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ヴォイトレレッスンの日々

51.[2014/08/01~2015/03/31のQ&A]

2015年3月30日 (月)

Q.声には、心がこもり、人に元気を与えるものではないのですか。

Q.声には、心がこもり、人に元気を与えるものではないのですか。
A.私の周りの声を使う仕事の人は、そのようにしています。ヴォイトレは、そうでない人をそういうことができるようにしています。私もそのような言動をとっています。声を身につけたくてくる人に、声の価値を再確認せずに声の修行も続かないからです。
しかし、一言、本音を加えると、人の声って本当にそうでしょうか、いつもそうでしょうか。そうでないこともあるし、それでよいと思うのです

Q.声帯で声になるところの仕組みを教えてください。
A.声帯を緊張させる力、声帯の張り(固さ)や厚み(長さ)、声帯の接触している時間、呼気の圧力によります。(rf)

Q.声と息は必ず伴うものですか。
A.声の元は息ですから、息のない声はありません。しかし、息だけはあります。ささやくときは、声帯の共鳴を伴いません。発音は声がなくともできますが、息がないとできません。ヴォイトレにも息だけのメニュはたくさんあります。起声(軟起声など)のことでしたら別に。(rf)

Q.生声とは何でしょうか。イメージのことばですか。
A.地声、裏声のうちの地声で共鳴の悪い声をしめすようです。「歌唱に地声を使うな」と言う人は、昔は多かったのですが、そのときは、地声=生声ということだったのでしょう。あるいは、共鳴などのトレーニングを経ていない声や、詰まった声、こもった声などでしょう。喉の奥にお団子が詰まったような声を「白い声」という人もいます。でも、生の声というのは、使う人しだいで、かなり変わりますね。マイクを使わない声ということでは、よいイメージの使い方もあります。

Q.深い息や浅い呼吸とは、コントロールのことなのでしょうか。
A.私の使い方では、シンプルに、息が浅い人をみたあとに息の深い人をみると、息が深いとわかります。息のコントロールは、結果として、息の深い人の方がよいということです。

Q.日本人は、息も声も表情も足らないのですか。
A.息や声のこと、その効果や使い方を意識して育ってきた人は少ないと思います。表情も、欧米人などに比べると、その差は顕著です。

Q.日本人は、感情表現やパフォーマンスが苦手なのですか。
A.はい、自己主張が強くなく、抑えられて育っているために、人前での表現には不慣れで緊張しやすい人が多いです。昔からの習慣、環境の違いです。これは必ずしも欠点ではありませんが、舞台ではマイナスです。

Q.息に声をのせるとはどういうことですか。
A.イメージですが、「息を声にぶつけない」「雑に荒っぽく力任せに声を出さない」ということでしょうか。バットにボールをのせるとか、運ぶとかいうようなイメージと似ています。瞬時のことをゆっくり、丁寧に捉えられるようになってこそ、コントロールも完全になっていきます。相手に確実に届けるようにイメージしてください。ペレはサッカーのパスをメッセージを届けると言っていたそうです。

Q.若い人は、声がよくないのに自覚がないと思いませんか。
A.私は、若い人だからよくないという見解はもっていません。よくないということが、伝わらない、聞きとりにくいということなら、意気がないとか、語尾が弱いとか。発音が不明瞭であれば、それは声の周辺の問題ということにはなります。声以外のところからでも直せます。
周りとのコミュニケーションで不自由をしていなければ気づかないし、本人がそれでよければよいのです。声に一つの正解はないし、それは周りとの関係によるものだからです。あなたが上司で部下がこの声では、仕事に使えないとなって初めて問題になります。気づかせてあげるのはよいことかもしれませんが。

Q.ヴォイトレの効果は、どうすれば出ますか。
A.本人に効果を上げたいという強い気持ちが大切です。自分の「声をどう活かしたい」は「どこが足らないのか」「どう補えばよいのか」と、具体化していくことで、半分は解決したようなものです。(♯)

2015年3月26日 (木)

