Q3426.オーディションのときに気をつけることはなんでしょうか?また自分が歌うまでに待たされたりするのですが、その際の心構えはありますか?
A.まずは平静心をいかに保てるかです。練習でできていたことも、平静心を保てずに、本番で失敗してしまうことはよくあることです。いかに本番前に気持ちを落ち着かせることができるのかが重要です。もちろんある程度緊張することは大事ですし、緊張感がなければ、逆に本番がだらけてしまいます。そのバランスが大事となってきます。しかし本番というものは、緊張し、力が入ってしまうものです。いくら落ち着こうと思っても、なかなかうまくいかないものです。ですから平静心を意図的に作り出していくことです。
周りを見てみましょう。みんながみんな緊張しているのではないでしょうか。そういった姿を冷静に見てみることです。どうですか?人が緊張をしている姿を見て、自分も緊張してしまいますか。そうではなく逆に冷静になるはずです。客観的に周りを見て、そして客観的な自分を見つめ直すことで、冷静さを取り戻せるはずです。また緊張することで、なにひとつよいことはないんだ、楽しまなければ損だ、と思って本番を楽しめるとよいですね。
それ以外の方法としては、本番までの練習量、体調管理等があります。緊張をするのは練習不足だからということもあります。本番でじたばたするのではなく、本番に向けての練習でもっともっとやれることはないのか、もっと時間を作ることはできないのか、もっとうまくなるためにはどうしたらよいのか、そういったことに集中して、練習の質を上げ、かつ量も上げていくのです。そして本番は練習の成果を冷静に試す機会なんだと思って取り組むことが大事なのです。ですから本番ではなく、結果は練習の段階で決まっているといって過言ではないのです。
また自分が歌うまでに待たされたりしたときの心構えですが、ある程度、自分の歌に集中しておくことが大事です。他人が歌っている様を見ていてよいのですが、完全に素にならないように、またこちらの気持ちが揺れないように見ることが大事です。心を乱さないように、持続的に呼吸をしながら、自分の歌の世界に集中して入っていることです。
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