Q2911.レッスンをしばらく受けていないと調子が悪くなります。
A.自分の声を扱うのにはとても難しく、トレーナーがいないとどんどん声の方向性がずれていくということは、どんなに上達しても必ずついてくる問題です。なぜ難しいかというと、自分の声を客観的に聴けないという点が一番大きいです。レッスンで、よいと言われた声とそうでない声は、聴く方からはすぐわかっても、自分ではよく知覚できないものです。耳にとても近い位置に響きがあるため、ちょっとした細かい違いを判るには相当の経験が必要だと思います。しかし、少しだけの感覚の違いを理解することも、とても大切なことです。よく、声楽家の話で、上達するにはよい耳とよい頭が必要だ、といいますが、自分の声のちょっとした細かい違いを判別できて修正できるという力はその人の安定した活動を守っていく大きな武器であるといえます。(♭∀)
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