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ヴォイトレレッスンの日々

10.歌唱とステージング 

2020年9月19日 (土)

Q. 外国語の曲を耳で聴いて歌えていますが、歌詞の意味は把握していません。人前で歌うときは意味も知った方がいいですか。

A.はい、歌詞の内容と単語それぞれの意味も調べて、歌詞全体を把握した上で歌ってください。その方が歌の表現の質が上がり、聴衆の心にも届きやすくなるからです。楽器演奏と歌唱との大きな違いは、歌詞(言葉)があることです。ヴォカリーズといって母音で旋律を歌い、声の音色だけで音楽を表現する楽曲もあり、この場合は他の楽器演奏と近いものがあります。ですが、歌唱の醍醐味は、言葉を音楽に乗せて、物語や感情を表現し、伝えることができることにあると思います。

逆の立場で、外国人が日本の歌を歌うときに、ただ発音だけしている歌と内容をわかって歌っている歌を聴いたなら、違いはすぐに感じられるはずです。たとえば、Che bella cosa(なんて美しいもの・ことだろう)だったら、イタリア語を話せなくても、言葉の意味を知ってあなた自身がそのように感じればいいのです。(♯α)

2020年9月10日 (木)

Q. 無理をしないよう声をセーブして歌っているのに、その後で結局、喉が疲れてしまいます。

A.声をセーブすること自体が、喉に負担をかけているのではないでしょうか。プロの人たちが声を抜いて(セーブして)歌う、と言っているのは、ちゃんと自分の感覚がわかっていてコントロールができているので、本当の意味で無理をしないように歌えているのですが、これはそう簡単なことではありません。

声をそこまで張っていなくても、息はちゃんと流しているので喉に負担がかからないのであって、単に音量を抑えるのとは全く別のことなのです。結局は喉が疲れているのであれば、声をセーブすることで、同時に息の流れも停滞してしまっていると思います。息が流れない中で歌っていれば、その分喉に圧をかけてしまう(喉で歌ってしまう)ものです。「無理をしたくない」と思うのであれば、セーブするのではなく、むしろ身体を使いしっかりと声を出して歌う方が、余計な負担をかけずにずっと安全です。(♯α)

2020年9月 5日 (土)

Q. 本番で歌っているときに声のテクニックのことを考える余裕がありません。

A.考えない方がいいと思います。声を使うことに慣れていないから、声を出すのが苦手だから訓練をしているのであって、料理で言うなら練習とは材料をそろえている段階なのだと思います。いろいろな材料を集めてはじめてカレーが作れるように、私たちも日々、呼吸筋のトレーニング、表情筋のトレーニング、音階のトレーニング、曲の練習を取り揃えて、一つの曲をお客様に出せるように練習するのだと思います。ですので、声のテクニックを練習しているということは、お客様に出す以前のもので、それを考えながら本番で歌わないほうがいいでしょう。曲の表情や言葉の内容にフォーカスすることをお勧めします。お客様はそれを共有したいのです。

歌の訓練をしなくてもできてしまう人を天才と呼ぶのかもしれません。自然にテクニックの表現もできてしまう、そんな人を見てとてもうらやましいと思うかもしれませんが、年を経るとその人もいつか頭打ちになることがあるかもしれません。テクニックを勉強せずに年を経てしまうと、年齢の衰えに対処できないということがよくあります。

人の見ていないところでとことん技術の勉強をして、本番はそれが見えないような表現のこもった演奏が理想ではないかと思います。(♯β)

2020年8月 7日 (金)

Q. 手でリズムを取りながらの方が歌いやすいのですが、本当はやらない方がいいのでしょうか。

A.何もしないより、手でリズムを取る方が歌いやすいと感じるのであれば、それはあなたにとって歌いやすさを促す方法のひとつなのです。歌いやすくなるために活用していいと思います。

ただ最終的には、リズムを取らなくても歌いやすい状態を見い出しましょう。常に手でリズムを取らないと歌えない(歌いにくい)となっては困ります。ある特定の動きが歌いやすさの助けになる一方で、ずっとそれをやり続けて身体の使われ方や感覚が偏ってしまっては逆効果です。これは手でリズムを取るだけに限らず、足で取る、身体全体で取る、またはピアノを弾きながらなら歌える、踊りながらなら歌える、というのも同じことです。(ピアノを弾く、踊るという動作をなくした途端に歌いにくくなるのであれば、ちゃんと身体が使えていないということです。)どんなジャンルにおいても、余計なことを何もせず真っ直ぐに立って歌える、という状態に持っていけることが望ましいです。(♯α)

2020年8月 6日 (木)

Q. 発声のときは気にならない音域なのに、曲になるととても歌いにくくなります。どうしたら克服できますか。

A.曲になると歌詞やリズムがつき、それを曲のテンポに乗って歌うのですから、同じ音域とは言っても発声のときより複雑になるわけです。このように明確な理由がわかっているものは、ひとつずつに目を向けて取り組んでいけば克服できます。

