Q3083.レガートのトレーニングについて注意することを教えてください。
A.レガートとはイタリア語で書くとlegato、連続する異なる音を途切れさせずに滑らかに演奏することです。もともとlegatoはlegare「つなぐ・むすぶ」という動詞からきています。レガートで演奏する(歌う)ためには、音楽における横の流れの意識がより重要になります。音楽では縦(拍など)と横(フレーズ感など)両方の意識が必要ですが、我々日本人は特に横の意識・感覚をもつことが苦手です。それは元来農耕民族の血が影響しているともいわれます。そのため生徒さんたちを聞いていても、フレーズがブツ切れになったり、カクガク・ゴツゴツと固くなってしまう人が多いです。それはレガート奏法が苦手だからです。まずは横に進んでいく意識をもつことで、時を刻むような感覚です。具体的には、たとえば4拍のばす音があるとして、最初の音程がとれたからといって安心せず、4拍のばしている間に1234と自分の中でカウントしてください。それに伴って、歌においては息を送り続けます。また異なる音を続けて歌う際には、音程を喉でとらないこと。体で充分支え、息を送り続けてください。特にレガート奏法では、腰を柔軟に感じ、音を保つことが有効です。(♯Θ)
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