Q3669.高音域を後ろに傾けることを教えてください。
A.高音域も声を前に出そうと、眉間辺りに集めようとしている人が意外に多いと思われます。確かに前へ出そうとする力もありますが、結果として高音域は後ろに感じます。うなじが光る声
などとも表現します。音響生理学的には、高音域になるに従い、声のビームは後ろに隠れるのが正しいポジションなのです。勘違いされては困りますが、後ろにこもるのとは違いますよ。よく単純な思考の声楽家に有りがちなのは、前=ハッキリと輝く声、後ろ=こもる声
などと、勝手に大別して、高音域を前側に出し、支えが無く、薄っぺらい、ぶら下がった、うるさい声になるパターンが多いです。後 多いのが、喉を開き、目をひんむいて、気持ち悪い表情で、全く中身の無い声で歌うことです。高音域を前側に出そうとすると、声帯の振動する部分の質量が、音程に対し大きくなり、ぶら下がるようです。この過ちは、正しい知識と方法で修正可能です。(♭∀)
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