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ヴォイトレレッスンの日々

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2010年3月27日 (土)

Q2600.歌う姿勢について迷っています。詳しく教えてください。

A.初めてレッスンを受けてから、最近にいたるまで、歌っている時の立ち姿を意識していますか?レッスンの時は、舞台の上とは違い、正しい姿勢をしっかりと身につけていく場でもあるので、自分が歌いやすいような姿勢でいてはいけません。トレーナーからのアドバイスを受け、しっかりとした姿勢を保てるようにしてください。
はじめのうちは、歌いにくいかもしれませんが、積み重ねによりそのうち意識しなくてもできるようになります。歌う時、あなたの体は楽器です。床の上に楽器を置く時から、正しい置き方をしてあげないと、いい音はでないのです。

 モデルが立つようにスッと立ってください。上から一本の糸でつられているように。肩の力は抜きます。この時の「抜く」というのは、力を抜いてふにゃふにゃになるのではなく、余分な力を入れないという意味です。
剣道の構えの姿勢に通じるものがあるのですが、下半身はしっかりと、丹田を意識します。構えはどっしりとした感じ。
これで、息をゆっくり吸ったり吐いたりして、安定感を確かめてください。
歌っている時に、ほとんどの人が顎がどんどんあがってきます。高音を出そうとすればするほど顎があがります。これはとてもよくありません。顎をあげると歌いにくいと感じるのが普通です。
高音をだそうとすると、下半身の踏ん張りがかなり必要になってきます。息もスムーズに通さなければいけません。そのうような、テクニック的な面から考えても、顎をあげることは不自然です。
歌手のライブ映像などを見ると、顎もあがっているし、体全体でリズムを数えていたりしますが、基本的にはよくありません。マイクを持っていない方の手を、高音の時は高めにしたり、ひらひらさせながら歌っているのは、それをしないと、安定した音程といい音色の声がでないからです。手をひらひらさせないと「できない」のです。

 発声のレベルではクラシックの歌手の映像をみてください。歌詞の内容に合わせた、手や体の動きはありますが、発声に合わせた動きは、ないはずです。体をきちんと使った発声法ができているからです。
せっかく歌を習いに来ているのですから、発声の基本をしっかりと身につけてください。自分流をやめないのなら(テクニック的なことで)、習いに来る必要はないのですから。(♯Б)

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