Q.声のつながりを音楽的によくするためにはどうしますか。

Q.声のつながりを音楽的によくするためにはどうしますか。
A.ハミングや母音「ア」を中心に「マ」や「ラ」で歌わせることがあります。表現しようと思わない初心者レベルでは、母音だけでは、音高と長さを間違えないようにとっているだけ、となりがちです。楽器音として、通用するレベルにもっていけるまで続けるのが理想ですが、それは簡単そうにみえて、けっこう難しいものです。また、日本語の「ア」は浅く、大きくは出しやすくても生声になりやすいので気をつけましょう。音楽のもつ力を損なわないことです。

Q.グルーヴとは、何ですか。※
A.一定のリズムや音型、メロディなどの繰り返しにより、気持ちが高まり、ひっぱられるように勢いがつく「乗り」のようなものです。体に感じるように動いて、ダイナミクス効果を感じさせます。声の響きに、メロディやリズムグルーヴ、そして構成、展開をつければ、歌、曲となります。(♭)

2015年3月23日 (月)

Q.発声教本などでの発声が、歌にうまく活かせません。

Q.発声教本などでの発声が、歌にうまく活かせません。
A.新しく覚えた発声は、発声として覚えただけで、歌唱として覚えてきたものとは違います。歌唱に使って慣れていかなくてはなりません。

Q.共鳴と呼吸、両方に注意が回りません。
A.初心者の車の運転では、ハンドルとアクセルの調節が、カーブなどでうまくいかないのと同じです。第一に慣れの問題なので、あまり部分的に捉えない方がよいです。長い距離のドライブで慣れていき、コツをつかみましょう。今のあなたは、まだハンドルを握るにも、つっぱり、アクセルも微調整ができていないのでしょう。また、カーブのRと速度とハンドルと車の動きという体感の感覚が足らないのです。あまりに気にかけて医者などに行くと、ハンドルに力を入れないようにということばかり教わりますが、より高い目標イメージから解決すべきです。

Q.「前に声を出すように」と言われると、喉にきます。
A.そのイメージを使わず、遠くに出すとか、頭の後ろから回す、頭や喉をあけるとか、違うイメージを使いましょう。

Q.歌唱のノリがなんとも悪いのですが。
A.フレーズでの練習でいろんなパターンを身につけていきましょう。いろんなアーティストの作品を、ノリから研究し聞き込みましょう。発声をしなやかに滑らかに、表情や体も同じく、柔らかく読み込みつつ、コピーしてみましょう。終わり方や出だし、つなげ方に気をつけましょう。つっぱらないように共鳴を意識して必ず響くところで止めましょう。

Q.歌に一貫性がないと言われました。
A.全体を一本通し、気持ちも一貫しましょう。重ね方を工夫します。速いテンポでブレスを少なくしたり、遅いテンポで丁寧につなぐことをやっておくとよいでしょう。曲はメロディを何回も聞いて、リズムを叩き、全体の構成展開を完全に把握しましょう。歌詞についても同じです。(rf)(♯)

2015年3月17日 (火)

Q.受け身のまま続けるレッスンは、よくないのですか。

Q.受け身のまま続けるレッスンは、よくないのですか。
A.退屈な歌や、指揮者の完全コントロール下に置かれた、つくりものの響きしか生み出せません。が、それを目指したがる人が多く、そこに合唱やコンクールで賞がくるのが日本です。まあ、高校生まではよしとしましょう。
とにかく、伝えたいのは、主体的に気づけるようになることで、受身でやらされるレッスンではありません。ポジティブに自分を表現するために、声もせりふも歌も使い切る方向で行なうことです。そのためには、歌詞(ことば、子音)をつけた方がよいのです。ただし、そこで使うことばは、自分が発声のときに出しやすいもので置き換えましょう。

Q.声の表現を音楽で行うということは、どういうことですか。
A.息から生じた声が動き出して、そこに節(リズムやメロディ)がついて曲となります。さらに歌詞がつくと、歌となるのです。ところが、そのプロセスを踏まずに、発声や歌唱という形式に取りつかれてしまうことが大半です。
願わくは想いがことばとなり、それを繰り返し、メリハリをつけて言っているうちに、リズム、メロディ、コーラスなどがついていくという、表現のプロセスを、練習の中で充分にたどりたいものです。
詩人や役者は、ことばを大切にします。歌手にとっても、楽器のすばらしく完成された音に対して優位な点は、ことばがあることです。しかし、その前に、歌には何よりも魅力的な声があります。それを充分に活かすためにトレーニングするのです。

