Q2564.発声練習で一番気をつけることは何ですか。
A.正しい発声とは、もともとの自分の声の延長にあります。自分の声と別に、正しい声があるのではありません。今持っている自分の声を生かしながら、自分にとって一番合う発声を見つけていくのです。だから決まったものはないのです。トレーニングしていく中で、見つけていくしかないのです。
まず気をつけることは、姿勢です。リラックスして仰向けに寝てみましょう。その姿勢が正しい姿勢です。違和感があるようでしたら、立っている姿勢が悪いのです。どこに違和感があるのか、感じていきましょう。
そのリラックスした姿勢で、お腹を中心に呼吸をしていきましょう。また慣れてきたら、その息の量を増やしていきましょう。繰り返し、お腹で呼吸をしていきます。
上半身に力が入らないように、お腹を中心とした下半身から、声を出していきましょう。
また発声練習自体も大切なのですが、体力作りも大切です。ウォーキング、ランニングなどの有酸素運動、そして筋トレ。体は楽器です。その楽器をより強くするために、体力作りにも力を入れていきましょう。
このように声を出す前にすべきことがたくさんあるのです。これらの「姿勢」「腹式呼吸」「体力作り」を行ないつつ、発声練習に取り組んでいきましょう。声を出す前の準備が大切なのです。
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