Q3484.ソットヴォーチェについて教えてください。
A.1900年代前半にイタリアでカルーソーの次にオペラ界の頂点に君臨した歌手はべニアミーノ・ジーリという歌手です。ジーリのすばらしい点はたくさんありますがまずは、声の柔らかさです。どんな曲でも、小さいのに信じられないほどよく通る声で全部を歌うほどのソットヴォーチェのテクニックを持っていながら、随処でとてもドラマティックにも歌うことができる、まさにベルカント唱法の正統的な道であると思います。そのジーリが、インターネットサイトyoutubeの動画で声について実演を踏まえて説明しているものがあります(音声のみ)。訳すると大体このような内容です。まず、横隔膜を必要としない、息の上に声をのせた声=ソットヴォーチェ、だそうです。また、横隔膜を使った息の上に声を乗せた声=フォルテ、とのことです。もちろん、フォルテのテクニックの上にピアノのテクニックがあるものですが、ソット・ヴォーチェのテニクックは声門を少しだけゆるめる必要があります。
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