★Q556.私はつっぱったような声になりがちです。うまくビブラートをかけたいのですが。
ビブラートをテクニックとして、演出的効果をねらうならば、つけたいときに効果的につけられて、取りたいときは不自然にならずに取り去ることのできるものでなければなりません。自然につくのは、必要以上に目立たなければ構わないでしょう。
感情を表現したい部分で、意識的にそれを声に拡げて強調することにより、聴き手に気持ちが伝わるならよいでしょう。ただし、声のふるえ、自分の意識でコントロールできない声ゆれはよくありません。どんな曲にもビブラートをつけた方がよいということではありません。声をひびかせず、ことばをおいていくように歌ったり、語りかけ口調やスタッカートっぽく歌う曲もあります。マイクにエコーがかかるので、あまり余計にかけなくてもよいでしょう。
基本のトレーニングに専念しているうちに、自然と声が響き、息と体の動きが一致し感情が声に集まって、波動がきいてくるようになるのが理想だと思います。
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