Q.声は、何が楽器の音と違うのですか。
A.十人十色どころか、一人十色です。楽器が生み出す音もさまざまですが、人の声の多彩さにはかないません。声が楽器に対して優位なのは、人間の中にあって、誰もが使ってきた、どんな楽器よりも古いものだからです(その歌の延長に楽器はあったといえるでしょう)。人の声、そして、ことばはどんな楽器の演奏よりも人の心を惹きつけます。ある意味では、どんなオーケストラも、赤ちゃんの泣き声一つにかなわないともいえます。だから、ことばや声に頼りすぎて、歌や音楽の本質を失わないことが大切といえるのです。

Q.パワフルなひびきと、ていねいなロングトーンとは。
A.パワフルと繊細で、ていねいであることの2つの両極と間を埋めるトレーニングをしていきます。
体からの呼吸は息で、そのまま声にするとかすれる場合、ひびかせると統一された線になるものの、定規をあてたようで、動きが単純です。のせている、のっているだけです。しかし、息だけで無理に自由に動かそうとするとかすれます。それを感じさせないところで表現の必要性が上回るなら息漏れしてもよい、いや息が表現に効くべきなのです。これはオリジナリティを問うなら、地声の方が有利な理由の一つです。(♭)

2015年3月13日 (金)

Q.緊張していると思えないのに、力を抜くように言われます。

Q.緊張していると思えないのに、力を抜くように言われます。
A.私たちは何かやろうとすると緊張します。レッスン室で発声しようと構えているだけで意識と無関係に緊張します。立っているだけでも、倒れまいと重力に対抗して筋肉を働かせているのです。立ち姿勢は難しいから、横になってからやらせるトレーナーがいるのは、そのためです。

Q.ある程度のヴォイトレがマスターできた段階で、意識することは何ですか。
A.バランスとパワーの両立です。多くのケースでは、バランスや技術ばかりに頼ってしまいがちです。基礎が弱っているのをカバーするためにテクニックに陥ってしまうのです。ここでのパワーとは、声の大きさ、強さのことではなく、声の器、スケールであり、持久力のことです。

Q.スケールとして大きなパフォーマンスを心掛けているのですが。
A.大きなパフォーマンスに声がついていき、声も大きな表現になれば理想的です。パフォーマンスの大きさばかり追求して、声がついていかなくとも、通じているように勘違いをすることが少なくありませんので、ご注意を。

Q.どのスポーツや運動が有利でしょうか。
A.一般的には、何であれ、やらないよりはやった方がよいということになります。準備体操として行うものでもかまいません。スポーツや運動のどれでも、その動きと自分の発声に関する動きとの関係で、よかれと思うものを選んでください。どれもがすべてに万能ということはないし、ハイレベルにおいては、どれもそのままでよいことはありません。自分で組み合わせ、メニュにしてください。そこから経験で変えていくようにしましょう。

Q.喉がかすれたときは、元に戻るまで発声しない方がよいのですか。
A.状況にもよりますが、筋肉は使わないと衰えてしまいます。ハミングなど、無理な発声をせずに短い時間の集中練習をしましょう。休みを途中にたくさん入れて、いつもよりゆっくりやりましょう。そういうときこそ、レッスンにきて対処法を覚えるとよいでしょう。話、雑談はタブーです。

Q.声の状態のチェックはどうやるのですか。
A.いつも使っているメニュで調子をみるのがよいと思います。歌唱であれば、高音域や裏声ファルセット、声区の変わり目などの微妙なところでみると、わかりやすいでしょう。音色の変化でみることができたら一人前です。

Q.ヴォイトレは声の使い方を変えることだと思っていましたが、他に方法があるのですか。
A.方法ということから入ると発声法=使い方になりますが、声そのもののレベルで改革することもあります。また、仕組みとして変えることもあります。つまり、全身、さらにステージから考えてみるということです。使い方のレベルで考えると、使い方が少しくらい変わって声が出たところで、大勢には大して影響ない、となって、ヴォイトレはいらないと思う人もたくさんいるようです。そんな小さな枠組みでは捉えないことです。

