません。

呼吸の息吐きの練習は既にやっているかもしれませんが、その強度をどこに合わせればいでしょうか。本当に思い切り吐いて、ご自身のマックスまで吐くようにしてみましょう、そうすると10回くらい、少ない人は3回くらいで頭がクラ~ッとしてくるかもしれません。そうしたらすぐお休みしていただきたいのですが、これを地道に続けて、1020回ではへこたれないくらいの身体を作っていきましょう。(♯β)

Q.フレーズ感を持って歌いたいのに音が止まってしまいます。

.日本語の曲の場合は一音節に一つの音符がついているか、その音符が少し長くなているというのがほとんどなので、結果的に、音が一つ一つぶつ切れのようになってしまうのは仕方ないことかと思います。しかし、そのぶつ切れになりやすいフレーズをいかに、きれいなまとまりとして聞かせるかが課題になるのだと思います。

音が止まっているといわれるとのことですが、すべての音に息が流れて、その音が止まらずになんらかの方向性をもって歌えていますでしょうか。言葉は一つ一つが動いていないといけません。

例えば「そんな時代もあったねと」は「そ・ん・な」と一つ一つ止めずに「そオーンーなアー」と伸びていくように息を流して、その言葉が「時代も」に向かい、最終的には音楽の勢いは「あったねと」に向かうように歌っていくといいと思います。

そして、最初の息の流し方が肝心です。助走をつけたり、ボールを遠くに飛ばすために振りかぶったり、最初に勢いをつけるように息を流して歌い始めましょう。(♯β)

Q.音が高くなると緊張します。

.これは多くの人に当てはまる課題ではないかと思いますが、音が高くなっていくと、出るかどうか不安になってしまうというのは難しい課題ですね。特に音が跳躍したような状態で高音域を出さなければならない状況などは、より大変に感じると思います。一発で高音域を出しやすくするコツなどがあれば楽なのですが、残念ながら万人受けする特効薬のような即効性のあるコツは存在しません。

唯一あるとすれば、「音を狙い過ぎない」ということです。高音域に関しては、狙ったからと言って出るようなものではないのです。地味な訓練になりますが、中低音域でしっかり身体で支えられた声を出せるように訓練すること、そしてそれを応用して体を高性能に扱って高音域を出せる状態に訓練していくことが必要です。地味で面倒くさいように感じるかもしれませんが、一発出るか出ないかのような博打のような歌い方よりも、高性能に制御された歌い方の方が安定感も信頼も増すと思います。揺るがぬ力を身につけて音域問わずに歌えるようにしていきましょう。(♭Я)

2018年5月 9日 (水)

Q.話に関心をもたせ、よく聞いてもらうには、どうすればよいですか。

. 相手に得する気分を味わわせます。これには「何か物をあげる」「相手を認めてあげる」など、いろいろな方法があります。どんな場合も、結果として、「よい話だった」と思われることを目指すべきでしょう。「あの情報が得られたから聞いたかいがあった」「あの話を聞けたら本望だ」など、何の価値でもよいが、それを感じられるように話をもっていきます。自分の話で、先に述べたお茶 (相手にとってのメリット)にあたるものが何かを考えてみましょう。(Э)

Q.話の組み立てを教えてください。

A.心を開かせるためにはしごをかけます。

とにかく相手のいるところまで行くことです。自分の話したいことはまず置いて、相手の立場、意気投合できるところにまではしごをかけます。はしごの下を相手の足元に置くと同時に、はしごの上を相手をもっていきたいところまでかけるわけです。自分が言いたいことを言えるところに来させるわけであるから、話の方向づけともいえます。ここでは、難しいこと、混乱することなど、少しでも拒否反応を起こさせることは避けた方がよいです。だから、出だしは天気などの無難な話、誰もがスッと入り込める話題が好まれます。(Э)

