Q.いろんな発声方法を試すと、何でもやるようになって、何通りも複雑になっていくのですが。
Q.いろんな発声方法を試すと、何でもやるようになって、何通りも複雑になっていくのですが。
A.発声については、シンプルにしていくことが目的です。使いやすいものに絞り込んでいきましょう。いろんな展開は、あとで表現にそって考えましょう。
Q.長く時間をかけても人並みにならないのは。
A.判断基準が間違っていると、時間をかけるほど、間違ったほうへ固めていきます。正しいか間違いかは、初心者にはよくわからないものです。発声においては、まったく反対の判断をする人の方が多いほどです。つまり間違っている声と思う方が正しいことがよくあります。それを知っておくこと。まずはトレーナーのとる方針に素直に従いましょう。
Q.練習が積み重ねになっているのか不安です。
A.大局的にみると、1、2年でやめると無駄になることも、それ以上に時間をかけていくと、大体は、積み重なって力となっているものです。人よりも時間がかかっても、量はキャリアとなり、何らかのプラスにはなります。ただ、そこで得た価値が、歌やステージなどで評価されるものとは限らないこともあります。
Q.どうしても声量たっぷりに歌えません。
A.いろんな理由がありますが、ヴォイトレで声量を豊かにしましょう。歌に反映できないのは、音程やリズムや発音などにエネルギーがとられていることもあります。そのあたりを外してしまうことを気にせず、めちゃくちゃになっても思いっきり歌ってみるとよいでしょう。一時、優先順位を変えてみるのです。
Q.正しくヴォイトレができているか不安です。
A.不安や迷いのままで行うことがもっともよくありません。やるときは無心で疑わずに、どの方向も何かにはプラスになると思ってください。やり続けてから、先に進めたかを考えることです。誰でも完璧な方法やプロセスはありません。少しずつ近づけていけばよいのです。
Q.ヴォイトレが好きな方向にいっていません。
A.好き嫌いでやるのなら、やめるべきです。トレーニングは目的のためにやるのであり、好き嫌いで判断するべきでありません。
Q.発声がうまくいかず、一つのフレーズの途中でストップしてしまいます。
A.発声と判断ということは別です。同時に行うこと、まして中断するのはよくありません。歌なら、一曲、フレーズならブレスまでやり終えてから反省しましょう。
Q.うまくできないことで自分を責めてしまいます。
A.失敗にこだわり、責めることは、発声においてはマイナスです。気分転換しましょう。楽観的、かつ、自信をもって行うことが、うまくできるようになる最大のコツです。
Q.ステージで緊張したり上がってしまいます。
A.内面はどうあってもかまいません。日頃から他人の眼を意識して、堂々と威厳をもって立ち振る舞いましょう。
Q.勢いよくやりすぎたり、慎重にやりすぎたりして注意されます。
A.ちょうどよい具合というのは、やりすぎとやらなすぎの間にありますが、わからないときは、やりすぎて注意されてから抑えてやればよいのです。最初から注意されないようにやる必要はありません。正しい間違いがあるのでなく、程度問題ですから。人によって見方も判断も違います。(♯)