Q2500.姿勢はどのくらい重要でしょうか。
A.いい姿勢こそがすべてというわけではありません。
歌う時の姿勢というのは、ライブでは多少崩れますし、完全にいい姿勢を維持させるのは至難の業です。姿勢に悪い方向で固執しすぎると、余計な緊張を生みます。
しかし、姿勢というものが乱れてくると、声のフォームを守って歌い続けることが難しくなると思います。
声とはつかみどころの無いもので、いい発声をすると、体から声が浮遊していくような感覚になります。そのような声というのは、録音しても客席から聞いても「伸びていくように」聴こえると思います。このような声の感覚になったときは、多少「声の寄りかかる場所」というのがわからなくもなります。
その時に姿勢が乱れていた場合、体が楽になっている反面空気を浅く扱う方向にいってしまう恐れがあります。
逆に姿勢がしっかりしていると、横隔膜の運動や体のバランス感覚がとてもはっきりとわかるものです。
ぴんとこない説明かもしれませんが、ベルカント唱法でよく言われる「息の上で」という声が出ると、この意味がわかります。一瞬いい意味で声が頼りなくなる感覚になったときこそ、姿勢がしっかりしている事の重要性がわかります。(♭∀)
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