Q3028.「声をまとめて、鋭く」というイメージはわかるのですが、具体的にはどのようにするのでしょうか?
A.まずはイメージの大切さを理解しましょう。例えば、「お腹に息を取り込む」とか「声を遠くへ届ける」とか、声に関してはイメージとして伝える場合がとても多いのです。ですからそのイメージを自分の中で膨らませて、トレーニングに活かしていくことが求められます。
またそのイメージにしたときに、イメージしなかったときと比べて、どんな変化があったのかを感じることが大事です。イメージをイメージのままにしておくのではなく、違いを発見していくことが大切なのです。この違いが発見できれば、イメージによるトレーニングは成功ということになります。
その上で、まずは「声をまとめて」ということですが、これは息の効率をよくして、吐く息がすべて声になるということです。息を吐きすぎて、もれてしまうのではなく、効率よく声にしていくのです。発声よりも発音を重視していくことになります。
次に「鋭く」ということですが、「声をまとめて、鋭く」ですから、声が広がらないように集めていくことを意味しています。実際に自分の声を聞きながら、声が分散していないか、声がしっかりまとまっているかを判断していかなくてはなりません。ですから先ほども言いましたように、自分の声に対しての敏感さ、繊細に感じて聞いていく感性が必要です。この部分が鈍感では、自分の声をよい方向にもっていくことはとても難しくなります。
トレーニングの段階としては、まとめずに広げて声を出す時期もあります。その時期に課題としていることに集中して、克服しようと努力していくことで、少しずつ技術力が上がってくるのです。
« Q3027.体格が変われば、声も変わりますか? | トップページ | Q3030.マイケルジャクソンの「This is it」のDVDを観たのですが、どんな点を学んでいけばよいのでしょうか? »