Q.発声が間違っていると初めて言われましたが、本当でしょうか。
A.わかりにくいのは、正しいといっても完全でないし、間違っているといってもすべて間違っているわけでないということです。私は、直すという観点であまりみないで、つくるという観点でみるようにしています。

Q.歌にあわせて声域を伸ばしていくには、もっとも高い歌を聴くとよいですか。
A.その他に、今の自分の限度の高音までの歌と、自分のもっともよく出せる声域の歌を使って、歌っていくとよいでしょう。

Q.ヴォイトレは、部分的に必要なところを鍛えるのですか。
A.それも含まれていると思います。バラバラに一つずつ扱うというばかりではありません。例えば、歌うを発声―歌唱(共鳴)―聴き手にとか、声を声域×声量×(声の)長さ×質などに分けてみることで、より欠けていること、補強すべきことをはっきりとチェックしていくことに目的があるのです。(♯)

2015年3月10日 (火)

Q.詞を伝えるには、どうすればよいですか。

Q.詞を伝えるには、どうすればよいですか。
A.内容から構成していくことです。すぐれた詞のイメージをもって、声を扱いながら、そこに表現しきれない、自分の足らなさ、課題を知ってください。どんな分野でも、一流のものに引っ張られるようにして、あなたの器を大きくすることにしか、本当の進歩はないのです。
詞についてじっくりとその解釈も含め、考えてみます。あなただけが気づき、あなただけが込められる思いを見出すことができるようにします。その価値を伝えようとすると、とても難しくなります。第一の課題はイマジネーション、第二の課題はそれを伝えるための、発声、発音、声のメリハリ、呼吸、姿勢などです。それらを、声を中心にしっかりと支えるものがヴォイストレーニングです。

Q.詩の朗読によい詩は、どんなものですか。
A.日本語の詩は、必ずしも音声として読まれることを考えて作られていません。トレーニングの際には、音の連なりに韻やリズムのあるものを取り上げるとよいでしょう。詩人の中では、谷川俊太郎、白石かずこ、中原中也、立原道造さんの作品をお勧めします。(参考:拙書「声とことばのレッスン」)

Q.歌詞を読むのは、朗読としてどうなのでしょう。
A.歌詞は、詩としては完結していません。音楽の効果を伴って名曲(歌)となるのです。それを伝えられるのが、ことばとメロディのフレーズです。しかし、すぐれた作品は、短い文章の中でさまざまなドラマを展開しています。もう一度聞かずにいられないほどの余韻を与えられるかどうかでチェックしてみましょう。

Q.せりふを伝えるには、どうすればよいですか。
A.声の力と意味を生じさせることです。詞よりも短いのが、せりふです。もちろん、長いセリフもありますが、ここでは、最低限、意味の伝わる一、二行ということにします。映画やドラマのシナリオからでも、自分が伝えられると思ったものから選んで、始めてください。ただ読むのでなく、声を張り上げたり、語ったりしてください。
 

Q.せりふの声はストーリーを完全に把握してから出すのですか。
A.全体を考える必要はありません。むしろ、全体のなかでの役割を一度取り除いて、そのセリフを独立させ、声の表現をあなたの方へずっと引き寄せてください。あなた自身が発したセリフのように、リアリティが感じられるまで、絞り込んでみてください。意味が通じる、言葉が聞こえることは、いうまでもありません。そこで想いが、心が通じるように、あなたの全身が声に表われるようにします。もちろん、声の練習として、使うならです。

Q.せりふの表現のヴォイトレはどうやるのですか。
A.そのためには、クライマックスにくるセリフの方がやりやすいでしょう。次の二通りでやってみてください。まずクライマックスの声量を使ってみます。次にそこで間をとって、今度はミニマムの声量で、納めてください(声量というのも、感情の強弱の切り替えでするのです)。これは、声で表現により「場」を動かすほどに、あなたのセリフを通ったものにするための基礎トレーニングとなるでしょう。

