Q1474.前に受けていたトレーナーから、「音が当たっていない」と何度か注意を受けました。おそらく頭の響きが不十分という意味かと考えますが、必ずしも頭を響かせる必要はあるのでしょうか。(音によっては、頭以外がよく響いて、それがよい音となる場合もあるのではないかと考えます。)
A.「音があたってない」というのは、おそらく出している音高が、正しい音高に届いていない、つまり音高の芯にあたっていない、ということかもしれません。響くところは、頭や頬骨のあたり、鼻、唇、たくさんあります。しゃべるくらいの音域でしたら、頭や頬骨などまで響きがあまり感じなくても良いかもしれませんが(普段しゃべるのが苦痛でなければ)、歌の音域では頭、頬など響かせる必要があります。なぜなら、歌のテクニックとは、高く音が上がっても、のどが一緒に上がらなくて声を出すというところが重要だからです。そのために、響きを高い位置でキープし、息の使い方でその高い響きの位置までのどを上げず声をもっていくということです。
その音に届いていないのなら、まず、響きの場所を見直すと良いかもしれません。頭まで響きをあげていないと、音がぶらさがってしまいます。本人は体に響いた声でしか分からないですが、周りの人は、空気を伝わった声が聞こえているので、自分が聞いているのとは、実際ちがう場合があり、そこに注意を払うか、また、体の外にいるトレーナーの指摘に注意しなければいけないでしょう。音があたるには、体全部を十分に使う必要があります。少しずつ、いろいろなところが動かせるよう、これからも練習を続けていって下さい。(♯§)
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