Q3433.喉声での練習は絶対にしてはいけないでしょうか。
A.喉声を意識して出すことは絶対にご法度か?ということは、実は一概にはいえません。最終到達点が喉声になってしまうのはいけません。しかし、矯正の仕方として喉声が必要になるときもあります。具体的にどのような場合かというと、頭部共鳴を意識することによって、声がすっぽ抜けてしまうようになった声、又は支えられなくなった声が定着してしまっている場合です。その方向で、声が長い間スムーズに出る方向へいかなくなった人は、その方向で突き詰めていっても声は変わらないということにまず気づく必要があります。それから、息の正しい道筋を探すために、頭部に共鳴しないかもしれない「落ちた響き」によって、子音をしっかり発音できる位置の息の道筋を見直す必要があるからです。ある意味、極端に声のポジションを考えすぎて支えられなくなった声には、最初喉声を使うことも必要な場合があります。ただし、負担のある声は長時間の練習は禁物です。
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