Q.せりふのヴォイトレで気をつけることは何でしょうか。
A.役者のせりふには、たいてい相手役がいます。舞台は、相手の呼吸との掛け合いで進行します。そこでは、間を生かすこと、間を知ることが最大のポイントとなります。一人で練習するときも、相手や聴衆がいると思ってやるとよいでしょう。
名優相手にあなたが、自在にせりふを変じてみてください。2~3人の名優とセリフを使い分けて言えるくらいになれば、なかなかのものです。会話レッスンの方式=ロールプレイで行ないます。
落語や漫才を使ってもよいでしょう。2~4人の身振り手振り、声色、声の動き、間のとり方を体に覚え込ませるというのは、有効なトレーニングです。あなたが行き詰まったとき、伸び悩んだときにこそ、そういうやり方(古典研究)をぜひ試してみてください。

Q.浅い声や硬い声になっていないかのチェックをしてください。
A.□響かないまま、息の勢いで力任せに出すようにしない
□部分的に力を入れない(舌根、あご、肩、胸)
□息を充分に声にミックスする
□声帯をならしすぎていない

Q.日本語の「ア」が苦手です。
A.「ア」は、浅いところでできることばであるため、「ア」を深い声にすることよりも、他の母音でやる方がうまくいくこともあります。そのときもしっかりとのどをあけ、力を入れないで出さなくてはなりません。

Q.声で音楽にするトレーニングを知りたいです。
A.あなたの好きな一曲をハミングや好きな音(母音など)だけで、もっともあなたの声によい高さとテンポで歌ってみましょう。
次に、好きなスキャットでやってみましょう。(♭)

2015年3月 4日 (水)

Q.最初に出しやすい声=理想の声ですか。

Q.最初に出しやすい声=理想の声ですか。

A.そうとは限りません。中途半端に出しやすいだけで、必ずしも正しくないので、後に正す必要があることも多いです。特に「ア」や中音域についてそういうことはよくあります。扱いやすい分、ずっと雑に浅くなっている人も多いのです。

Q.低音域を統一して出している、代表的な歌手は誰ですか。

A.クラシックでは、それが一流の条件の一つでした。フランチェスコ・タマーニョ、エンリーコ・カルーソ、アウレリャーノ、ペルティーレ、マリオ・デル・モナコなど。

 

Q.「合唱団」ってどういうイメージですか。

 

A.「合唱団」とか「声楽」というのをイメージとして、別の意味で使うこともあります。個性が埋没して、マニュアル化された口の開け方や発声で、歌をオートマチックにこなしている、表現力やインパクトがない、など。「合唱団」あるいは、アマチュアの「声楽」もそれに準じています。クラシック歌手の発声のイメージも、未だに「千の風…」の秋川さんをひどくしたようなイメージです。

 

しかし、気にしないことです。世の中の人は言いたいように言うし、それぞれの狭い観点から偏見だらけのことばを吐くものです。芸能や芸術分野の一部では、ひどいことになっていますが、一流の人はそんなことは言いません。一流の合唱団や一流の声楽家には、そんなことは当てはまりません。よいものを学びましょう。

 

Q.発声、せりふ、歌唱は、ヴォイトレが必修とされるほど難しいのでしょうか。

 

A.走ることは誰でもできますが、競技として走るレベルに達するのは、学校のクラスで足が速いだけでは難しいですね。走るのと速く走るのとは違い、技術がいります。たまに天性の人もいますが。

 

 

 

Q.声の改善は、体力、筋力からですか。

 

A.それは舞台、ステージのための力でもありますが、声の出し方からスタートした方が、その必要性もわかってよいと思います。わからせてくれるようなレッスンであれば、ですが。

 

 

 

Q.なぜ、普段使っている声なのに、ヴォイトレでの発声は難しいのですか。

 

A.声は、それなりに誰もが使っているからこそ難しいのです。慣れている動作では、その人なりにフォームとして、神経支配、つまり、配線ができているわけです。それを改善するのには、組み換えが必要になるからです。

 

 

 

Q.発声技術の修正とは、何ですか。

 

A.発声に関する動きの神経回路を修正するということです。いろんな工夫によって体得していきます。身につけるには、イメージの修正から、それを体が実感してできること、次に、確実にそれをくり返せるように覚えさせていくプロセスを踏みます。

