Q3218.息のコントロールについて知りたい。
A.『声量は変化量』(「ヴォイストレーニング基本講座」P80)とあります。変化量とは息の量です。音量に変化(ピアノ~フォルテ)をつけたいときは、息の吐き出す量・勢いをコントロールするのです。
フォルテだからといって、やみくもに声をあらげるのではなく、まずは自分の中の息の量を知り、そのバランスに見合った息の量を出してください。当然ながら息の量とは物理的な数値ではなく、自分しかわからない感覚のことです。細かく見れば1レーズごと、最終的には曲全体の構成を考え、どこでどのくらいの息を出すかという、息の量の配分・コントロールをしてください。
出だしからフォルテで歌い、サビも終盤もすべて同じで、なんの変化もない歌は、ただの大声選手権で味気のない自己満足の世界です。どうせ聞いてもらうならば、構成力のあるものにしましょう。しかし、聞いている人には悟られないよう、ごく自然に歌うのです。
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