Q.相手に行動を起こさせる話の運び方はありますか。

A.自分の言いたいことを伝えることです。しかし、それが目的であっても、いきなり「掃除しろよ」では誰も動きません。まず「天気がいいねえ」と気持ちを通わせて、「そうですねえ」という返事を待ち、ひと言ふた言、同じような調子で会話をします。つまり同調し、相手に受け入れ態勢を作らせます。次に「まあ、お茶でも飲もうや」とお茶を差し出します。つまり、テイクする前にギブするのです。すると、向こうも何かしたくなります。ここで、先に相手にお茶をいれてもらっては終わってしまうから、自らお茶をいれて、「何かやってほしいのかな」と相手が思うように匂わすのです。ここで、(何か起きそうだ)と思って逃げる人は勘がよいです。ノーテンキに構えている一瞬をついて「そのゴミまとめておいて下さいな」などと用件をもち出します。こういう流れが、話での自然な働きかけ方です。(Э)

2018年5月 8日 (火)

Q.人が何を思っているのか知りたい。

A.他の人の人間関係を見抜くのにも、声は大きなヒントです。相手によって、露骨に声を使い分けている人もいます。そこでその人の好き嫌いがわかります。その人の尊敬度、傾倒度、忠誠度なども見抜けます。(♭б)

Q.相手によって声を使い分けるヴォイトレとはどうするのですか。

A.相手を順に変えて、口調も変えてみてください。

1.上司 2.同僚 3.部下 4.社長 5.親戚 6.兄弟、姉妹(♭б)

Q.仕事での人間関係をうまくやりたいのに声をどう使えますか。

A.好きな人に使う声を嫌いな人に使ってみてください。きっとすべてがうまくいきようになります。相手を嫌えば嫌われるし、好きになれば好かれやすくなります。あなたの好き嫌いに関わらず、声でよい方へ演出するのです。(♭б)

2018年5月 7日 (月)

Q.日本人の音声表現力は、なぜ弱いのですか。

A.島国の村社会である日本では、昔から人との会話は、以心伝心ですみました。ほとんど話す必要もなく、対話や論議もなしに、生活が営めたのです。そのことが音声コミュニケーション力の教育においては、裏目に出ているのです。(♭ф)

Q.なぜ音声訓練が必要なのですか。

A.初等教育から音声技術を中心に学んだ人と、読み書きしかやっていない人が出会えば、どうなるでしょう。

英語という国際共通語で、遅れをとっている日本人には、英会話以前に、こういった音声教育の欠如という大きな壁が立ちはだかっています。

音声を認識して、発声器官を整えて声で発するトレーニングで、その欠如を補う必要があります。それこそがヴォイストレーニングの必要性なのです。(♭ф)

Q.音声の基礎教育のないのが、日本ですか。

A.日本では、ほとんどの人が文字を読めます。これはとてもすぐれたことです。その代わり、人前で発表したり、スピーチするのは苦手な人が多いのではないでしょうか。人前で発表するのを名誉とする国と、じゃんけんして負けた人が発表役になるような日本とでは、音声への評価がまったく違うようです。

他の国で誰もが音声の基礎教育として学んでいるようなことは、日本ではアナウンサーや役者の基礎訓練を受ける機会でもなければ、経験しません。(♭ф)

2018年5月 5日 (土)

Q.縦をそろえなさいと言われます。

.「縦をそろえて」というダメ出しをもらうことがあったら、その時は他の人たち、または伴奏とずれていると思っていいです。縦をそろえてと言われるとリズムを明確に出す、言葉をたてる、子音を強く発音するというような方向へ行きがちなのですがそれでは解決しないことが多いです。

一度いい声、いい発声、表現を考えないで一定のテンポで喋る練習をしましょう。特に小節の頭の拍と言葉がそろうことが重要です。拍の頭がしっかりとあってくると他のテンポもそろってきます。音楽や歌詞を表現する気持ちや癖はとても重要なのですがそのためにテンポが遅くなっていくと声も出し辛くなっていきますし、音楽もうまく聞こえないことが多くなります。

