Q3189.「苦手意識のある音を歌う時、きちんと出そうとすると躊躇して遅れてしまうし、勢い出そうとすると乱暴になってしまいますが、どうしたらよいでしょうか。」
A.その苦手な音やその音の周辺を一音一音取り出して、ピアノ・キーボード等に合わせて歌います。
自分の得意な母音で練習するのが良いでしょう。丹念にピアノ・キーボード等の音程と合うまで繰り返しましょう。
内容(=声の中身)はどうであれ、まずは音程の正しい声を出して、自分ののどから「ダイヤの原石」を取り出すのが大切です。そうしたら次は原石を磨きにかけましょう。
勢いや思い切りのよさだけでなくソフトに、またはメッツァ・ヴォーチェ(半分の声)でも使いものになる声を目指して、子音を混ぜ(N・M・P・L等)母音と組み合わせたり、周辺音域を取り込んで徐々に範囲を広げていきます。発声でその苦手意識のある音の違和感が消え、自然に流れて声が出たならば、様々な歌にも応用できることでしょう。
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