Q1958.響きについての注意点について教えてください。
A.声が響き始めた時期は声を出すのがとても楽しくなる時期かもしれません。今まで感じなかった響きの感覚をいろいろな箇所で感じるということは一種の快感だとおもいます。ただ、その時に注意しなければならないことがあります。響く場所に声を押さえつけるようにして出す癖がつきやすいということです。このようなクセがつくと、頼りないけど素直に出していた声がとたんに作為的になってしまいます。声は、自分以外の人、自分の共鳴体の外に向かって出すものということを忘れないようにしてください。響きを自分の中に閉じ込めてしまったら、表現も人には伝わりません。声も、近くで大きく聞こえる割には外にはあまり聞こえない、もっと言うと「大きいけど通らない」声になってしまいます。そうならないためには呼吸の流れが常に循環していることと、呼吸筋が常に動いていることを忘れないことです。声は大きさではなく響きでだすものですが、本当の意味での響きを間違えないようにしてください。(♭∀)
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