現在のポップスは歌い手に伴奏が合わせるということはほぼありません。テンポはドラムやベースが作りそこに歌い手が乗る形がほとんどです。カラオケも流れてくる音楽に自分がのるのがほとんどですので縦がそろっていないということはずれているという証拠でもあります。縦のラインを意識して練習するとまず、音楽とずれるということはなくなります。(♭Σ)

Q.力みやすいのですが、どうすればよいですか。

.歌っていて力みやすい方の多くにみられるのですが、歌のフォームをすでに吸気の時にやり過ぎている人が多いです。脱力が重要といいますが、歌には力は必要です。鍛えていく中で自然と使われるべき筋肉が使われ、筋肉を使うことに慣れて、力まなくても使われる状態にまですることが重要です。最初から脱力だけを考えていては人に届く声にはなりません。

しかし、吸気と呼気(歌っているとき)両方で力を入れ過ぎると喉への負担も体への負担も大きくなるので注意が必要です。

人それぞれで違うのですが、胸、肩、肩甲骨などが固くなる人が多いように感じます。吸気で脱力と適切な場所に息を入れることをトレーニングして第一声の時に体がしっかりとすることを練習するとよいと思います。

歌う体が吸気ででき上がり過ぎると余分な力みも多くなるので注意しましょう。脱力の話になると歌っている声の力を抜く人が多いのですが、声を抜いていては声をだす行為自体が弱くなるので注意してください。まずはしっかりと出すことを意識してトレーニングしましょう。その上で体が力むようならば吸気の際の身体がどうなっているかを考えてみてください。(♭Σ)

Q.喋るように歌う技術はなんといいますか。

.イタリア式発声の一つにRecitar candando(レチタール カンダンド)という発声法があります。これは発音を基礎として考える発声法です。イタリアの伝統的な発声法の一つでもあります。

「喋るように歌う」といった感覚ですが、これは言葉以上に難しいです。日本語という世界でもまれにみる浅い声の文化を母国語とするのでは声をとらえるスペースが小さく狭いです。鼻腔もせまいですし鼻声になりやすい傾向もあります。日常会話のように歌っても駄目なのです。舞台上で役者として喋れるような声の延長上のある声と思ってもいいかもしれません。

また喋るように歌うということは100%ではありませんが大きな声で喋ることができるという大前提があります。喉が鳴る音もしますから合唱のような声を是とする方には遠い発声です。

日本語が子音の多い文化に対してイタリア語は母音の文化ですから感覚としてとらえ辛いのも難点の一つです。

案外声楽というと綺麗な頭声で響きを高く歌うものというイメージがある方もいるのですが、このように舞台上でしっかり飛ばせる、芯をとらえた声から発声する声楽の技法があるのも知っておくといいかもしれません。

(♭Σ)

2018年5月 2日 (水)

Q.相手に合わせて話したいのですが。

A.話の語り口やテンポは、相手のタイプ、気質、気分にも柔軟に合わせたいところです。たとえば、相手が若ければ語りかけ調、年配であれば、ゆっくり、やさしく話す、などです。また、自分の立場(講師、主催者、参加者)によっても話し方を使い分けるべきでしょう。話していて、上手く噛み合っていないように思える時には、次のような工夫を試みよう。

・話の順序の組み替え

・サビやオチを先にもってくる

・間や呼吸を変える

つまらない話や、聞き手がのっていないと使えない話は飛ばします。どつぼにはまることを避けるのです。(Э)

Q.聞き手の関心がつかめているのかはどうしたらわかりますか。

A.聞き手のノリを感じるには、顔の表情、笑いや目線をチェックしましょう。うまくいっている時は、これが自分の思いとはずれていないはずです。

最初は、好感をもってくれている(ように見える)人、たとえば、よくうなずく人、微笑んでいる人、反応を返してくれる人などを見つけましょう。その人に話しかけるようにして、話のペースをつかみます。しかめっつらをしている人は、気にせず相手にしなくてよいです。話が佳境に入ってきたら、少しずつ全体の反応を見ていきましょう。(Э)

