Q2068.母音でなく、子音を使って発声練習をしても意味がありますか。
A.自然な発声を妨げられると感じる際に、一番厄介なのは舌ではないかと思います。舌の運動能力は、生まれたからモゴモゴとしゃべってきた人は特にですが、かなり低いと認識したほうがいいです。まずは、L行(ラ行の発音、RではなくL)の練習で、口蓋と舌の表面ををしっかりくっつけて離すという運動を行ないながら声を出すことはとても効果的な練習です。その際に注意することは、舌自体をあまり故意に動かさないことです。上あごが舌にくっついて行って離れてを繰り返すイメージを持ちながら行なうことが大切です。また、Lの子音だけで声を響かせることは、口蓋内の響きを確かめることもできます。これがあまり響かないということは、息を高いところだけに当てようと思っているか、息が流れていないかのどちらかだと思います。参考までに、このLaをたくさん発声する声楽曲を紹介します。
※ロッシーニ作曲 オペラ「セビリアの理髪師」~ フィガロのアリア「私は町の何でも屋」
※原語 Rossini Il Barbiere Di Siviglia Largo al foctum della citta (♭∀)
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