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2009年12月26日 (土)

Q2419.口は大きく開けたほうがいいのですか。

A.何を目的に口を開けているのかにもよりますが、基本的には開けすぎるのは発音のじゃまになります。しかしトレーニングによっては、口を大きく開けることもあります。トレーニングとして開ける場合は、表面的に口を開けたいわけではなく、口の中を広げたいために、開けてもらうことがあります。あくまでも口の中を開けるために、口を開けるのです。
口を大きく開けて、声を出しているうちに、口の奥や口の中を広げることに慣れてきます。そしてその形を覚えていってほしいのです。頭ではなく、感覚として覚えていくのです。そしてその状態が慣れてきたら、表面的な口を閉じていくのです。発音のために閉じていくのです。
 
 初めから発音のことを意識しすぎて口を開けない状態で声を出していると、声自体も浅くなってしまいます。口の集中が広がっていないため、ひびきが深くならないのです。だから発声のことを考えるなら、トレーニングの段階では、口を開けることもありうるのです。
ある劇団では、新人に対して、とにかく口を大きく開けて、大きな声でしゃべることを練習させているところもあります。これは、セリフの練習というよりも、口を大きく開けることで自我を取ったり、恥ずかしさを取ったり、または体作りのためにさせているのだと思います。だから最終的にはそのしゃべり方で、舞台に立つことはないと思うのですが、その時期は役者の基礎を身につける時期ということで、そのようにさせることもあります。

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