Q3312.高音と低音で音の質が大きく変わってしまいます。
A.胸声句と頭声句のバランスをとるには、上顎の感覚がとても大切になってきます。口腔内と頭腔内の二つの仕切りの役割を果たしているのが上顎と言っても過言ではないと思います。頭腔の空洞だけを考えてそこだけに声を響かせようとすると、声の支えが抜けやすく、浮いた声になってしまいます。逆に口腔内で空気の動きが終わってしまうと頭部への響きは得られません。中間音は上顎を中心にして息を動かし、低音域は少し前、高音域は軟口蓋へ、と傾けるテクニックが、響きのポジションを安定させる=低音から高音までムラ無く響かせるテクニックといえます。
最後にもう一つ付け加えると、高音発声と低音発声はまったく別物と考えないようにしましょう。中間音を基本として、音域が動いた時に少々修正するようなものと捉えてください。(♭∀)
« Q3311.喉を下げた方がいいのでしょうか。 | トップページ | Q3314.声が浅いのですが、改善するヒントは何かありますか。 »