Q2691.音程を下からずり上げるようにして歌ってしまう。
A.メロディーラインが綺麗に作れないことももちろんそうですが、声自体が厚ぼったくなりやすく、次第に喉声になっていくからよくないということです。これは、声を深く立派に出したいという欲求が強くなると、よほどの上級者でないかぎりこの癖はかならず出てくるものです。声の深さというものは結果深くなるものであって、深くしようとするものではない、と認識しましょう。特に、息の流れが停滞し始めたときに声の深さを求めると、とても大きな悪循環になってしまいます。高音域を安定させたいのにうまくいかない人の原因でもあると思います。顎や胸の余計な緊張によって深さを作るのではなく、呼吸の大きな循環によって声の深さを作るようにしましょう。(♭∀)