Q.あまり聞き手に左右されたくないのですが、どうしたらよいですか。

A.自分が話したいことと、聞き手が聞きたいことが相反してくるような時には、聞き手が聞きたいことを優先します。聞き手にもいろいろな人がいるから、すべての要望には応えられません。全員に伝えようとする前に、その中の一人に満足のいくように伝えようとするとよいです。雰囲気をキャッチし、悪ければ方向修正し、よければ利用していきます。(Э)

2018年5月 1日 (火)

Q.人の気持ちがわからない。声で読めますか。

A.人間関係の違いは、声での違いに表われています。あなたの望む人間関係は、その声で区別していけばよいのです。

好き嫌いが声に表われるなら、声で好き嫌いを表わしてしまいましょう。いえ、職場には嫌いな人にも嫌いとは表わせません。つまり、どれもみな、好きな人に使う声にすればよいのです。そんなことで声は減りませんから、大丈夫です。(♭б)

Q.職場では、声の使い分けをうまくしたい。

A.お客さん、上司、同僚に使う声はそれぞれに違います。それは言葉遣いとも似ています。お客さん、上司には、敬語、同僚、部下には、ため口、いえ親しさに応じて、かなり違ってきますね。相手の好みを知ることです。

(♭б)

Q.大きな声でリーダーになりたいのですが。

A.声が大きい方がよいです。しかし、大きすぎると、聞いている方も疲れます。声の大きさには充分に配慮してください。デリカシーが問われます。最近は、大声に弱い若者や女性も少なくありません。配慮しましょう。

(♭б)

2018年4月30日 (月)

Q.日本では読み書きが中心だったようですが。

A.海外では、声は発音から、スピーチ、ディベート、ディスカッションなど、音声コミュニケーションの技術として身につけるものでした。詩も朗読中心で、声の使い方、間のあけ方など学びます。かつては日本も寺子屋などで素読をし、武道や日々の遊びの中で、今よりは声を鍛えていたものです。(♭ф)

Q.ことばの教育は、読み書きが中心ではないのですか。

A.ことばは音声を中心に扱われてきました。欧米では、聖書で、ことばは人間が動物と区別するためのものとなっています。ことばがない赤ん坊は、動物と同じ、だからこそ、音声教育は重要視されたのです。(♭ф)

Q.日本語の音の数はいくつあるのですか。

A.五十音、いいえ100余り。しかし、それしか音がないのではなく、実際はもっともたくさん使っています。

「ん」でも発音記号でみると、5通りくらいの使い分けをしているのです。これは主に前後の音によって変化します。たとえば、ホーンとボンの「ン」は違います。ただ、日本人は、それを一つずつ認識せずに使っているので存在しないみたいなものです。 (♭ф) 

2018年4月28日 (土)

Q. 共鳴についてうまくいきません。パワーがないし、一定に保てません。

.共鳴には、いくつかの種類があり、それらの複合具合のさじ加減によって、声はさまざまに変わってきます。それは、トレーナーや先生の好みで決められてしまうことも少なくありません。

どの共鳴にも共通している点は、共鳴のさせ方を体で実感し、繰り返しトレーニングすることで、さらに磨いて強化し、簡単に再現できるようにしていくことです。そうしないと、実際には使えないということを肝に銘じましょう。

共鳴は、力ずくではうまくいかないものですが、ある程度の力があるほうが、やりやすいことも事実です。共鳴させるために必要な、口の中の開け方など、そのために必要な筋肉がうまく育って、楽に使えるようになったところで、初めて、無駄な力を入れずに、効率よく共鳴させることができるのです。

ですから、当然のことですが、一朝一夕でできるようにはなりません。共鳴のレベルにもよりますが、統一性やパワー不足など、ワンランクアップさせるだけでも、1年くらいは、しっかりと自主トレに取り組む必要があります。しかし、考え方を変えれば、時間さえかければ、手に入れることが可能だということです。(もちろん、進むべき方向を間違えてしまっては、意味がありません。)(♭Ξ)