 

 

 

Q.ヴォイトレでの体力と技術の関係はどうですか。

 

A.体力や筋力任せの声出しは、昔のこととなり、その弊害から技術としての発声が取り上げられるようになりました。声の楽器としての不備や使い方など、技術の不足分を力任せにカバーすることに限界があるのは確かですが、トレーニングとして考えると、気力や体力も大切です。それこそが、声をツールとして使いこなす表現力の源泉となるエネルギーです。いくら技術を整えても、そのエネルギーがないと、あるレベルより先に行けないというのが、より大きな問題なのに、あまりにも気づかれていないといえます。

 

 

 

Q.自主トレや一人での練習では、発声は行き詰まるのとされているのはどうしてですか。

 

A.うまい人は、一人でもどんどん、あるところまではうまくなり壁にあたります。そうでない人は、悪い方へくせをつけて抜け出せなくなってしまいます。共にトレーナーを必要とするということです。本などを読んで意識的に改善しようとしても、これまでの弱点の強化に終わりかねないものです。イメージや意図や方向など、判断ミスが直らないまま続けられていくからです。

 

Q.イメージの描き方や、そこからの実際の作用のズレはどう直すのですか。

A.できなければトレーナーにみてもらうことです。フィジカルトレーニングのようにマシンなどを使ってできないから、なおさら難しいわけです。(♯)

2015年2月26日 (木)

Q.現在の日本の声楽のトレーニングの多くは、昔ほど無理をさせないように思うのですが。

Q.現在の日本の声楽のトレーニングの多くは、昔ほど無理をさせないように思うのですが。

A.私は、どこかで舞台(役者)やポピュラー(歌手)では、思い切ってやることも大切だと考えています。効果的なトレーニングには、リスクのあること、両刀の剣であることを踏まえた上で、本人の適性に応じて加減すべきだと思います。

 

Q.リスクをさけるには、どうしたらよいでしょうか。

A.高いテンションのなかでのみ、トレーニングをやり、決してダラダラとやらないことに尽きます。そして、5分ごとに休むなど、充分にのどを休ませることです。(一流の役者や歌手には、のどをつぶして、声を鍛えたという人は少なくありません。それは一流になれるだけの人並み外れた鋭い感覚あってのもので、トレーナーとしては、万人にお勧めできないものですが、私は否定もいたしません)(♭)

2015年2月25日 (水)

Q.発声のための喉や呼吸筋や体の筋肉をつけようというトレーニングはよいのですか。

Q.発声のための喉や呼吸筋や体の筋肉をつけようというトレーニングはよいのですか。

A.いろいろとありますが、副次的なものと捉えましょう。息が足らなければ息が吐けるようにとか、胸にダンベルで筋肉をつけるのも、プロの体への一助になると思えばやりましょう。柔軟もとても大切ですね。私のみてきた例で、気をつけることを二つ、体に筋肉がついていても使えなくては仕方ありません。また、ある筋肉をつけようとしてトレーナーと同じことをしても、違う筋肉ばかりついてしまうのではよくありません。

 

Q.天賦の才能があるかの判断はできますか。

 

A.天才であれば、誰が見てもわかります。わかってもらえないなら、そう思わないことです。秀才であれば、時間をかけて最低条件をクリアして、資質を問うてください。もちろん、こういう分け方は、正しいものではありません。例えば、プロの野球選手になれるのかを、野球をやる前に、誰も判断できません。後に天才級になる人にも、社会人野球から実績でテスト入団で入り、才能をプロで開花させた人もいるということです。

 

 

 

Q.音楽的な素質は、聴く感覚での判断ですぐれていることですか。

 

A.それは必要な条件ですが、充分条件ではありません。楽譜が読めたり、暗譜できるのはよいことですが、歌手であれば歌唱上で必要な聴く感覚と、読む込む感覚があればよいのです。一般の人にみえないところまで入れ込めなくては、それ以上の世界を表現できません。

 

 

 

Q.話す能力があれば、歌えるのですか。

 

