Q3185.「レッスン時の声の出し方の良し悪しの判断基準について」
A.声はたった一声でも、口の形、ポジション、響かせ方など、様々な条件下でいろいろな音質をつくり出させてしまいます。そのため、どの音色が正しいのかと判断に迷ってしまうものです。
クラシックの声楽の場合は、伝統芸能のため、型があり判断の基準は一定なのでわかりやすいところもあるでしょう。ポピュラーの場合、ある種のくせが個性と捉えられることがあります。そのため、「あの人はああいう発声をして、ああいう歌い方をしているから」などと、一定の歌い手を基準にするのはとても危険です。
しかし、発声、つまり声の出し方については、まったく変わりようがないのです。音楽表現の違いこそはあるでしょうが、基本は喉を開くこと(喉声ではない声帯を使った声)(喉仏を下げたままにする)による深いポジションと深い声、またそれらを支える腹式呼吸です。
その三点は、クラシックもポピュラーも変わらないわけで、それを歌にどう生かすかが問題なのです。私はそれらに基準をもっています。(KD)
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