Q3184.「正しい発声がわからない」
A.声はどんな出し方でも音が鳴れば、声を出したことになります。要はその出す音の質の問題なのです。
私の場合、その質とは「声帯がしっかりと振動した深い声」と認識しています。誰のまねでもなく、その方にしか作り出せない声質を知って欲しいのです。
第一に「声帯を振動させる」ということですが、人それぞれ太さも、長さも、違う声帯という楽器をもっているわけですから、それを充分に鳴らすのです。ここが個性なのです。皆、顔を違うように声帯も違うので、まず自分の声帯はどんな音を出すか知り、それを受け止めてください。出したい声と出せる声とは違います。
次に「深い声」です。喉仏は常に下げた状態で、音が上がってもキープしてください。ファルセットでは例外ですが、それ以外の低音、中音、高音(ある程度のところまで)はポジションを一定にし、音のラインが崩れないよう低音時の深い声を保ってください。深い声とポジションが落ちた低い声とは全く違うものです。
この辺りは第三者に聞いてもらわないと誤った方向に進んでしまうので注意が必要です。
「声帯の振動」と「深い声」は、重要なテーマなので常に頭に入れておいてください。
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