Q2203.「音程が違うからよくピアノの音を聴いて」などとトレーナーに言われることがあるかと思います。「聴く」とはどうすることなのか、聴いているつもりだけど、何をどう聴けというのかわからないのですが。
A.音程をとるために音を聴くというのは、自分の出している声と、(例えば)ピアノの音が同じ音程かどうか、周りの楽器や一緒に演奏している人と、調和する声を出しているか確認するということですよね。もちろん、そんなにすぐ聴き分ける能力がつくわけではないので、気長に構えて練習していって欲しいのですが、まずは、歌のない音楽を聴くようにしてください。しっかりした音程を体に入れていくためです。そして、何かをしながら聴くのではなく、集中して聴いてください。例えば、何種類の音が鳴っているんだろう。何の音なんだろうなど、正解がわからなくても考えることが、音を意識することであり、それがきれいな音程をとる耳を作っていくことになります。いい音程で歌えるようになるには、それを聴き分けられる耳がなくてはいけません。その耳を鍛えるための練習です。
発声時の体の使い方や、言葉による歌いにくさから音程がとりにくくなることがありますが、基本は自分の耳が頼りです。しっかり自分の出す声に自分で責任を持てるように訓練していってください。(♯Б)
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