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2011年10月 6日 (木)

Q3610.声は共鳴が多ければよいということでしょうか。

A.韓国人歌手や中国人歌手、たまに日本人にも多いですが、喉の共鳴腔を開け、非常に鳴りのよい響く声を出す歌手もいます。共鳴が多い事は、発声がよいということかというと一概には言えません。これらの歌手の歌を聴いて抱く印象は、「よく響くよい声だなあ!」

で終わってしまいます。響きしか伝わってこないともいいます。マリオ・デル・モナコやティト・ゴッビのような、メロディーが線で繋がる声では無いです。声の中身が伝わってきません。それは、やはり開けようとした声で、響き過ぎると、基音が無くなってしまうためです。この傾向が進むと、太くなり過ぎ、音程が無くなり、トレモロ(声の大きな揺れ)を起こす恐れがある。歌っている歌手が、自分の響きに酔ってしまったら本末転倒になります。響き過ぎる声は、一見凄いと思ってしますが、一流ではありません。(♭∀)

 

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