具体的には、まず歌詞を取っ払い「Sa」や「Fa」(難しければ「ア」)などのシンプルな発音でそのフレーズを歌います。それだけで、もう歌詞で歌うときより歌いやすい・音程が気にならない、といった感覚になると思います。変わらない場合には、さらにリズムも取っ払い全ての音を均等の長さにして歌います。曲のテンポも気にせず、そのフレーズをちゃんと歌えるテンポで大丈夫です。

このように、歌詞・リズム・テンポをいったん外して、そのフレーズの音程だけにフォーカスし、その音程を歌う感覚を身体に慣れさせるのです。そのあとでリズムを戻して慣れさせ、さらに歌詞を戻し、テンポも戻すとしていけばよいでしょう。(♯α)

2020年7月31日 (金)

Q. 本番で一番気をつけることは何でしょうか。

A.日頃、歌のテクニックなどを練習して、いい声を出そうと努力を尽くしていると、本番でも技術的なことが頭をよぎるかもしれません。でも一番気をつけることは、歌う曲の詩や役柄の心情をいかに表すかということです。まず、何と言っても「言葉をどう語るか、どう発するか」ということに尽きると思います。その言葉を発する背景にどのようないきさつがあったのか、喜怒哀楽は何なのか、これを忘れないことが重要だと思います。ついつい練習を積み重ねていくと、技術に偏りがちになる傾向がありますが、一番大切な表現するということを忘れないようにしましょう。

練習方法としては、細かい練習を積み重ねた後には、なるべく全体像を見渡して一曲なり、一ステージを通すように練習しましょう。ある歌手は、その日楽屋入りしてからコンサートを終えるまですべてのイメージトレーニングをするという人もいます。できるだけ、一曲を通して、また一ステージを通して、お客様に何かを伝えられるよう心がけてください。(♯β)

2020年6月 5日 (金)

Q. 最近ライブで人の歌をよく聴いています。先日、高音がピーンと張っていて苦しい感じに聴こえたのですが、自分の感覚は合っていますか。

A.その曲の表現や演出によって、あえて苦しそうに歌うということでしたら別ですが、もし歌っていたご本人の意図するところでないのに苦しい感じに聴こえたのであれば、実際にその高音を歌うのが苦しかったのでしょう。ちなみに、身体を使っての歌であればピーンと張った声(ビブラートがかかっていない声)でも、苦しく聴こえません。

他の人の歌を聴いていく中で、上手だな、苦しい感じだな、と察知されることはよい勉強をしている証拠です。人の歌をよく聴くようになり、以前より耳が聴き分けるようになったということと、それだけではなく、練習の中で声や身体の感覚に向き合うことで、その「体感」も聴きわけるときの助けになっているのです。どの曲においても高音域は大変さを伴う部分だと思いますが、聴き手に大変さ・苦しさを察知させないところまで仕上げていけることが理想です。(♯α)

2020年4月18日 (土)

Q.歌の本番前はどれくらい練習するものでしょうか。

A.これに関しては、人それぞれで、明確にこれぐらいの練習は言えません。練習をやり過ぎるのもいけない、ということも断言できます。

歌は日々の積み重ねの練習が本番に出るのであって、直前にたくさんやったとしても比例して本番に反映する、というわけでは決してありません。練習をやり過ぎ、喉が疲労し、本番が本調子ではなくなるということになりかねません。

少なくとも本番前日は、喉が疲れるほどには練習しないこと、リハーサルで声を使った場合は練習時間を(少なめに)調整することが賢明です。本番当日も、直前の練習で決して喉を疲れさせないことです。

焦る気持ちがついやり過ぎてしまうものですが、いきなり声を出さないように。よく身体をほぐしエンジンをかけてからウォーミングアップを始めると断然に効率がよくなり、練習の時間が短縮されます。(♯α)

2020年3月19日 (木)

Q.歌を歌うときに何を一番気をつければよいですか。

.発声の仕方、呼吸の仕方、音階練習、声の伸びなど、いろんな方面からご自身の声に向き合っていらっしゃると思います。

歌を歌うときに、いろんな面からのアプローチで歌っていらっしゃるとは思いますが、もし何か一つだけ大事にするとしたら、ぜひ「言葉」を大事に歌ってみてください。その言葉をどう表現したいか、その言葉を自分はどう感じるのか、喜怒哀楽のうち何に近いか、過去の思い出で似たような気持ちになったことはあるか、などに照らし合わせてみます。

曲によってまちまちではあると思いますが、詩は芸術品です。それを美しく表現豊かに朗読するだけで芸術になりえるのです。それを発する歌い手、語り手は言葉にセンシティブになる必要があると思います。また、不思議なことに、発声で声の悩みをお持ちの人でも、その言葉をどのように語りたいかを掘り下げて行ったら、声のトラブルなどすっかり忘れて、いい声で歌っていた人がいらっしゃいました。(♯β) 

2019年9月23日 (月)

Q.スケールとして大きなパフォーマンスを心掛けているのですが。

A.大きなパフォーマンスに声がついていき、声も大きな表現になれば理想的です。パフォーマンスの大きさばかり追求して、声がついていかなくとも、通じているように勘違いをすることが少なくありませんので、ご注意を。(♯)

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