 

.改善策として、まずやるべきことは声を前に出すことです。声を前にだすためにはかなりパワーがいります。できているつもりで、できていない人が多いです。喉が開かないと声は前にいきません。舌根は下がり、下あごも引き(または下げ)ます。嘔吐するような状態になるときもあります。

一人では難しいのでなるべくトレーナーの指示でおこないましょう。レッスンでも、声を前にだすためにさまざまなアプローチをしました。ある人は「これは一人では想像もできない感覚」と言ってました。声を前にだすためには、自分では悪いほうにいくんじゃないかという声の聞こえ方、出し方のアプローチが必要な場合があるからです。

喉が開かないで声を前にだそうとすると、喉をいためたり、ただ怒鳴っているだけの状態になりかねません。喉が開いて声が前に出始めると息も流れますから、共鳴がぶれることが少なくなりますし、パワーもでます。なによりも声が安定しますから歌っていての辛さは減少するでしょう。喉があかない、声が前にでていない中で自分で声を前後左右、上下にコントロールしてもかえって悪い迷路に入り込むことが多いです。一つのことに特化してトレーニングすることも重要です。(♭Σ)

 

.共鳴に統一性を持たせるのは、歌を歌う上でとても重要なことのひとつです。その統一性を持たせた声にパワーをつける・一定に保つ、ためのトレーニングをするという順番で捉えるとわかりやすいでしょう。

共鳴が統一するとは、要するに「母音アイウエオの共鳴を揃える」ということです。大抵は歌いやすい母音=共鳴しやすい母音で一致します。例えば母音ア、イが共鳴しやすい方は、アーオ、アーエ、イーウ、とアやイの共鳴を保ったまま次の母音に移行する練習をします。共鳴しにくい母音だけをどうにかしようと頑張るより、よい共鳴からその状態を引き継ぐやり方が断然に近道です。

共鳴のパワーや一定に保つことについては、息のスピードや息の流れ方が関係します。大雑把な表現ですが息の流れがゆっくりなら穏やかな共鳴、速い流れならパワフルな共鳴、という感じです。また共鳴した声は息の流れに乗って出ていくので、共鳴を保つにはしっかり身体を使って息をコントロールすることが必要です。(♯α)

 

.根本的な原因は、体で支えられていないことだと思います。直接的な原因としては、呼気圧が足りないことによる不安定な状況であると考えます。

共鳴というと、どうしても合唱声のような、軽やかな頭の上で響いているような声のイメージがあると思いますが、声の響きに意識が向きすぎるのはあまりいいことではありません。あくまでも、声を自在にコントロールできるようになった人の最終手段であるべきところなので、いきなり響きを狙いすぎないようにしましょう。

また、音程や高音に対する向き合い方もいろいろな影響を与えます。音を考えすぎてしまうと、声の通り道がその瞬間に途切れてしまうことがあります。声の通り道が変わってしまうことも、声が出しにくく感じる原因の一つになります。

体での支えと呼気圧が足りないことが原因であると述べましたが、呼気圧、つまり、息を吐くエネルギーが不足していると、声の通り道が一定に保てなくなり、結果的に共鳴のビブラートがなくなったり、レガートな感覚が失われることに結び付きます。

それを防ぐためには、しっかりと息を吐ける環境づくり、ブレスの吸い方から、取り入れるポイント、そして、吐き方に至るまで、しっかり体と連携が取れた状態にしなくてはなりません。大きな課題になりますが、全体を改良していくことによって、これらの問題が解決していくことに結び付くと思います。(♭Я)

 

.共鳴を意識したとき、どのような声の種類を用いていますか。頭声でしょうか、それとも胸声でしょうか。

弱々しい頭声、弱々しい裏声ですと、パワーが少なかったり、響きにムラが多かったりするかもしれません。まずは共鳴の前に、しっかりとした発声ができていることが前提になると思います。

