Q3457.声をコントロールするとはどういうことでしょうか。
A.支えとは、呼気に対して、それとは逆にとどめておこうとする力のことをさします。支えは、呼気時ももちろん、吸気時にも必要なことです。声を出すときだけでなく、「支えて声を出し、支えて息を吸う」ということを忘れないようにしましょう。特に、息を吸うときに下腹と背中の筋肉が緩んでしまう人が多いです。吸う時も吐くときも、基本的に力のバランスは何も変わることなく、空気は体のバランスに支配されるようにしましょう。逆に、空気によって体のバランスを作ろうとすると、おそらく浅い呼吸を招きます。声は常に「外の空間で」ピアノにしたりフォルテにしたり、色を明るくしたり、暗くしたり、というコントロールを考えてください。そして、体の中で支えながら遠くでコントロールすること。これが、柔らかく強靭な声、すなわち自由な発声の極意です。
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