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ヴォイトレレッスンの日々

10.歌唱とステージング 

2022年6月21日 (火)

Q.何でもできるようになれたらと思います。

A.何でもできる、は素人の中ではすごいのですが、プロの中では、多くの場合、使えないのです。プロの活動はプロ同士のコラボですから、絶対的な強みがないと成り立たないのです。一人ですべてはできません。それがわからない人は参加できません。

2022年4月19日 (火)

Q.アドリブとフェイクは、同じことですか。

A.フェイクは、ある曲の和音の上に新しいメロディを置き、装飾します。アドリブほど崩さず、下のメロディを少し加工するくらいです。かなり幅広い意味で使われています。

2022年4月18日 (月)

Q.アドリブとインプロの違いは、何ですか。

A.アドリブは演奏上の技法であって、インプロは1つの演奏形式です。つまりインプロの方が抽象的なことばで、そこで何を行うかというプレイに、アドリブを使うのです。

ジャズなどではその出来によって評価が決まるほど重要なものです。

Q.アドリブとは、即興のことですか。

A.近年、ドラマやお笑いなどで、アドリブということばが多用されてきたため、「前もって用意をせずに即座にその場のひらめきで行う」ことで使われています。これは演奏であればインプロビゼーションといいます。

Q.アドリブとは、どういう形態の演奏などでしょうか。

A.アドリブは、ラテン語のad libitumで、自由に、随時に、意のままに、ということばの省略形です。つまり即興演奏を許す表示となります。

クラッシックの場合は、メロディはそのままですが、表現を演奏者の自由に任せます。ジャズは、まさにその演奏にあたってプレーヤーが自由自在に個性を発揮するところとなります。

2022年1月 3日 (月)

Q.振りより音声が軽視されるのは、なぜでしょうか。

A.日本人はヴィジュアルでの効果が高い、というか、音には寛容といえます。音声技術の向上と共に、何よりも制限時間内に納めることが重視されるようになったことからでしょう。

Q.舞台で振りだけ演じて、アテレコするのを多く目にするようになったと思います。☆

A.昭和の終わりの頃から始まった幼稚園の学芸会を、私は批判したことがありました。プロの歌と伴奏をCDやカセットの再生で代用して振りだけつけるという、実に合理的なやり方です。しかし、目で見た形を優先することに対して、一人ひとりの声の個性とライブ感を切り捨てたからです。

この傾向は、同じころに出てきたPV(プロモーションビデオ)などと共に、大人の世界でも、邦楽、伝統芸能にまで、取り入れられてきました。特に、日本では、ステージのアテレコに寛容です。

2021年12月 1日 (水)

Q.歌っていると、最後にテンポが上がりやや高くなります。

A.謡曲などでも、調子が上がると音も上げていくし、クラシック音楽でさえ、現場では、そのようなこともあると思われます。程度によりますが、聞く人がその方がよければ、それでよいこともあると思います。

2021年11月27日 (土)

Q.感じたまま、歌えばよいのですか。

大体は、同じパターン、同じような歌に聞こえて、飽きられてしまうものです。

感じたままで歌って、人々を感動させられるとしたら、歴史上のレジェンド、天才レベルです。

いろんな表現やフレーズがあります。多くを試してください。それぞれのよし悪しを判断していくのです。最終的には、一本通した形にまとまるものです。

2021年11月23日 (火)

Q.カラオケのムードが出ているような歌い方はよくないと思うのですが、なぜですか。

A.何となく感情を移入してみせたり、プロの歌手などになり切った振りがみえてしまうと、演技っぽくなり、歌がつまらなくなります。表現パワーと新鮮さが失せます。

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