Q3459.よい発声のときの喉は具体的にどのような状態ですか。
A.声帯靭帯がたるんでいると、きれいな(安定した)振動は起こりません。安定した振動を得るには、声帯靭帯にある程度以上の張りを持たせる必要があります。声帯靭帯自体を動かすことはできませんが、ゴムを両端から引っ張るような運動で伸展させることができます。引っ張る運動を担うのは、声帯を支えている「喉頭」という軟骨の枠、更に厳密に言えば、その軟骨の枠枠を支えているいつくかの筋肉です。それらの筋の働きに応じて喉頭が上下したり前後に傾いたりし、声帯に変化を与える仕組みになっています。この機構をうまく使えるかどうかが発声の一つの鍵です。最後に、喉のみに意識を傾けてこのことを達成するのではなく、呼吸の大きな動きを手がかりに、結果喉の状態をこのように機能させることが重要です。
« Q3458.オペラの発声はみんな同じでしょうか。 | トップページ | Q3460.顎のエクササイズはなにかありますか。 »