Q2830.滑らかに歌うにはどうしたらよいですか。
A.滑らかに歌うには、まずフレーズを意識しましょう。その1フレーズを一息で歌うような気持ちになってください。そして練習では、あまり遅いテンポにしないで、停滞しないある程度のスピードのある速さで(速いテンポにするわけではなく)歌ってみましょう。次に、前向きな気持ちを崩さないようにしましょう。それから、実際に音の長さにも気をつけてみます。単純に、音を切らずにずっと歌っていけば、途切れることはないのですから、滑らかに聴こえると思うかもしれません。しかし、それだけに偏るとそれは「べたっとして聴こえる」といった表現になり、聴いていていても滑らかだとは思えません。逆に、ブレスなどのせいで音符と音符の間に少しの隙間ができたとしても、滑らかに聴こえて何も疑問に思わないことはよくあります。音と音の間をむやみにあけないことはもちろん大切ですが、音の横のつながりを意識してみてください。音符同士を線でつないでみると、グラフの線のようになりますよね。それがその曲の横の流れだと思って、音と音とのつながりを大事にしてみてください。そして、その音の中にもメリハリがあり、どの音のあたりで一番盛り上がりたいのか、どこをささやくような感じで歌いたいのか、考えてください。ここまで考えて歌ったものを録音して、自分で聴いてみてください。聴くときは、自分が歌っていたときの身体の使い方などは気にせず、滑らかに気持ちよく歌っているかという点を客観的に聴いてください。他人の視点でものを見るということは非常に大事です。滑らかに歌うことに限らず、弾んだ感じに歌う、悲しく歌う、など、何でも順序を踏んで練習していけば、かなりのラインまではできるようになると思います。(♯Б)
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