Q2503.うなじの感覚というのを教えてください。
A.体が上手く使えているときは、体の後ろ側がとても機能的になっていて、腰に空気が蓄えられる感蝕を利用して声を支えることが出来ると思います。
そのとき、もう一つの大事な感覚として、うなじの感覚があります。うなじにある筋肉が、息を吸うときにひっばられるような感触があると、声の輪郭がさらにはっきりしてのどの負担が更に軽くなります。20世紀最大のテノール、カル-ゾも、「うなじで歌う」という発言をしています。
また、現代テノールの最もドラマティックな声と称されるジュゼッペ・ジャコミーニ氏も、「声を背中からうなじを伝って額まで回していく感覚」ということをおっしゃっています。
決して声のポジションを高くしようとして前に傾倒しすぎないようにしてください。また、前に声を出そうとして背中の支えをおろそかにしないようにしてください。(♭∀)
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