共鳴を作るのは身体の内側の作業です。内側の空洞をしっかり確保することが必要です。鼻から吸ったら、その周りはまるで空間が大きく拡がっているかのようにイメージしてください。

ある先生はピザを飲むくらい喉が開いていると表現しますし、またある先生は、軟口蓋が頭のてっぺんまで来るように喉を開けてと仰るし、また、耳も鼻も穴という穴をあけて、という人もいます。

ここで注意しなければならないのは、開けるスペースを確保したために、口の周りや首などに力が入ってしまうことです。リラックスを前提としたうえで、スペースを確保しましょう。

統一性やパワー、一定に保つということに関しては、しっかり身体の支えをキープして、一貫して息のスピードが変わらずに吐けるということが必要になると思います。下半身やお腹周りで身体を支えた上で、喉首肩は極めてリラックスしたまま、頭蓋骨の中の空間を広げて、腹圧を高めたまま息を一定に吐いていくようなイメージで練習してはいかがでしょうか。(♯β)

 

.実際に声を聴いてみないと正確に回答できないのですが、次のように整理して考えたいと思います。

・共鳴に統一性がない。・共鳴にパワーがない。・共鳴が一定に保てない。

・共鳴に統一性がない→各母音間で統一できないということでしょうか。そのようであれば、トレーナーのもと共鳴が統一されるよう練習しましょう。

母音から次の母音への移行に時間をかけて響きを揃えるようにします。

・共鳴にパワーがない→共鳴にパワー(力)が必要かどうかというところから考えてみてください。

リラックスして自然に鳴ることが大切だと思います。

・共鳴が一定に保てない→呼吸のトレーニングからていねいにみていく必要があります。

自分の身の丈以上のことをすぐにしようとせずに、無理やり共鳴させようとせずに、ロングトーンや呼吸、姿勢を見直してみましょう。(♯ё)

 

.原因としては、「体の支えが足りない、体自体が使えていない」ということです。体が使えなくて喉ばかりの発声になりますと、共鳴にある程度のパワーは発揮すると思いますが(元々、喉が強靭な方に限ります)、限度が生じます。音程も正確にとることが容易ではないです。もちろん喉に負担がかかります。

では、体の支えということで、気をつけることは、次の手順になります。みぞおちから下腹部→腰→臀部→下半身へとゆっくり長く筋肉を使います。それが体の支えとなり、その支えからゆっくり上顎へ息を送りこみ、息の上に言葉()を乗せるように声を発します。力の比率が、首より下:首より上=9:1になるようバランスを考えます。軽く声を出しても歌詞がはっきり発音できる支えのバランスです。

これらを注意することにより、体を使う発声が可能となり、共鳴に統一性、一定さを保つことができ、パワーもついてきます。また、健康的な声になり、喉への負担も減らすことができます。(♭й)

 

.まずあなたが「共鳴」を感じたということが大切で、素晴らしいです。それが「正しい」とかそうでないか関係なく。それを弱くても不安定でも、いつでもどこでも取り出せることが大切です。

その次の段階では、共鳴できる高さの一つの音を長くのばして下さい。その感覚を忘れないで。そこから少しずつ強くしていきます。一つの音が強く共鳴してのばせるようになったら、そこから少しずつ音程を広げていけるようにしてください。

何よりも「共鳴した!」と思ったらその感覚を忘れないこと、いつでも取り出せるようにすること、そして少しずつ、強さ、音程を広げていくことです。(♭∴)

 

.声帯で発声した振動は咽頭腔、鼻腔、口腔と言った「共鳴腔」で共鳴します。一定に保ったり、パワーを出していくためには、息を送り出すパワーの部分と、上半身のリラックス、口の開け方がポイントになってくると思います。まず、共鳴する口の開け方を練習し、共鳴の感覚を掴みましょう。

そして、腹式呼吸をしっかりしましょう。その際に無駄な力を抜きましょう。そのことでまず、一定に保つことができてくるでしょう。息の送り方でパワーも出てくると思いますが、出そう出そうと思うことより、無駄な力を抜き、息を流すことを意識した方がパワーにつながることが多いです。(♭Ц)

