Q3465.声楽の発声についてと、その注意点について教えてください。
A.声楽の発声法で大事なのは、支え(アッポッジョ)と響き(ティンブロ)と息の上に声を乗せること(スルフィアート)だとよく言われます。響きに関しては、響きをつけようとは決して考えないことが大切です。よい発声で声を出したら、自然とよい場所に響くものだからです。支えは、力任せにどこかの筋肉を硬くすることではなく、呼吸を動かすことによって動呼吸筋群を意識して少しサポートする、ということ程度にとどめておく必要があります。スルフィアートは、息漏れ声ととても間違えやすく、スルフィアートを考えるあまり声門を開いてしまっている人はとてもよく見受けられます。スルフィアートで大事なのは、呼吸の循環です。吐気の最後と吸気の始め、吸気の最後と吐気の始め、のところでの呼吸の折り返し方がまずいと、息が漏れてしまいます。
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