Q.いつも、やり過ぎて注意されます。
A.エネルギッシュにやる気満杯でのやり過ぎはよいことです。過剰は押さえられます。不足こそ補わなくてはいけません。これまでの考えに囚われず、自分なりに追求して打ち破っていくことです。
A.エネルギッシュにやる気満杯でのやり過ぎはよいことです。過剰は押さえられます。不足こそ補わなくてはいけません。これまでの考えに囚われず、自分なりに追求して打ち破っていくことです。
A.早くできること、速くでなく効率よくできること、そのために便利な存在がトレーナーで、その手段がレッスンとみなされがちなのでしょうか。便利とは、早くできること、確実にできることです。技術などと言われるのはその対処法の一つです。
でも、人が競って早めてきたからといって、必ずしもよいようになるわけではないのです。高め、深めていくのでなく、ただ浅くなってはいませんか。本質を学ぶように時間をかけられなくなってきたのではないでしょうか。いつもレッスンの本質を問うてください。
A.メニュをすべて使わなくてはいけない、終わらせるものと考えなくてよいでしょう。本当に必要な一つか二つのメニュがあればよいのです。他は、余分なものを捨てるために使うのです。無駄か有用かも考えなくてよい。考えないために数えきれないほど無駄をすればよいのです。やっているうち、有用になるようにしていく。そうなる感覚を学ぶのがレッスンです。
A.レッスンの目的は、ノウハウを身につけるのではありません。身につけたものがノウハウと呼ばれてしまうこと、ノウハウとさえみえなくなることです。ノウハウとして切り出せるもの、メニュやマニュアルなどは、大して、他の人に通じないのです。わかりやすく使いやすいだけだからです。
A.本やレッスンについていうと、碁やサッカーなどと同じです。ルールや成り立ちについて知ることで、初歩的なプレーを楽しむことはできます。本もレッスンも、そのためにあるものでしょう。
「誰でもすぐに、何でも、できるようになる」などと言うところでの習得レベルは、誰でも同一のところ、平均値までです。やっていない人に対してやった人が、それよりはできるというレベルなのです。そのレベルで何でもできても、世の中に通じるレベル、プロとして、ではありません。とはいえ、歌では必ずしもそうもなりません。やらない人でも、けっこうできる人もいるからです。
私のところでも、アマチュアで趣味の人には楽しく、プロには厳しくやっているのです。
A.目標がそう簡単に立てば、それはもう実現したも同然ですから、目標と計画が大切でしょう。目標がある方が必要性、優先度、モチベーションなどによいのは確かです。一つは行動することです。目標を決めるという目標でレッスンをスタートすることでもよいでしょう。レッスンが行動です。
もう一つは、でたらめでも、「こうする」と決めておくことです。迷ったら差し替えたらよいのです。自分には不可能だなどというほど大きな目標でもよいでしょう。堂々と目一杯大きくしたらよいです。小さいより大きい方がよいのです。多くのアーティストも最初は「絶対不可能」だったのが「もしかして」となり、「きっと」になっていったのです。
A.見本は、手本でなく、一つの叩き台、タッチと言っています。最初は、何かしら基準を与え、まねさせるというのが一般的な教え方です。初心者なら、わかりやすいサンプルとして使うのです。
でも声には、最初も初心者もない。顔に不正解がないのと同じで、それをすぐ変えるとなると、メーキャップのようなものにしかなりません。そのままに徹底すると、整形のように別の顔になります。表情を豊かにすることがトレーニングの目的のはずなのに、そこでなくメーキャップを教えられるから大してよくならない。「魅力的に」を、アラを隠すことと思ってしまうのでしょうね。レッスンでは化粧を剥ぐこと、声でいうなら、マイクを取り上げ、現実の声に向き合わせることなのです。根本的に学んでいないからです。
A.メニュは、声の動きとしての基本のフォーム、これを型といいます、それをつくるためであり、また、それから自由になるための型ということです。これまでもバスケットやボールや素振りなどで説明してきました。
型というのは、形と違ってフォーム、動きの一定というものです。その人にとってシンプルになるようにレベル設定します。難しすぎると、こなすことで精いっぱいになります。第一の目的は感じること、そして認識することです。☆
A.「お前ごときでスランプと言うな」これは、あなたに対してではありません。自分自身に対して思ってきたことです。一流アスリートやアーティストのスランプの話を聞いてみてください。
できたことができなくなったのがスランプですから、私などにはスランプは来ないのです。そんな私が、一流の仕事をしている方々からアドバイスを求められるのは、問われる能力が違うのです。
「一流のオペラ歌手は、生涯、発声法を変え続けています、そして、スランプを乗り越えます」というような例を出します。つまり、スランプは壁なのですから、これまでのプロセスを反省する機会です。次のレベルに行く前の総点検、そして、新たな力を得る機会と思うべきです。
A.そんなに整然としたものを求めるのは止めましょう。無理無駄を省きたいのはわかりますが、ここは一人ではできない無理無駄をするところとして使って欲しいのです。今の自分のものを限定したらもっと狭くなります。今の声でどの声が使えないなど決めつけるのはもったいないです。ありったけ出し、使い切れるようにして、そこから考えても遅くないでしょう。
00.同問異答(20人のヴォイストレーナーと専門家の回答) 01.姿勢 02.呼吸 03.発声 04.発音/言葉 05.声域/声区 06.声量/フレージング 07.共鳴/ミックスヴォイス 08.リズム/リズム感 09.音程/音感/聴音 10.歌唱とステージング 11.トレーニング/日常の練習 12.表現/オリジナリティ 13.知識/医学/科学など 14.メンタルヘルス 15.役者/声優/ミュージカル/アナウンサー 16.一般/会話/話し方など 17.喉、身体 、生理学 18.トレーナーについて 19.ヴォイストレーニングの考え方 20.このQ&Aブログについて 21.その他、アーカイブ、研究所史 22.音大、教育法、声楽、クラシック、オペラ 23.他のスクール、トレーナーのレッス ン 24.声の基本メニュ 25.ブレスヴォイストレーニング研究所とトレーナー 26.研究所のレッスン 27.レッスン受講について 28.福島英 29.ブレスヴォイストレーニングメソッド 31.体と息のメニュ 32.発声、声量のメニュ 33.発音、ことばのメニュ 34.共鳴、声域のメニュ 35.せりふ、感情表現のメニュ 36.リズム感、音感、音楽基礎のメニュ 37.ビジネス、話し方のメニュ 38.メンタル、パフォーマンスのメニュ 39.歌唱、ステージングのメニュ 51.[2014/08/01~2015/03/31のQ&A] 52.(☆~☆☆☆)[2014/08/01~2015/03/31のQ&A]