A.歌には、話よりも広い声域、声量と、音高、音程のとれる音感、リズム感が必要です。キーボードならミスタッチしなければ、正しい音が出ます。しかし、歌は管楽器、弦楽器以上に調律の耳がいります。さらに、厳しい音声のイメージ能力が必要となります。ぱっと聞いたメロディならどんなものでも声でコピーできなければ、劣っていると思ってよいでしょう。

 

 

 

Q.歌手には、天与の歌声というものが必要なのですか。

 

A.声はよいのにこしたことはないですが、変えることもできます。また、声以外に重きを置いて作品やステージをつくることはできます。

 

 

 

Q.トレーニング前の声のよしあしは問題ですか。

 

A.トレーニングで大きく変わる人もいますし、変わりやすい声もあります。しかし、普通に聞いて、トレーニング前なら、よい声であれば有利、悪い声(この場合は不快な声)は不利とは言えます。

 

 

 

Q.歌い手に有利な条件は何ですか。

A.聴く感覚、声のよさ、独自性、個性と表現力、意志と健康(体力とその管理)、ルックス、気づく力、学ぶ力、したたかさ、創造力、パフォーマンス力、勇気、性格など多様です。

 

Q.声が、その音にうまくヒットしません。

 

A.声のあて方で凌ぐのはよくありませんが、最初は仕方ありません。一方で、曲の聴き方、音をメロディの動きでイメージできる力をつけていきましょう。発声やヴォーカリーズを無理のない範囲で少しずつ慣らして拡げていきましょう。

 

 

 

Q.抑揚について、言語と音楽面とどちらを中心にしますか。

 

A.何となく日本では、ポピュラーは言語の抑揚、クラシックは音楽的抑揚を中心に思われているかのようです。そうでなくとも、一方に偏り、その逆ができず、弱点になっているケースが多いです。私は役者型のヴォーカルには、音楽面で期待できないので、ことば中心に、それ以外は、音楽で構成して通した上で(マイクにもよりますが)、ニュアンスとして、ことばを弱くさせます。場合によっては、強くシャウトというのを例外的に入れることをよしとします。これらは、即効的な対処で、併行して弱点の方を補強していきます。

 

 

 

Q.出しやすい声から始めるのはなぜですか。

A.声は共鳴し、さまざまな動きや音色をとれることを、先に出やすい声で充分に学んで欲しいからです。(♯)

2015年2月20日 (金)

Q.歌がうまくないので、ステージが不安です。

Q.歌がうまくないので、ステージが不安です。

A.人前に立つ以前の問題として、ひたすら練習をやりましょう。あなたのこれまでの努力、ステージのひたむきさが出ていたら、気持ちが通じるでしょう。私は、ステージの芸とは、相手を根負けさせるくらいに徹底してやり通すことだと思います。そこから次につながるのです。

Q.体験レッスンで、最初、届かなかった声が、届くようになりました。

A.もともと届く声が何らかの妨害、主として緊張で、うまく出せなかったのでしょう。リラックスや慣れによって、できるところまでは、早いものです。褒めてもらったり、自信をもつだけでもうまくいくものです。そこまで、早く到達したとして、それですべてOKではありません。そこをスタートラインにしましょう。うまくいかない状況になったのなら、内容をチェックしましょう。23か月で完結するようなレッスンもあるようですが、そこで喜ばないで、より確実にできるように上を目指しましょう。

Q.フォームとは何でしょうか。発声の形ですか。

A.私は、ヴォイトレにおいては、姿勢の形、発声の原理、すべてをまとめて新たに獲得される発声のための結びつきとみています。体で覚えることは、よく自転車に乗れるようになることで例えられます。一度覚えると、ずっと乗らなくても、弱いスピードでも倒れずに乗れるというようなものです。つまり、身体の感覚と脳が結びついて覚えているのです。自信も含めてのことですが、フォームもそういう結びつきです。ただし、それを教える体力を甘くみてはいけません。

Q.なぜ、日本人は猫背の人が多いのですか。

A.生活習慣として、畳に座っていたこともあります。また、あまり堂々と立つことも、私たちは、遠慮してしまうのではないでしょうか。背の高い女性などは、特にその傾向があります。皆、モデルのつもりで歩きましょう。

