Q2579.録音を聴くと、声が不自然に感じます
A.顎や舌など、力が入って響きを自分の中に閉じ込めてしまうと録音した自分の声が作為的に感じると思います。自分の声を出している時に自分の耳に聴こえる声は、少し響きを篭らせた方が響いて聴こえると思いますが、そこは一番多い落とし穴です。その様な人は、自然な声の原点に立ち返ってみるといいと思います。
ヴォイストレーニングは、さまざまな方法によって、自然なよい声を引き出すものなのです。例えば、笑いです。本当におかしくてお腹がよじれるほど笑った経験は、ほとんどの人があると思います。その時は、息が漏れもせず、止まってもいないはずです。一瞬だけ声を鋭く出す練習は、左右の声帯をすばやく近づける瞬発力がつきます。そうすると、声をわざわざ自分の中で消化して聴こうとすることの意味は全くないと思いますし、顎や舌など余計な力を使うことも必要でないと思います。笑い声に慣れてきたら、それを長く伸ばせるようにしてみるといいです。そこから深いポジションをとっておいて最終的にレガートに持っていければいいです。(♭∀)
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