Q2170.鼻腔共鳴をマスターすれば、うまく歌えますか。
A.イタリアのオペラ歌手で、一瞬、鼻声に近いような声で歌っていると感じる歌手がいます。鼻の近くにたくさん共鳴空があり、その部分にも声の響きが行き渡っているためです。しかし、この響きを単純に鼻から作り出そうとすることは声の支えが抜けると同時に、子音の発音にも難が出てきます。鼻からも空気が抜けていることはとても大事なことですが、鼻だけで空気をぬこうとはしないようにしましょう。口腔内でもしっかり空気の流れがないと特にサ行の発音はできませんし、他の子音でも同様のことです。声を支えるという意味でもまずは喉の奥から後頭部を通って、最後に顔面に空気を到達させるようにして息の流れと響きを考えましょう。以上のことが、鼻や頭部共鳴に関して、もっとも間違えやすい点です。(♭∀)
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