Q.腹に力を入れて呼吸するように教わりました。

A.それは、アプローチとしてのことで、いくつかの目的があると思います。結果からいうと腹直筋、特にその表層の筋肉を固めるよりは、そこは柔らかくして体の中心軸、インナーマッスルに支えを求めることです。もちろん、最初からそんな使い分けはできないためのアプローチなわけです。

Q.胸を張るのが、声を出すのによい姿勢ですか。

A.日本人の胸は、やや猫背のため落ちているので、少し持ち上げるように注意することが多いです。しかし兵隊のように張りすぎては、腰回り(側筋、背筋)が使いにくくなります。

 

Q.ハスキーな声で、よく声を痛めます。

 

A.声を痛めるのは、ろくなことがないので、早めに対処しましょう。年齢とともに声量声域、発声の問題が大きくなることが予想されます。

 

ヴォイトレでも声楽のような発声の方向に調整しておくとよいでしょう。さらに歌のスタイルを声のために、あなたの未来の望ましい発声に合わせて大きく変えるのが根本的な解決です。現実には、それには時間がかかるのと、周りが必ずしもそれを望んでいないため、部分的なケアで終わってしまうことも少なくありません。

 

 

 

Q.ゴスペルやブルースのコピーをしていますが、喉が痛いです。

 

A.本人がものまねコピーを、それと気づかずに、まねた声で歌っているときには、なかなか改めにくいものです。それで周りに認められ通じていると尚更です。しかも、喉が痛い自覚、痛めた経験のないときは、なおさらです。私としては、より大きな可能性のために本人のど真ん中の声に戻してから、最低限の変化(応用)でまねるようにしたいものですが、ステージの声を決めるのは本人です。

 

 

 

Q.喉の筋肉の動きで発声を教えられているのですが、うまくいきません。

 

A.それは、医者が歌手や役者をトレーニングするようなものでしょう。音大の教養とか一般概論の授業としてはよいと思いますが、実践には結び付きにくいと思います。喉の筋肉の動きは複雑に関連しあっています。しかも、発声というのは体全体や、呼吸とも結びついていますから、似たような声を違う動きによってつくってしまうことになることの方が多いからです。

 

 

 

Q.発声は一人で学ぶのは無理なのですか。

A.一人で発声を学ぶと必ず間違うと言われています。喉声になるのは、自分の耳で聞くと、その方が響いているように、また感情がこもっているように思うからです。発声というのは客観性をもちにくいのです。声の動きをつかみにくいから、耳のよいトレーナーが必要なのです。(♯)

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00.研究所の複数トレーナーへの共通Q&A(同問異答) | 01.姿勢 166問~ | 02.呼吸 370問~ | 03.発声 748問~ | 04.発音/言葉 268問~ | 05.声域/声区 207問~ | 06.声量/フレージング 108問~ | 07.共鳴/ミックスヴォイス 126問~ | 08.リズム/リズム感 159問~ | 09.音程/音感/聴音 125問~ | 10.歌唱とステージング 240問~ | 11.トレーニング/日常の練習 913問~ | 12.表現/オリジナリティ 283問~ | 13.知識/医学/科学など 463問~ | 14.メンタルヘルス 88問~ | 15.役者/声優/ミュージカル/アナウンサー 109問~ | 16.一般/会話/話し方など 146問~ | 17. | 18. | 19. | 20.このQ&Aブログについて | 21. | 22. | 23.一般的なレッスン、トレーナー、スクールなど | 24.声の基本メニュ | 25.ブレスヴォイストレーニング研究所とトレーナー | 26.研究所のレッスン | 27.レッスン受講について | 28.福島英 | 29.ブレスヴォイストレーニングメソッド | 30. | 31.体と息のメニュ | 32.発声、声量のメニュ | 33.発音、ことばのメニュ | 34.共鳴、声域のメニュ | 35.せりふ、感情表現のメニュ | 36.リズム感、音感、音楽基礎のメニュ | 37.ビジネス、話し方のメニュ | 38.メンタル、パフォーマンスのメニュ | 39.歌唱、ステージングのメニュ | 51.[2014/08/01~2015/03/31のQ&A] | 52.(☆~☆☆☆)[2014/08/01~2015/03/31のQ&A]