Q343.普段の会話の時にも発声に気を付けた方がよいのでしょうか。
A.体を使って声を出そうなどといろいろなことを考えるとコミュニケーションでおかしくなります。相手に気を使わせたりどうしたの?と思わせたりしたら、精神的にまいってくるので、耳は敏感になっても声はわけておいた方がよいと思います。
実際に歌や芝居の中の声がプロとして変わってきたら日常の声もよくなっていくというのが多くの人のパターンです。なぜなら、よほど身につけている人以外はかなり高いテンションで扱わないと、声はコントロールできないからです。
日常の声がよくなってきたら歌もよくなるというよりは、歌は集約された舞台で特殊な場として与えられます。そこで思いきり集中して体を使うことを覚えて、それが日常にしぜんと通じてくる方がよいでしょう。
日常で人と話す時に腹式呼吸を使ってなどと考えていると、一日頑張れないような気がします。かえって声に対して嫌悪感を抱くのではないかと思います。ただし、日本では、歌よりも芝居の人の方が、早く声が鍛えられています。
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