Q3471.鼻に声を響かせた方がよいでしょうか。
A.よく、鼻腔共鳴を得ようとして、鼻声になってしまっている人を見かけます。確かに、やわらかく、自然な響きの声は、口蓋垂の所の鼻の入口が多少開いていますが、決して鼻声には聴こえないです。鼻声になると、自然な響きの声、自然なニュアンスの声ではなくなります。鼻声にならないためには、鼻の入口の操作だけでなく、他の条件が満たされていないといけません。その条件をクリアできると、自然に舌の形や、顎、唇などがよい形になります。この条件をつかんでいる歌手とそうでない歌手の声の差は、歴然としています。やはり、鼻に焦点を持ってこずに、胸部の共鳴を上に受け渡すことによってのみ、自然な鼻腔共鳴はなしえるものであると思います。鼻に響かせるテクニックがあるとしても、あくまで微調整に過ぎないテクニックです。
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