Q635.先日見たオペラの歌い手が、床に横たわったまま、朗々と歌っていました。声もしぜんで変わりませんでした。寝ころんでも歌えるのは、なぜなのでしょうか。
A.横たわった姿勢での発声は高度なテクニックが必要なように見えますが、むしろ、歌うフォームを身につけるための基礎トレーニングで、そこから始めさせている人もいます。寝ころんで声を出して、呼吸と発声の感覚や結びつきをつかむことは効果的なことです。
演劇やミュージカル・オペラでは、いろんな姿勢で声を使います。しかし、フォームができてきたら、何でも対応できます。基本が身につくということは、状況が変わってもそれに対応できる力がつくということです。
腹式呼吸は、仰向けになって息を吐いてみるのが、一番わかりやすいです。寝ころんだ姿勢で声を出し、体に力が入ってしまうところがないかをチェックしてみましょう。
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