Q3347.声の支えとはどのようなことですか。
A.声を支えるとよく言いますが、これは感覚的なことばです。声を支えることがうまくいったとき、お腹や腰、胸などで声を支えている感覚になります。みなさんが何かものを支えるときを考えてみてください。動かないようにしようと考えないでしょうか。つまり、発声上も動こうとする力をしっかり支える感覚が生じることになります。では、動きとは何かというと、息の動きです。この支えがないと、息がどんどん出ていってしまい、すぐになくなってしまいます。ダイナミックな発声とは、息を遠くへ運ぼうとする力と、それをとどめておこうとする力が喧嘩することによって生じます。この、反対の動きをすることを同時に行なうということを意識していかないといけません。ので、発声のトレーニングで難しいことは、2つ以上のことを同時に考えるということでもあると思います。(♭∀)