 

.主に二つの原因があります。

一つ目は、音域による問題。得意な音域とそうでない音域で差がでてしまいがちです。これを解消するために、次のような練習をお勧めします。

prrrrvvvvvzzzzz(できない方はハミング)でスケールの練習をして下さい。これだと母音での発声練習のような大きな声もいい声も出ません。その代わりに、高い音も低い音も、いつも引っかかる音域(いわゆるチェンジ)も難なくクリアできます。

また、この練習では自動的にお腹の支えができます。喉仏が低い位置で保てます。やりながらお腹と喉に手を当てて、自分の身体がどうなっているか観察してみて下さい。

次に、同じようにスケールで、prrrr→ア、vvvvv→ウ、zzzzz→イと、途中で母音へと変化させる練習を行います。母音に変化する瞬間に、支え方が変わらないように。

先ほど観察したお腹と喉の状態を保ちながら。これが完璧にできるようになったら、最後に母音だけでやってみましょう。上手く行かなければ、初めに戻って。

このようにして、自分の身体を騙しながら音域による差を埋めていけば、統一感のある声が仕上がります。

二つ目は、母音の違いによる問題。どの母音でも均質な声が出るように整えていく必要があります。

最終的にはほぼ舌の位置の変化だけで母音をコントロールするのですが、まずは筋トレ感覚で、ハッキリと大げさにアイウエオを言う練習がたくさん必要です。どの母音でも喉仏の位置が変わらないように心掛けると間違えないでしょう。(♯∂)

 

.長時間歌ったり、しゃべったりするときに、悩みを抱えている人がいます。オペラや、語りなどは、長時間にわたり声を使いますが、そうした長い歌や、語りにはたいてい、大事な部分と、そんなに大事ではない部分があると思います。最初から最後まで、まったく同じペースで歌ったり、語ったりする必要はないように、できているのではないでしょうか。マラソンと似ていて、ラストスパートをかけるところ、駆け引きするところ、マイペースに行くところなど、あると思いますが、歌や語りも、同じように思います。

発声をよくすることは、大前提ですが、いくらいい発声でも、体力は疲労します。どこが大事なのか、どこでエネルギーを最大に発揮するのかを、考えてみてください。

パワーに関しても、いい発声を身に付けること、とても大事ですが、歌や言葉に魂をこめることでパワーのある声が出ます。技術的なことだけにとらわれず、どう表現したいか、ということの追及も大事にしてください。

(♯Ω)

 

.発声の基礎は呼吸です。呼吸が正しくない場合、響きが一定に保てないし、パワーもなくなります。また、声帯を無理に締め付けて、喉で音程をとって発声した場合も、響きが一定ではなくなります。どんな場合も、声は喉に負担があってはいけません。話しているときも、歌っているときも同じです。

英語を話す人たちを参考にするのもよいでしょう。

発声しているときに鼻をつまんだら、出しにくい言葉(音)があるはずです。このとき、特に出しにくいなどと感じることがなければ、あなたの声は喉声であると考えなくてはいけません。呼吸を横隔膜で支え、喉や舌根に力を入れずに、楽に息を吐きます。ここに声が乗っかるだけです。

パワーをつけたい場合も、力で押すのではなく、腹背筋や声帯の周りの筋肉などを強化して、力強い声、張った声を作ります。一定に保つことも腹筋の力です。少しでも緩めば声は揺れます。

これをビブラートと勘違いしてしまう方がいるようですが、これはビブラートではありません。決して間違った解釈で自己流でやらないよう充分注意して、練習に励みましょう。(♯Å)

2018年4月25日 (水)

Q.聞き手の反応に沿って、話を組み立て直すなど、できるのですか。

A.話は、原稿を作って、それを読み上げて終わりというものではありません。その場においても、聞き手の理解度や、興味やノリを感じながら、絶えずいろいろと変化させていかなくてはなりません。(Э)

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